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根拠がわかる症状別看護過程改訂第2版

こころとからだの61症状・事例展開と関連図

こちらの商品は改訂版・新版がございます。

編集 : 関口恵子
ISBN : 978-4-524-26008-9
発行年月 : 2010年9月
判型 : B5
ページ数 : 702

在庫なし

定価5,170円(本体4,700円 + 税)

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  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

従来の「症状別看護」にはない心理・社会的症状を含む、61症状を収載。ケアに必要な基礎的知識と、看護過程の展開を示した。看護過程については、事例状況を設定して具体的に記述。併せて患者とその症状の全体像がアセスメントできる関連図を掲載し、より理解しやすい構成とした。今改訂では、新たに臨床的な5つの事例を追加するとともに、本書の特長である「根拠」の呈示をさらに明確化。看護の視点から人間を捉えた「症状別看護」の決定版。

序章 看護からみた症状とは

第1章 呼吸
 共通する基礎知識
  正常な呼吸のメカニズム
 1.咳嗽・喀痰
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 気管支喘息重積発作をきたした患者への援助
             #非効果的呼吸パターン
 2.呼吸困難
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 慢性呼吸不全をきたした患者への援助
             #ガス交換障害
 3.喀血
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 気管支拡張症患者の喀血時の援助
             #非効果的気道浄化
 4.胸水
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 がん性胸膜炎で胸水をきたした患者への援助
             #ガス交換障害

第2章 循環
 共通する基礎知識
  正常な循環のメカニズム
 1.血圧異常
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 脳出血で高血圧を伴った患者への慢性期の援助
             #非効果的自己健康管理
 2.動悸
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 洞不全症候群により動悸のある患者への援助
             #非効果的組織循環
 3.貧血
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 再生不良性貧血で貧血が著明な患者への援助
             #活動耐性低下
 4.出血傾向
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 白血病で出血傾向がある患者への援助
             #身体損傷リスク状態
 5.吐血・下血
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例1 食道静脈瘤で吐血をきたした患者への援助
             #非効果的組織循環
             事例2 潰瘍性大腸炎で下血をきたした患者への援助
             #皮膚統合性障害リスク状態
 6.後出血
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 肝切除術後、後出血をきたした患者への援助
             #非効果的組織循環
 7.ショック
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 心原性ショック状態にある患者への援助
             #心拍出量減少
 8.けいれん
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 脳浮腫によりけいれんをきたした患者への援助
             #身体外傷リスク状態
 9.浮腫
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 心不全により浮腫のある患者への援助
             #体液量過剰
 10.腹水
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 肝硬変で腹水貯留をきたした患者への援助
             #安楽障害
 11.脱水
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 嘔吐、下痢により脱水をきたした幼児への援助
             #体液量不足

第3章 栄養・代謝
 共通する基礎知識
  正常な消化のメカニズム
  正常な代謝のメカニズム
 血糖調節のメカニズム
 1.食欲不振
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 胃がんにより食欲不振をきたした患者への援助
             #栄養摂取消費バランス異常:必要量以下
 2.嚥下困難
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 脳梗塞により嚥下困難をきたした患者への援助
             #嚥下障害
 3.悪心・嘔吐
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 化学療法により悪心・嘔吐をきたした患者への援助
             #安楽障害
 4.肥満・やせ
  基礎的知識
   □その1−肥満
   □その2−やせ
  看護過程の展開 事例1 単純性肥満患者への援助
              #栄養摂取消費バランス異常:必要量以上
          事例2 神経性食思不振によるやせの患者への援助
              #栄養摂取消費バランス異常:必要量以下
 5.血糖異常
  基礎的知識
   □その1−高血糖
   □その2−低血糖
  看護過程の展開 事例 糖尿病により血糖異常のある患者への援助
             #非効果的自己健康管理
 6.発熱
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 肺炎により発熱をきたした患者への援助
             #体液量不足リスク状態
 7.発汗
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 甲状腺機能亢進症により発汗の多い患者への援助
             #皮膚統合性障害
 8.褥瘡・びらん
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例1 自力で体位変換できない褥瘡のある患者への援助
             #皮膚統合性障害
          事例2 ストーマ周囲にびらんがある患者への援助
             #皮膚統合性障害
 9.黄疸
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 閉塞性黄疸により掻痒感のある患者への援助
             #安楽障害

