教科書

基礎から学ぶ生化学改訂第3版

編集 : 奥恒行/山田和彦
ISBN : 978-4-524-24651-9
発行年月 : 2019年8月
判型 : B5
ページ数 : 284

在庫あり

定価2,750円(本体2,500円 + 税)

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  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

管理栄養士・栄養士養成課程の学生に必要な最小限の知識をまとめた生化学のテキスト。食べることを生化学的立場で捉え、物質と生命活動との関連を中心に構成している。化学反応における中間代謝物や代謝経路については主要なものに限定し、初学者が全体像を把握しやすい。今改訂では管理栄養士国家試験出題基準(2019年改定)に準拠したほか、日本語化・簡略化した代謝マップを本文対応頁付きで掲載。

1.生化学を学ぶために
 A.生化学とは
 B.人体の化学組成
 C.生体の構成成分と食事成分
 D.なぜいろいろな食品を組み合わせて食べなければならないか
 E.生物の基本的な単位−細胞
2.なぜ食物を摂らなければならないのか
 A.食物成分の生体への取り込みとゆくえ
 B.エネルギーはどのように産生され,利用されているか
3.食物成分は生体内においてどのように代謝されているのか
 A.代謝とは何か−代謝の全体像
 B.糖質は生体内でどのように代謝されているか
 C.脂質は生体内でどのように代謝されているか
 D.タンパク質は生体内でどのように代謝されているのか
 E.遺伝情報はどのようなメカニズムによって伝達されているか
4.生体の機能を調節しているものは何か
 A.酵素・ホルモン・ビタミンの違い
 B.酵素は生体内でどのような働きをしているか
 C.ホルモンは生体内でどのような働きをしているか
 D.ビタミンは生体内でどのような働きをしているか
 E.ミネラル(無機質)は生体内でどのような働きをしているか
 F.水は生体内でどのような働きをしているか
5.生体の恒常性維持における血液と尿の役割と働き
 A.血液の役割と働き
 B.尿の役割と働き
 C.血液と尿による恒常性の維持
6.外敵から生体をどのように守るか
 A.免疫とワクチン
 B.感染防御機構
 C.細胞性免疫
 D.液性免疫
 E.粘膜免疫
 F.アレルギー
略語
参考文献
練習問題解答
索引

改訂第3版の序文

 本書の前身である栄養・健康科学シリーズの『生化学』が刊行されて四半世紀が経過した。凡そ千三百年前に遣唐使によりもたらされた梅を詠んだ、大伴旅人の「我が園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れくるかも」にまつわり、元号も令和となった。その間に栄養士法の改正、管理栄養士国家試験出題基準の見直しなどを踏まえて幾度となく改訂して現在の『基礎から学ぶ生化学』の基礎ができ上がっている。
 生化学の進歩は目覚ましく、分野が広大なため、そのすべてを網羅する教科書は膨大なものになる。しかし、栄養学や健康科学の専門家として活躍しようとしている人にとって、広範囲のしかも最先端の生化学のすべてを必要とはしないし、限られた時間内でそのような生化学を理解することは不可能である。同じ生化学であっても目指す専門性によって重点的に学習する内容が異なるのは当然のことである。
 本書『基礎から学ぶ生化学』は、栄養学を学び、将来、管理栄養士・栄養士や健康科学の専門家になろうとしている人を意識して構成している。執筆については第一線の生化学研究者というよりも栄養学や健康科学の教育に携わり、食事から摂取する栄養素や食品成分の体内動態を、基礎生化学的な位置づけとして理解している方々に依頼し、執筆者も一部交替した。当然のことながら、管理栄養士国家試験出題基準の生化学領域の内容も網羅している。また、新しい管理栄養士養成のための栄養学教育モデル・コア・カリキュラム「人体の構造と機能」および「栄養と栄養素等のはたらき」の中で、生化学領域の教科書として利用できる内容としている。
 多くの生化学の教科書は化学物質から学習が始まるのに対して、本書は生体を動的なものとして位置づけ、まず食べることを生化学的立場からとらえて、その物質と生命活動との関連を理解できるように構成した。今回の改訂版では、読者からの指摘や要望を取り入れ重複を少なくし、ある部分は補足して、生化学の基本的な知識を獲得できるように配慮している。化学構造式はなるべく少なくし、化学的知識に乏しい人も違和感をもたずに内容を理解できるように工夫した。生化学を理解する上でのポイントをコラムとして随所に入れて学習の手助けとなるように配慮した。また、全体像が把握できるよう化学反応式や代謝経路などは主なものに限定した。さらに、見返しには日本語の簡易化した代謝マップを本文との記述対応頁付きで掲載した。
 本書は、栄養学・健康科学を学ぶ人が基礎科学としての生化学に親しみをもち、効果的に学習できるように配慮している。本書が栄養学を理解する上で最善の生化学教科書であると信じ、活用をお願いする次第である。今後とも、読者諸賢のご批判を仰ぎながら、より充実した内容に改善したいと考えている。忌憚のないご意見をお聞かせいただければ幸いである。

2019年7月
奥恒行
山田和彦