書籍

循環器内科エキスパートナーシング

  • 新刊

編集 : 三浦稚郁子/井口信雄
ISBN : 978-4-524-25962-5
発行年月 : 2020年9月
判型 : B5
ページ数 : 296

在庫あり

定価4,180円(本体3,800円 + 税)

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  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

循環器内科に初めて配属された看護師が、基本から応用までを習得するのに最適なオールカラーの一冊! 現場で遭遇する主要な症状、心電図波形、心カテの治療・看護、薬剤の知識など、多岐にわたる内容を網羅的に解説。複雑な疾患も、症状の観察〜検査・治療〜心リハ・患者教育の流れとミニマムエッセンスをフローチャートで解説。さらに看護師・医師の目線での重要事項をフォローアップ。簡潔な病態解説も掲載し、ポイントのみ素早く把握できる紙面構成とした。

1章 解剖生理からつなげる循環器疾患の病態・機序・症状マップ
 1 循環器とは
 2 心臓の基本的構造と機能
 3 血管の種類および基本的構造と機能
 4 循環器の病態・症状を「解剖」から理解する・「機能」から理解する
2章 循環器系症状のアセスメントと対応
 1 動悸
 2 胸痛
 3 背部痛
 4 息切れ・呼吸困難
 5 チアノーゼ
 6 浮腫
 7 めまい・失神
3章 循環器疾患の治療と看護
 1 疾患別にみる入院治療の流れと看護のポイント
  1 狭心症
  2 急性心筋梗塞
  3 急性大動脈解離
  4 拡張型心筋症
  5 肥大型心筋症
  6 心筋炎
  7 僧帽弁閉鎖不全症
  8 僧帽弁狭窄症
  9 大動脈閉鎖不全症
  10 大動脈弁狭窄症
  11 感染性心内膜炎
  12–1 大動脈瘤
  12–2 高安動脈炎
  13 心不全
  14 徐脈性不整脈
  15 頻脈性不整脈
  16 致死性不整脈
  17 肺血栓塞栓症
  18 肺高血圧
  19 下肢静脈瘤
 2 退院後QOL・ADLを高めるリハビリテーション・早期離床
  1 心臓リハビリテーションとは
  2 入院期の心臓リハビリテーションの実際
 3 再発予防のためのセルフケア支援綿貫恵里子
  1 冠リスクファクターとは
  2 再発予防のためのセルフケア支援のポイント
  3 HOT導入患者の支援のポイント
  4 ASV導入患者の支援のポイント
  5 不整脈植込みデバイス挿入患者の支援のポイント
  6 遠隔モニタリングシステム(RMS)患者の支援のポイント
4章 心電図測定の種類と重要な波形
 1 モニター心電図
 2 12誘導心電図
 3 心電図波形の成り立ち
 4 代表的な不整脈
 5 心筋異常のある心電図
5章 循環器系の検査の方法・特徴と管理のポイント
 1 血圧測定
 2 胸部X線
 3 CT
 4 心臓MRI
 5 核医学
 6 経胸壁心エコー法
 7 経食道心エコー法
6章 心臓カテーテル検査・治療と看護
 1 心臓カテーテル検査および治療
  1 CAG・LVG
  2 PCI
  3 TAVI
  4 EPS
  5 EA
  6 PM+ICD(CRT)
 2 心臓カテーテル看護
7章 よく用いられる循環器治療薬の特徴と注意点
 1 カテコラミンと類似薬
 2 ジギタリス
 3 利尿薬
 4 α受容体遮断薬
 5 β受容体遮断薬
 6 抗不整脈薬
 7 t-PAと類似薬
 8 抗凝固薬と抗血小板薬
 9 カルシウム拮抗薬
 10 硝酸薬
 11 PDE阻害薬と類似薬
 12 ACE阻害薬
 13 ARB
 14 アルドステロン拮抗薬
 15 脂質異常症薬
 16 鎮痛薬
8章 急変対応,蘇生
 1 急変対応とは
 2 救命の連鎖
 3 急変対応の実際
 4 心肺蘇生
 5 心肺停止以外の急変対応
索引

序文

 私が開心術後の急性期管理を行うICUの看護管理者になった時、それまで成人循環器の内科畑を歩んできたものとしては、先天性心疾患の手術に若干の抵抗感を感じていたが、『心臓外科エキスパートナーシング』の改訂第2版を手にし、そのわかりやすさに感動を覚え、心臓外科領域の面白さを認識する機会となった。それから、『心臓外科エキスパートナーシング』の改訂第4版に幸運にも携わることとなり、さらに、「エキスパートナーシング」の新たな枠組みとして循環器内科が設けられ、この『循環器エキスパートナーシング』の企画にも携わるという機会を得た。
 近年、循環器内科の領域においてはカテーテル治療の発展が目覚ましく、マイトラクリップを用いた弁膜症治療も含め、多くの心血管疾患がカテーテルで内科的に行われるようになってきた。また、心疾患に対して、ペースメーカや除細動器の植込み、カテーテルアブレーションなど多種多様なアプローチが行われてきている。さらに、多くの薬剤の開発も盛んに行われ、循環器内科に勤務する看護師には多岐にわたる病態・検査・治療法を理解したうえでの、患者管理やケアを行うことが求められてきている。
 本書の大きな特長としては、疾患ごとに「症状の観察」「診断のための検査」「治療」「心臓リハビリテーション」「患者教育」というフローチャートを設け、看護師に必要なミニマムエッセンスのみを簡便、かつ俯瞰的に確認できるよう工夫を凝らしたこと、さらに、フローチャートに記載されている内容について、より掘り下げるべき知識については医師から、看護師から、それぞれの立場における解説を加えた。また、主要な循環器治療薬の薬理と、どのような疾患・病態に処方されるかについても1つの章を設け解説をした。もちろん、心電図にまつわる解説や、心臓カテーテル検査に対する治療と看護の知識、患者の急変に対する対応や蘇生法についても章を設け解説を行っている。
 このように循環器内科の領域におけるミニマムエッセンスを網羅してあるこの1冊を精読すれば、臨床現場にて臆することなく動けるであろう。
 本書は、私が『心臓外科エキスパートナーシング』を手にした時の感動から、それを凌ぐ本を作りたいという思いで企画し、多くの執筆者のご尽力をいただき、井口信雄先生のご指導のもと編集を行いました。その結果、循環器内科に配属が決まった看護師、また現在進行形で勤務されている看護師のニーズに応えられる1冊として、無事に刊行することができたことに感謝したい。
 日々進歩する臨床現場であらゆる困難に立ち向かいながら高度な看護実践能力を身に着けるために努力している多く看護師の皆様に読んでいただき、本書に対する忌憚のないご意見、ご批判をいただければ幸いです。

2020年8月
三浦稚郁子