今日のOTC薬改訂第4版
解説と便覧
こちらの商品は改訂版・新版がございます。
監修 | : 中島恵美 |
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編集 | : 伊東明彦 |
ISBN | : 978-4-524-25572-6 |
発行年月 | : 2018年4月 |
判型 | : A5 |
ページ数 | : 728 |
在庫
定価4,180円(本体3,800円 + 税)
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
OTC医薬品の情報をわかりやすく解説した好評書の改訂版。前版までの、解説・便覧・フローチャートの3つのアプローチに加え、新たにマトリックスも用いて解説。同一薬効のOTC薬の違い(成分や使用目的)を見開き2頁で掲載。類似商品が一目で理解できるようになった。OTC薬による薬物療法を網羅した一冊。
本書の使い方
購入者への共通カウンセリング事項
OTC薬を用いた薬物療法の実践
症状別フローチャート
(1)くしゃみ,鼻水,鼻づまり
(2)喉の痛み
(3)熱
(4)頭が痛い
(5)生理痛がある
(6)咳,痰
(7)胃痛,胸やけ,胃もたれ
(8)むかつき,吐き気
(9)下痢
(10)便秘
(11)痔
(12)肩こり,筋肉痛
(13)腰痛,関節痛
(14)口腔内の異常
(15)皮膚の痒み
(16)にきび・肌あれ
(17)抜け毛,ふけ
(18)傷,外傷
(19)水虫
(20)疲れ目
(21)目の乾き,痒み
(22)結膜炎,ものもらい
(23)不眠,いらいら,うつ
(24)子供の夜泣き,かんの虫
(25)禁煙したい
(26)動悸・息切れ
(27)倦怠感,疲労,栄養不良による諸症状
1 解熱鎮痛薬
1.発熱と痛みの原因と発症メカニズム
2.解熱鎮痛薬が効果を示す症状
3.解熱鎮痛薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.服薬上のアドバイス
●マトリックス
●解熱鎮痛薬便覧
解熱・鎮痛に
肩こり・腰痛・筋肉痛などに
小児用
2 総合感冒薬
1.感冒の原因と発症メカニズム
2.総合感冒薬が効果を示す症状
3.総合感冒薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.服薬上のアドバイス
●マトリックス
●総合感冒薬便覧
かぜの諸症状に
漢方薬配合
小児用
3 鎮咳去痰薬
1.咳と痰の原因と発症メカニズム
2.鎮咳去痰薬が効果を示す症状
3.鎮咳去痰薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.服薬上のアドバイス
●マトリックス
●鎮咳去痰薬便覧
咳・痰のみ
痰のからみに
風邪様症状を伴う咳・痰に
小児用
生薬・漢方製剤
4 胃腸薬
1.胃腸の不調の原因と発症メカニズム
2.胃腸薬が効果を示す症状
3.胃腸薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.服薬上のアドバイス
●マトリックス
●胃腸薬便覧
消化不良・胃もたれに
胸やけ・むかつきを伴う消化不良・胃もたれに
二日酔いの症状に
急な胃痛,さしこみに
胃痛・胸やけに
胃腸のあらゆる症状に
健胃生薬製剤
漢方製剤
5 整腸薬,止瀉薬
1.下痢の原因と発症メカニズム
2.整腸薬,止瀉薬が効果を示す症状
3.整腸薬,止瀉薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.服薬上のアドバイス
●マトリックス
●整腸薬,止瀉薬便覧
IBSの腰痛を伴う便秘,下痢に
下剤・食あたり・水あたりに
腹痛を伴う下痢・食あたり・水あたりに
便通の異常に
漢方製剤
薬用炭
小児用
6 便秘治療薬
1.便秘の原因と発症メカニズム
2.便秘治療薬が効果を示す症状
3.便秘治療薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.服薬上のアドバイス
●マトリックス
●便秘治療薬便覧
痙攣性便秘に
直腸性便秘/弛緩性便秘
漢方薬配合
生薬単味
小児用
7 痔疾患治療薬
1.痔の痛みと出血の原因と発症メカニズム
2.痔疾患治療薬が効果を示す症状
3.痔疾患治療薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.使用上のアドバイス
●マトリックス
●痔疾患治療薬便覧
外痔核に(軟膏)
内痔核に(坐剤)
どんな痔にも(注入軟膏)
内服薬
8 外用消炎鎮痛薬
1.痛みの発生メカニズムと外用消炎鎮痛薬
2.外用消炎鎮痛薬が効果を示す症状
