肘関節外科の実際
私のアプローチ
こちらの商品は改訂版・新版がございます。
著 | : 伊藤恵康 |
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ISBN | : 978-4-524-25393-7 |
発行年月 | : 2011年10月 |
判型 | : A4 |
ページ数 | : 414 |
在庫
定価22,000円(本体20,000円 + 税)
- 商品説明
- 主要目次
肘関節外科の第一人者である著者の、長年の肘関節診療の経験を集大成したものである。解剖、痛みの診断と治療、手術進入路について述べた後、各論(骨折、脱臼と靭帯損傷、スポーツ障害、関節拘縮、腱断裂、炎症、麻痺、先天異常など)では、実際の症例に即して、治療法の選択、手術テクニックなどについて記し、著者の考え方・経験を余すところなく明らかにしている。
I 肘関節診療の基礎
I−1 肘関節の機能解剖
A 肘関節の骨格
1 上腕骨
2 前腕骨
3 肘関節のX線像
4 成長期肘関節のX線像
B 肘関節の構成
1 関節面の形態と機能
2 靱帯
C 肘関節の運動
1 屈伸運動
2 回旋運動
3 キャリングアングル
4 スポーツ、あるいはADL上必要な可動域
5 肘関節に加わる力
D 肘関節の筋・神経
1 上腕前面の肘関節屈筋群
2 肘関節前面の血管と神経
3 前腕屈曲回内筋群と神経
4 上腕後面の肘伸展筋群と橈骨神経
5 前腕回外伸展筋群と橈骨神経
E 肘関節の血管
I−2 診断と治療の進め方
A 診断
1 問診
2 視診、触診
3 肘関節の画像診断
B 治療の進め方
1 骨折
2 変形、偽関節
3 関節炎
4 スポーツ障害
5 加齢変化
I−3 肘関節の手術進入路
A 肘関節後方アプローチ
1 三頭筋腱縦切法
2 三頭筋腱弁反転法
3 肘頭骨切り法
B 肘関節外側アプローチ
1 Kocherのアプローチ
2 Kaplanのアプローチ
C 後外側アプローチ
D 前方アプローチ
1 Henryのアプローチ
2 上腕筋縦割アプローチ
E 内側アプローチ
1 後内側の展開
2 内側前面の展開
3 Bryanの内側triceps reflecting approach
F 末梢神経へのアプローチ
II 肘関節診療の実際
II−1 骨折
A 成人・年長児の上腕骨遠位端骨折
A−1 上腕骨顆上骨折
1 治療
1−1 保存的治療
1−2 新鮮例に対する手術
1−3 顆上骨折陳旧例(変形治癒、偽関節)に対する手術
A−2 上腕骨通顆骨折
1 通顆骨折の特徴
2 治療
A−3 上腕骨遠位端T・Y字型骨折
1 遠位端T・Y字型骨折の特徴と分類
2 治療
2−1 治療の方針
2−2 保存的治療
2−3 創外固定、牽引療法
2−4 手術的治療
3 後療法
4 合併症
[付]side-swipe injury
B 小児上腕骨顆上骨折
1 受傷機転
2 病態
3 分類
4 診断
5 治療
5−1 治療の方針
5−2 保存的治療
5−3 手術的治療
6 合併症
C 上腕骨遠位骨端離開
1 病態
2 分類
3 診断
4 治療
5 予後
D 上腕骨外側顆骨折
1 受傷機転と骨折線の走行による分類
2 診断
3 外側顆骨折の転位による分類
4 微小転位例に対する不安定性の診断
5 治療
5−1 保存的治療
5−2 手術的治療
6 合併症
[付]外側上顆骨折とsleeve fracture
E 上腕骨小頭・滑車骨折
1 受傷機転と分類
2 診断
3 治療
3−1 治療の方針
3−2 手術法
F 上腕骨内側上顆骨折
1 病態
2 頻度
3 受傷機転
4 分類と治療
5 合併症
G 上腕骨内側顆骨折
1 頻度と病態
2 発症年齢
3 骨折線の走行
4 骨折型の分類
5 受傷機転
6 症状と診断
7 治療
8 予後
H 尺骨近位部骨折
H−1 肘頭骨折
1 病態、頻度、受傷機転
2 臨床像
3 診断
4 治療
4−1 治療の方針
4−2 内固定法
4−3 偽関節に対する手術
4−4 若年者の肘頭骨端離開に対する手術
5 合併症
6 予後
H−2 尺骨鉤状突起骨折
1 病態
2 診断
3 分類
4 治療
4−1 手術法
4−2 後療法
I 橈骨頭・頸部骨折
I−1 小児の橈骨近位部骨折
1 小児橈骨近位部骨折の分類
2 骨片の転位
3 治療
3−1 治療の方針
3−2 徒手整復法
3−3 経皮的整復法
3−4 手術的治療
4 予後と合併症
I−2 橈骨頭骨折
1 病態と分類
2 診断
3 治療
3−1 治療の方針
3−2 手術的整復固定術の実際
3−3 合併損傷の治療
3−4 骨頭切除術
3−5 人工橈骨頭置換術
3−6 肋骨・肋軟骨移植術