第4章 排泄
 共通する基礎知識
  正常な排尿のメカニズム
  正常な排便のメカニズム
 1.頻尿・尿閉・残尿感
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 前立腺肥大で尿閉になり緊急入院した患者への援助
             #感染リスク状態
 2.尿失禁
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 脳梗塞発症後、尿失禁が生じた患者への援助
             #機能性尿失禁
 3.血尿
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 膀胱タンポナーデにより血尿のみられる患者への援助
             PC:血尿
 4.多尿・乏尿
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 脱水による急性腎不全乏尿期の患者への援助
             #非効果的組織循環
 5.便秘
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 分娩後に便秘をきたした患者への援助
             #便秘
 6.下痢
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 経管栄養により下痢をきたした患者への援助
             #下痢
 7.便失禁
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 脊髄損傷により便失禁をきたした患者への援助
             #便失禁

第5章 活動・休息
 共通する基礎知識
  睡眠・運動のメカニズム
 1.倦怠感
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 急性肝炎により倦怠感のある患者への援助
             #安楽障害
 2.運動障害
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例1 関節リウマチで関節変形のある患者への援助
              #活動耐性低下
          事例2 脳梗塞により片麻痺、関節拘縮のある患者への援助
              #身体可動性障害
          事例3 圧迫骨折による臥床安静のため、筋力低下をきたした患者への援助
              #身体可動性障害
 3.振戦
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 パーキンソン病により振戦のある患者への援助
             #身体損傷リスク状態
 4.不眠
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 入院により不眠をきたした患者への援助
             #睡眠パターン混乱

第6章 知覚
 共通する基礎知識
  正常な知覚のメカニズム
 1.視覚障害
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 外傷による網膜剥離で視覚障害のある患者への援助
             #身体損傷リスク状態
 2.聴覚障害(難聴)
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 老人性難聴の患者への援助
             #コミュニケーション障害
 3.しびれ・知覚障害
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 頸椎椎間板ヘルニアで下肢にしびれをきたした患者への援助
             #安楽障害
 4.めまい
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 メニエール病によりめまいのある患者への援助
             #安楽障害
 5.掻痒(感)
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 アトピー性皮膚炎で入退院を繰り返し、かゆみを強く訴えた患者への援助
             #安楽障害
 6.疼痛
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例1 胃全摘術により術後疼痛のある患者への援助
             #急性疼痛
          事例2 関節リウマチにより慢性疼痛のある患者への援助
             #慢性疼痛
          事例3 肺がんによりがん性疼痛のある患者への援助
             #慢性疼痛
          事例4 頭痛により日常生活に支障がある患者への援助
             #慢性疼痛
          事例5 急性心筋梗塞により胸痛のある患者への援助
             PC:心筋梗塞
          事例6 胆石症により急性疼痛(腹痛)のある患者への援助
             #急性疼痛

第7章 理解
 共通する基礎知識
  正常な認知のメカニズム
 1.意識障害
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 脳出血により意識障害に陥った患者への援助
             #不使用性シンドロームリスク状態
 2.見当識障害
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例1 アルツハイマー型認知症で見当識障害をきたした患者への援助
              #慢性混乱
          事例2 脳血管性認知症による失禁・不潔行為のみられる患者への援助
              #排泄セルフケア不足
          事例3 アルツハイマー型認知症による異食行動をきたす患者への援助
              #誤嚥リスク障害
 3.幻覚・妄想
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 統合失調症により幻覚・妄想のある患者への援助
             #思考過程混乱
 4.術後せん妄
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 術後せん妄を生じ、血尿の続いた患者への援助
             #急性混乱
 5.ICU症候群
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 ICU入室によりICU症候群に陥った患者への援助
             #急性混乱
 6.コンプライアンスの低下
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 糖尿病患者の自己管理におけるノンコンプライアンスへの援助
             #ノンコンプライアンス

第8章 伝達
 共通する基礎知識
  正常な伝達のメカニズム
 1.言語障害
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 脳梗塞により失語症のある患者への援助
             #言語的コミュニケーション障害
 2.失声
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 喉頭がん術後患者の失声への援助
             #言語的コミュニケーション障害