3.外用消炎鎮痛薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.使用上のアドバイス
6.外用消炎鎮痛薬の剤形の特徴
●マトリックス
●外用消炎鎮痛薬便覧
肩こり・筋肉痛・腰痛・関節痛などに(貼付剤)
比較的強い痛み(ゲル・チックなど)
マッサージタイプ
応急措置(液)
応急措置(スプレー)
9 点鼻薬,鼻炎用内服薬
1.鼻炎の原因と発症メカニズム
2.点鼻薬,鼻炎用内服薬が効果を示す症状
3.点鼻薬,鼻炎用内服薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.服薬上のアドバイス
●マトリックス
●点鼻薬,鼻炎用内服薬便覧
くしゃみ・鼻水・鼻づまりに(点鼻薬)
くしゃみ・鼻水・鼻づまりに(内服薬)
漢方薬配合
10 歯科・口腔用剤
1.口腔内の炎症の原因と発症メカニズム
2.歯科・口腔用剤が効果を示す症状
3.歯科・口腔用剤成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.服薬上のアドバイス
●マトリックス
●歯科・口腔用剤便覧
外用薬(スプレー)
外用薬(うがい薬)
外用薬(液)
のど飴・トローチ
内服薬
11 湿疹・皮膚炎治療薬
1.湿疹・皮膚炎の原因と発症メカニズム
2.湿疹・皮膚炎治療薬が効果を示す症状
3.湿疹・皮膚炎治療薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.服薬上のアドバイス
6.湿疹・皮膚炎治療薬の剤形の特徴と適さない症状
●マトリックス
●湿疹・皮膚炎治療薬便覧
ステロイド(strong)含有外用薬
ステロイド(medium)含有外用薬
ステロイド(weak)含有外用薬
ステロイド非含有外用薬
手荒れ,かかとの角化症に
小児用
内服薬
12 虫さされ,痒み止め用薬
1.痒み,発赤,腫れの原因と発症メカニズム
2.虫さされ,痒み止め用薬が効果を示す症状
3.虫さされ,痒み止め用薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.使用上のアドバイス
●マトリックス
●虫さされ,痒み止め用薬便覧
虫さされの痒みに
ぶり返しの痒みに
13 しもやけ,ひび,あかぎれ用薬
1.しもやけ,ひび,あかぎれの原因と発症メカニズム
2.しもやけ,ひび,あかぎれ用薬が効果を示す症状
3.しもやけ,ひび,あかぎれ用薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.使用上のアドバイス
●マトリックス
●しもやけ,ひび,あかぎれ用薬便覧
しもやけ,ひび,あかぎれに
漢方製剤
14 うおの目,たこ,いぼ用薬
1.うおの目,たこ,いぼの原因と発症メカニズム
2.うおの目,たこ,いぼ用薬が効果を示す症状
3.うおの目,たこ,いぼ用薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.使用上のアドバイス
●マトリックス
●うおの目,たこ,いぼ用薬便覧
絆創膏
液剤
内服薬
15 体臭(腋臭)予防・制汗剤
1.体臭(腋臭)の原因と発症メカニズム
2.体臭(腋臭)への対処
3.体臭(腋臭)予防・制汗剤成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.使用上のアドバイス
6.体臭(腋臭)予防・制汗剤の剤形と特徴
16 にきび治療薬廣澤伊織
1.にきびの原因と発症メカニズム
2.にきび治療薬が効果を示す症状
3.にきび治療薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.服薬上のアドバイス
●マトリックス
●にきび治療薬便覧
白にきび,黒にきび
赤にきびに
17 やけど用薬
1.やけどの原因と発症メカニズム
2.やけど用薬が効果のある症状
3.やけど用薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.使用上のアドバイス
●マトリックス
●やけど用薬便覧
殺菌消毒成分
油分
抗菌薬
漢方製剤
18 サンスクリーン剤
1.日焼けの原因と発生メカニズム
2.サンスクリーン剤の適用
3.サンスクリーン剤成分の作用と特徴
4.現場でのアドバイス
19 殺菌消毒薬,救急絆創膏
1.創傷治療の考え方
2.殺菌消毒薬,救急絆創膏が効果を示す症状
3.殺菌消毒薬成分の作用と特徴
4.使用上のアドバイス
●マトリックス
●殺菌消毒薬,救急絆創膏便覧
傷にぬる外用薬・消毒薬
手指の消毒
器具用消毒薬
ガーゼ
絆創膏
20 水虫治療薬
1.水虫の原因と発症メカニズム
2.水虫治療薬が効果を示す症状
