医療情報技師能力検定試験過去問題・解答集2015
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編集 | : 一般社団法人日本医療情報学会医療情報技師育成部会 |
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ISBN | : 978-4-524-25791-1 |
発行年月 | : 2015年4月 |
判型 | : B5 |
ページ数 | : 292 |
在庫
定価3,080円(本体2,800円 + 税)
正誤表
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2018年04月19日
第1刷
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
医療情報技師能力検定試験の過去5年間(2010〜2014年度)の試験問題(800問以上)とその解答を収載した年度版。2011年度以降の試験問題には1問につき200字程度の解説も加えているため、より学習効率が高く、参考書としても最適な一冊。保健医療福祉分野の専門職や、医療情報システムの企画・運営管理職をめざす人のための医療情報技師能力検定試験対策の必携書。
発刊にあたって
本問題・解答集の掲載内容について
問題
日本医療情報学会 第12回医療情報技師能力検定試験(2014年度)
医学医療系
情報処理技術系
医療情報システム系
日本医療情報学会 第11回医療情報技師能力検定試験(2013年度)
医学医療系
情報処理技術系
医療情報システム系
日本医療情報学会 第10回医療情報技師能力検定試験(2012年度)
医学医療系
情報処理技術系
医療情報システム系
日本医療情報学会 第9回医療情報技師能力検定試験(2011年度)
医学医療系
情報処理技術系
医療情報システム系
日本医療情報学会 第8回医療情報技師能力検定試験(2010年度)
医学医療系
情報処理技術系
医療情報システム系
解答
[解答と解説]
2014年度
・医学医療系
・情報処理技術系
・医療情報システム系
2013年度
・医学医療系
・情報処理技術系
・医療情報システム系
2012年度
・医学医療系
・情報処理技術系
・医療情報システム系
2011年度
・医学医療系
・情報処理技術系
・医療情報システム系
[解答]
2010年度・医学医療系
・情報処理技術系
・医療情報システム系
発刊にあたって
歴史的に見ると1970年代の医療分野のコンピュータ利用は、せいぜい医事会計など、ごく限られた範囲に留まっていた。当時は、医師や看護師が診療業務の中でコンピュータを自分で操作するといったことは想像すらされず、不可能であるとさえ言われていた。それほど医療という世界はコンピュータからは縁の遠い存在であった。しかし、よく考えてみると医師が行っている診断や治療などの医療行為の多くは、患者から得られる情報や医学知識を駆使して行う知的な情報処理である。このことから、病院で発生するあらゆる情報をその場で正しく入力し、それを利用することによって医療の質を向上させ、業務の効率化を図るといったことが可能であろうと考えられた。このため、1980年代初頭、坂本龍馬が生まれた高知で、病院で働くすべての職員にコンピュータの使用が義務づけられ、世界に先駆けて発生源入力方式による総合的な病院情報システムが生まれた。それが、今でいうオーダエントリシステムである。当時のコンピュータは能力が低く、医師などの医療提供者の知的な情報活動を支援することはほとんどできなかったが、その精神は今日まで引き継がれており、それが電子カルテシステムとなって情報活動支援にまで発展してきた。そして今、最大の関心事は、蓄積された多くの情報のさらなる活用なのである。
ところで、医師や看護師などの医療人はコンピュータを使うことが本来の任務ではない。医療情報システム導入の歴史を見てもわかるように、情報システムには情報を活用することによって、医療の質や医療効率を向上させ、経営を支援するなど多くの使命がある。これらの使命に賛同しているからこそ、医療人はデータ入力に協力している。医療情報システムはもともとこのような性格のものであったので、医療専門職とシステム専門職が互いに理解を深め合ったところに、より効果的で役に立つ医療情報システムが構築できる。診療のプロセスを理解し、診療の目的に沿った使い勝手のよい情報システムを構築し、情報システムを導入・運用して蓄積したデータを多目的に活用できる人材が求められている。一般社団法人日本医療情報学会の医療情報技師育成部会が始めた事業は、このような人材を育成していこうとするものである。
医療情報技師とは、プロジェクトの母体を担う人材である。医療情報技師には、単に医療情報システムとコンピュータに関する知識をもっているということだけでなく、将来の医療のあり方を見据え、未来に向かってシステムを設計したり、プロジェクトを組んだりすることができる能力が求められている。この医療情報技師の登竜門が医療情報技師能力検定試験なのである。
できるだけ多くの人たちが医療情報技師能力検定試験に合格して、次のステップに進まれることを大いに期待している。
2015年4月
一般社団法人日本医療情報学会医療情報技師育成部会