4 予後
I−3 Essex-Lopresti損傷
J Monteggia骨折
1 受傷メカニズムと分類
2 診断
2−1 骨折・脱臼の診断
2−2 神経損傷について
3 治療
3−1 治療の方針
3−2 徒手整復法
3−3 手術的整復法
4 陳旧性Monteggia骨折
4−1 治療の方針
4−2 手術適応
4−3 手術法
II−2 脱臼と靱帯損傷
A 肘関節脱臼
1 受傷機転と病態
2 分類
3 診断
4 治療
4−1 徒手整復法
4−2 手術的整復法
5 反復性肘関節脱臼
B 肘関節後外側回旋不安定症(PLRI)
1 概説
2 肘関節外側の解剖学的特徴
3 病態
4 診断と症状
5 治療
5−1 手術適応
5−2 手術的治療
C 小児肘内障とバネ肘
C−1 小児肘内障
1 病態
2 診断
3 治療
4 予後
C−2 バネ肘(いわゆる成人型肘内障)
1 病態
2 診断
3 治療
II−3 肘関節のスポーツ障害
A スポーツ障害総論
1 概説
2 肘スポーツ障害の発生機序
3 肘関節部痛を主訴とする紛らわしい病態
4 肘スポーツ障害の分類
5 野球肘の年齢的特徴と問診
6 診断
B スポーツ障害の病態と治療
B−1 リトルリーグ肘
1 原因と病態
2 診断
3 治療
3−1 保存的治療
3−2 手術的治療
3−3 後療法
B−2 内側[尺側]側副靱帯損傷
1 原因と病態
2 診断
3 治療
3−1 保存的治療
3−2 手術的治療
3−3 後療法
3−4 合併障害の治療と結果
B−3 肘頭骨端離開・疲労骨折
1 原因と病態
2 診断
3 治療
3−1 治療の方針
3−2 手術の実際
B−4 内側顆疲労骨折
B−5 上腕骨小頭部離断性骨軟骨炎
1 原因と病態
2 病型分類と好発年齢
3 診断
4 治療
4−1 保存的治療
4−2 手術的治療
B−6 上腕骨小頭以外の離断性骨軟骨炎
1 橈骨頭の離断性骨軟骨炎
2 肘頭の離断性骨軟骨炎様病変
3 滑車の離断性骨軟骨炎
[付]Panner病
1 病態
2 診断
3 治療
B−7 滑膜ひだ障害とバネ肘(成人型肘内障)、肘筋のentrapment
1 病態
2 診断
3 治療
B−8 スポーツによる変形性肘関節症
1 原因と病態
2 診断
3 治療
3−1 保存的治療
3−2 手術的治療
4 術後の注意
B−9 スポーツによる肘関節部末梢神経の障害:特に尺骨神経障害
1 肘部管より近位の障害
2 肘部管高位での障害
B−10 スポーツ障害からの復帰に向けて
II−4 肘関節拘縮の病態と治療
1 関節拘縮の概要
2 肘関節拘縮の病態
3 術前病態の診断
4 治療
4−1 保存的治療
4−2 肘関節授動術
4−3 術後処置と後療法
II−5 肘関節周囲の腱断裂
A 上腕二頭筋遠位部腱断裂
1 病態
2 診断
3 治療
B 上腕三頭筋腱断裂
1 病態
2 診断
3 治療
II−6 肘関節上顆炎
A 外側上顆炎
1 総括的事項
2 治療
B 内側上顆炎
1 病態と治療
II−7 肘の炎症性疾患
A 関節リウマチ
1 肘関節滑膜切除術
2 人工肘関節置換術
B 非特異性関節炎
C 結核性関節炎
D 変形性肘関節症
1 病態と治療方針
2 保存的治療
3 手術的治療
4 労働によるものとスポーツに続発する肘関節症の相違
II−8 肘関節部の末梢神経障害
A 肘部管症候群
1 肘部管の解剖
2 原因と病態
3 臨床症状と診断
4 重症度分類
5 治療
5−1 保存的治療
5−2 手術的治療
6 術後の回復
B 橈骨神経麻痺
1 病態と定義
2 橈骨神経管の解剖
3 広義の橈骨神経管症候群の病態、病因
4 広義の橈骨神経管症候群の症状
5 広義の橈骨神経管症候群の治療
6 神経束のくびれによる後骨間神経麻痺
C 正中神経麻痺
1 前肘窩の解剖
2 回内筋症候群
3 前骨間神経麻痺
D 上腕二頭筋腱膜による神経、血管障害
1 病態と症状
2 治療
II−9 麻痺肘(肘屈筋・伸筋麻痺)
1 病態
2 再建術の概要
3 再建術の実際
II−10 肘関節の先天異常
A 先天性上腕骨小頭形成不全
B 先天性滑車形成不全
C 先天性橈骨頭脱臼
1 概説
2 症例提示
D Leri-Weill dyschondrosteosis
1 概説
2 症例提示
E 尺側列形成不全症
1 概説
2 症例提示
F 橈尺骨癒合症
1 概説
2 治療
G Crouzon syndrome(craniofacial dysostosis)
1 概説
2 症例提示
H その他の先天性肘関節形成異常
1 Nievergelt-Pearlman syndrome
2 Mietens症候群
3 先天性肘関節屈曲拘縮症
索引