3.水虫治療薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.使用上のアドバイス
●マトリックス
●水虫治療薬便覧
イミダゾール系
アリルアミン系
チオカルバメート系
ベンジルアミン系
21 毛髪用薬
1.脱毛症の発症メカニズム
2.毛髪用薬が効果のある症状
3.毛髪用薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.使用上のアドバイス
●マトリックス
●毛髪用薬便覧
壮年性脱毛症
発毛・育毛
しらみの駆除
22 眼科用薬
1.疲れ目,乾き目,結膜炎,ものもらいの原因と発症メカニズム
2.眼科用薬が効果を示す症状
3.眼科用薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.使用上のアドバイス
●マトリックス
●眼科用薬便覧
充血に
目の疲れ・かすみに
目の乾き(ドライアイ)に
コンタクトレンズ装着時の不快感に
コンタクトレンズの装着を容易に
花粉やハウスダストによる目のアレルギー症状に
結膜炎・ものもらいに
紫外線による目炎症に
洗眼薬
小児用
23 催眠鎮静薬
1.不眠の原因と発症メカニズム
2.催眠鎮静薬が効果を示す症状
3.催眠鎮静薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.服薬上のアドバイス
●マトリックス
●催眠鎮静薬便覧
一時的に寝つきが悪い・眠りが浅い
漢方・生薬配合
子供の夜泣き・かんの虫
耳なりに
24 眠気防止薬
1.睡眠・覚醒の調節メカニズム
2.眠気防止薬が効果を示す症状
3.眠気防止薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.服薬上のアドバイス
●マトリックス
●眠気防止薬便覧
眠気・倦怠感に
25 乗り物酔い予防薬(鎮うん薬)
1.乗り物酔いの原因と発症メカニズム
2.乗り物酔い予防薬が効果を示す症状
3.乗り物酔い予防薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.服薬上のアドバイス
●マトリックス
●乗り物酔い予防薬(鎮うん薬)便覧
乗り物酔いの予防・緩和に
26 強心薬
1.動悸,息切れの原因と発症メカニズム
2.強心薬が効果を示す症状
3.強心薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.服薬上のアドバイス
●マトリックス
●強心薬便覧
動悸・息切れ・気つけに
27 禁煙補助薬
1.ニコチン依存症の原因と発症メカニズム
2.禁煙補助薬が効果を示す症状
3.禁煙補助薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.使用上のアドバイス
●マトリックス
●禁煙補助薬便覧
ガム
貼付剤
28 生活習慣病改善薬
1.生活習慣病改善薬とは
2.生活習慣病改善薬が効果のある症状
3.生活習慣病改善薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.服薬上のアドバイス
●マトリックス
●生活習慣病改善薬便覧
コレステロールの改善に
腹部の皮下脂肪が多く便秘がちな肥満に
筋肉にしまりのない肥満に
肥満が気になる
高血圧の随伴症状に
むくみに
中性脂肪の改善に
29 排尿障害改善薬
1.頻尿,尿失禁の原因と発症メカニズム
2.排尿障害改善薬が効果を示す症状
3.排尿障害改善薬成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.服薬上のアドバイス
●マトリックス
●排尿障害改善薬便覧
排尿痛,残尿感に
排尿困難,夜間尿に
排尿痛,頻尿,残尿感に
軽い尿もれ,頻尿,残尿感に
排尿時の不快感,残尿感に
女性の頻尿や残尿感に
30 虫除け薬
1.虫除けのメカニズム
2.虫除け薬を選ぶポイント
3.虫除け薬成分の作用と特徴
4.主な商品
5.現場でのアドバイス
6.虫除け薬の剤形と特徴
●マトリックス
31 ビタミン剤
1.ビタミン剤とは
2.ビタミン剤が効果のある症状
3.ビタミン成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.服薬上のアドバイス
●マトリックス
●ビタミン剤便覧
ビタミンA主薬
ビタミンA・D主薬
総合ビタミン剤
ビタミンB1主薬
ビタミンB2主薬
ビタミンB2・B6主薬
ビタミンB1・B6・B12主薬
ビタミンB12
ビタミンC主薬
ビタミンE主薬
32 滋養強壮剤,ドリンク剤,カルシウム剤,アミノ酸