第9章 感情
 共通する基礎知識
  正常な感情のメカニズム
 1.抑うつ状態
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例1 SLE患者の長期入院による抑うつへの援助
              #非効果的コーピング
          事例2 気分障害(躁うつ病)患者の抑うつへの援助
              #自己傷害リスク状態
          事例3 マタニティーブルーをきたした患者への援助
              #非効果的コーピング
 2.依存
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 脳梗塞発症後、依存的となった患者への援助
             #非効果的コーピング
 3.不安
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 術前に強度の不安を示した患者への援助
             #不安
 4.恐怖
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 喀血、呼吸困難により恐怖をきたした患者への援助
             #恐怖
 5.悲嘆
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 子宮全摘出後の喪失感をもつ患者への援助
             #悲嘆
 6.拒否・攻撃的行動
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 軽減しない苦痛や治療がスムーズにいかないために攻撃的な患者への援助
             #非効果的コーピング
 7.ボディイメージの混乱
  基礎的知識
  看護過程の展開 事例 乳がんにより乳房切除術を受けた患者への援助
             #ボディイメージ混乱

索引

「根拠がわかる症状別看護過程」は、看護学生から臨床の看護職者の皆様まで広く活用いただけるよう、看護の視点として身体的症状(からだ)のみならず、心理的症状(こころ)についてもとりあげた看護過程の書である。初版の発行は2002年に遡り、着手は2000年少し前でしたから、かれこれ10年が経つ。振り返れば、臨床における症状の現れ方・捉え方も多様になり、また看護・医学はめざましく進歩した。そこで、新たな知見として明確になった事柄を見直し、第2版として改訂することとした。
 改訂作業にあたっては、情報の刷新とともに、新たに以下の3つの要素を追補した。
1)「序章」として「看護からみた症状」を設け、第1章「呼吸」以下の各論に入る前提として、「症状とは何か(身体的・心理的・社会的症状があること、多くの場合に複合していることなど)、看護における症状の意味・重要性、症状の観察など症状をめぐる看護の基本的視点について、各論につなげるかたちで解説した。
2)第6章「疼痛」において、全身性の疼痛だけでなく、「局所的な疼痛」として「頭痛」「胸痛」「腹痛」の事例を追加した。「痛み」は人間にとって一番の苦痛であり、生活に直結するものである。部位を特定した症状への援助について、臨床的にもぜひ活用いただきたい。
3)第7章「見当識障害」では、高齢化社会の到来で増えている「複合症状としての認知症」に重きを置き、基礎知識の補筆と日常生活で問題となる症状の事例を2つ加え、具体的に解説をした。この加筆によって61症状、70事例の掲載ができた。
 そしてもう1つ、タイトル「根拠がわかる」で示す本書の主眼でもある「根拠(エビデンス)」について、以下の2つについて補筆を行った。
1)解説全体を通し、EBM(Evidence-based-medicine:検査・治療など)、EBN(Evidence-based-nursing:症状緩和の手段など)として明らかになったものを記述し、その根拠付けをできるだけ文献、参考資料等を表示して補った。研究段階のものや、まだEBM、EBNとして必ずしも確立していないものは簡単に紹介する程度とした。
2)そして、「根拠」を実践的に活用できるよう、看護計画(対策)の各箇所に、なぜその計画(対策)を行うのか「根拠」を示すようにした。一方、看護を支える大きな要素に実践から得られた「臨床知」がある。これらは必ずしも「根拠」を明確にはできないが、欠かせない看護の知識であり「留意点」として補足することにした。
 さて、本書初版は、当時の東京厚生年金看護専門学校の教員らで執筆したものである。時を経て、執筆者の立場にも変化は訪れてはいるが、初版の執筆者すべてがそろって改訂第2版の執筆にあたることができた。また改訂にあたっては、この10年の間にいただいた読者の皆様からのご意見がおおいに役立った。第2版においても、ぜひとも忌憚のないご意見をいただき、本書がいっそう充実したものとなり、看護実践・教育に広く活用していただけるよう期待している。
2010年7月
関口恵子