シンプル腎・泌尿器学
編集 | : 冨田善彦/今田恒夫 |
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ISBN | : 978-4-524-26544-2 |
発行年月 | : 2019年9月 |
判型 | : B5 |
ページ数 | : 434 |
在庫
定価5,280円(本体4,800円 + 税)
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
現代の学生のニーズに応えるシンプルシリーズ臨床系科目の第五弾。腎・泌尿器学を初めて学ぶ医学部学生向けの新しいテキスト。豊富な図版・写真と簡潔明瞭な文章で、必須事項、重要ポイントが一目でわかるようシンプルに解説。医学教育モデル・コア・カリキュラムに対応、医師国家試験出題基準レベルを網羅しており、講義に沿う第一選択の教科書。
概説
1章 腎・泌尿器の構造と機能
A 尿路
B 腎臓
C 副腎
D 尿管
E 膀胱
F 尿道
G 男性生殖器
2章 検査
A 尿検査
B 血液検査
C 画像検査
D 腎機能検査
E 腎生検
3章 症候・徴候
A 尿の異常
B 蓄尿・排尿の異常
C 浮腫
D 蛋白尿
E 血尿
4章 電解質・酸塩基平衡
A 電解質
B 酸塩基平衡
腎疾患
5章 糸球体疾患
A 溶連菌感染後急性糸球体腎炎
B IgA腎症
C 微小変化型ネフローゼ症候群
D 巣状分節性糸球体硬化症
E 膜性腎症
F 膜性増殖性糸球体腎炎
G 半月体形成性糸球体腎炎
H 遺伝性腎炎
6章 高血圧・腎血管系の障害・疾患
A 高血圧
B 腎血管系の障害・疾患
7章 尿細管の機能異常と疾患
A 近位尿細管の障害
B ヘンレ係蹄の障害
C 遠位尿細管の障害
D 遠位尿細管・集合管の障害
E 集合管の障害
F 尿細管性アシドーシス
8章 間質性腎疾患
A 間質性腎炎
B 腎盂腎炎
9章 全身性疾患による腎障害
A 糖尿病性腎症
B 痛風腎
C ループス腎炎
D アミロイド腎症
E 骨髄腫腎
F 紫斑病性腎炎
G クリオグロブリン血症
H 血管炎症候群(結節性多発性動脈炎,ANCA関連血管炎)
I グッドパスチャー症候群
J シェーグレン症候群
K 強皮症腎
L 多発性嚢胞腎
10章 慢性腎臓病
A CKDの定義・診断・重症度分類
B 腎機能の評価法
C CKDへのアプローチ
D CKDの治療
E 骨・ミネラル代謝異常
F 薬剤・造影剤使用の注意点
11章 腎不全
A 急性腎不全
B 慢性腎不全
12章 透析療法
A 透析治療の総論
B 血液透析
C 腹膜透析
D 長期透析患者の合併症
13章 腎移植
A 腎移植の現状
B 腎移植の種類
C 腎移植の適応
D 腎移植の手術方法
E 免疫抑制薬と拒絶反応
F 合併症
泌尿器疾患
14章 腫瘍
A 腎腫瘍
B 尿路上皮腫瘍
C 尿膜管癌・尿道腫瘍
D 前立腺肥大症
E 前立腺癌
F 精巣腫瘍
G 陰茎癌
H 副腎腫瘍
15章 先天異常
A 腎・尿路・尿膜管の形態異常
B 男性生殖器の形態異常
C 性分化疾患
D 不妊症
16章 尿路結石症
A 尿路結石症の疫学
B 尿路結石の構成成分
C 尿路結石の発生機序
D 尿路結石構成成分の体内動態とホメオスタ
E 尿路結石症の臨床
17章 尿路・性器感染症
A 尿路感染症
B 性器感染症
C 性感染症
D 尿路・性器の特異的感染症
18章 副腎・後腹膜疾患
A 副腎疾患
B 後腹膜疾患
19章 その他の泌尿器疾患
A 尿路・生殖器の機能異常
B 外傷
C 陰茎・陰嚢内疾患
和文索引
欧文索引
序文
最近の医学教育ではこれまでの、古典的な「〜学」というカテゴリーから、臓器別での理解、学習を進めることが一つの流れとなっている。しかし、腎・泌尿器科領域でこれに準拠し、将来臨床医として活躍するために必要十分な知識を得ることができ、最新の情報も参照できる学習書はなかった。
本書は、従来の腎臓病学と泌尿器科学のエッセンスを効率よく習得することを目的としつつ、発展的な内容も同時に学習できるようにデザインされた学習書である。
<本書での学習の仕方>
(1)記憶すべきエッセンスは本書を通してPOINTのマークをつけ、太字で書かれているので、まずは太字の部分を通読する。
(2)そのエッセンスをおおまかに理解したうえで本文にすすみ、必要に応じてADVANCEの項を参照し、理解を深めるようにする。
(3)医学学習の際には多くの略語を理解する必要があるが、本書ではできる限り、略語の解説を設けている。また、必要と思われる重要語句にも解説を加えた。
(4)余裕を持ったレイアウトなので、講義、実習を通して蛍光マーカーを活用し、本書の余白に「書き込み」をする方法での学習も可能である。
本書は、山形大学医学部第一内科学教室と腎泌尿器外科学教室で活躍する第一線の臨床医の先生方が執筆し、泌尿器科領域の部分については新潟大学大学院腎泌尿器病態学分野の先生方のご協力を得ながら完成したものである。きわめて多忙な中、執筆いただき、校正に時間を費やしていただいた先生方、また、南江堂教科書出版部の諸氏に感謝申し上げる。
2019年5月
冨田善彦
今田恒夫