1.肉体疲労の改善に効果がある代表的な成分のメカニズム
2.滋養強壮剤,ドリンク剤,カルシウム剤,アミノ酸が効果を示す症状
3.滋養強壮剤,ドリンク剤,カルシウム剤,アミノ酸成分の作用と特徴
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.服薬上のアドバイス
●マトリックス
●滋養強壮剤,ドリンク剤,カルシウム剤,アミノ酸便覧
滋養強壮・栄養補給(ドリンク剤)
小児用(ドリンク剤)
滋養強壮・栄養補給(ドリンク剤以外)
カルシウム補給
鉄分補給
更年期の症状
関節痛に
足のむくみに
神経痛・手足のしびれに
33 漢方製剤
1.漢方薬とは
2.漢方が効果のある症状
3.証の判断
4.選ぶべき成分・選んではならない成分
5.服薬上のアドバイス
6.漢方薬成分の特徴
●マトリックス
●漢方製剤便覧
かぜの諸症状
鼻炎・鼻づまり
胃腸のトラブル
からだの痛み
高血圧の症状
女性に多い症状
尿のトラブル
肌のトラブル
疲れ・体力低下
肥満症
いらいら・不眠・不安
めまい
34 妊婦・授乳婦に対するOTC薬の選択
1.妊娠と薬剤による催奇形性に関する大原則
2.妊娠週数と薬剤の影響
3.妊娠していることを知らずに薬を服用し,患者の不安感が強い場合
4.妊娠中だが体調不良(かぜ,便秘など)になりOTC薬を服用したい
5.授乳婦における薬物治療
35 小児に対するOTC薬の選択
1.薬効別の薬の上手な使い方
2.薬の飲ませ方・使い方
3.注意しなければならない副作用
36 高齢者に対するOTC薬の選択
1.高齢者の身体特性
2.薬の飲み忘れ,飲み間違いを防ぐ
3.相互作用や副作用
4.高齢者にとって飲みやすい剤形
5.高齢者にとって使いやすい製品
37 薬の体内動態
1.薬の働く仕組みと体内動態
2.吸収
3.分布
4.代謝
5.排泄
付録
1.検査薬,その他の薬剤
2.重大な副作用一覧
3.セルフメディケーション税制
4.主な製薬企業連絡先
索引
薬剤索引
用語索引
序文(改訂第4版)
OTC医薬品(一般用医薬品)は、医療用医薬品として取扱われる医薬品以外の医薬品と定義されています。OTC医薬品は、一般の人が薬局において自らの判断で購入、自らの責任で使用するもので、通常安全が確保されている成分が配合されているものが多いとされていますが、OTC医薬品による重篤な副作用も報告され、その適正使用が求められています。2009年には、登録販売者が設けられ、OTC医薬品はリスクの程度に応じて第1類〜3類に分類され、取扱いが制限されるようになりました。そのような背景から、同年4月に本書初版を上梓しました。
本書は、(1)症状からアプローチするためのフローチャート、(2)薬効群別に効果のある症状などをまとめた解説、(3)OTC医薬品の選別が可能な便覧の3部構成が特長となっています。幸いにも、本書は、OTC医薬品を取扱う方々が、来局者の症状を適切に認識し、製品を選択・販売していくための教科書あるいは実践書として活用していただいてきました。その後、OTC医薬品のインターネット販売など販売規制の見直しが行われるなどOTC医薬品を取り巻く環境の変化がありました。そして、現在、わが国の人口は減少傾向にあり、少子高齢化が進んでいます。人口構造の変化は社会保障費の負担増につながり、健康の維持増進および疾病の予防につながるセルフメディケーションの推進はこれまで以上に期待されてきています。
2017年には医療費控除の特例としてセルフメディケーション税制も施行され、OTC医薬品の果たすべき役割はますます重要になっています。また、薬局のファーストアクセス機能としても健康相談およびOTC医薬品の販売が重要とされ、OTC医薬品を取扱う薬剤師や登録販売者は、OTC医薬品の使用目的に従って有効性(十分な効果)と安全性(リスク予防)を確保した対応をすることが求められています。
これらのニーズに対応できるようにと、今回、改訂第4版を発行しました。フローチャートおよび解説、便覧については最新の情報を盛り込んで充実を図るとともに、新たに、OTC医薬品の配合成分からより簡便に製品が選択できるよう、薬効別マトリックスを追加しました。適切なトリアージと製品選択が容易になるものと思います。
OTC医薬品の適正使用は医薬品の情報と来局者に関する情報を加味して行うことが重要です。OTC医薬品を取扱う者が、薬や健康に関する気軽で安心できる相談相手として来局者や地域住民と良好な信頼関係を築くためには専門職として十分な専門的知識は不可欠です。本書にて専門的知識を確実に身に付け、来局者に適切な対応を行い、健康な生活の確保に寄与していただけることを期待しています。
最後に、多忙のなか本書の改訂にあたり、ご尽力いただいた方々に深く感謝申し上げます。
2018年4月
伊東明彦