書籍

今日の治療薬2018

解説と便覧

編集 : 浦部晶夫/島田和幸/川合眞一
ISBN : 978-4-524-24012-8
発行年月 : 2018年1月
判型 : B6
ページ数 : 1472

在庫あり

定価4,968円(本体4,600円 + 税)


改訂予定がございます。
2019年版は『2019年1月中旬』刊行予定
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今日の治療薬2018の掲載薬価についてのご注意

1.「今日の治療薬2018」に掲載している薬価は2018年1月時点のものになります。2018年改定の新薬価は掲載しておりません。(2018年改定新薬価検索を2018年5月に今日の治療薬ポータルで公開予定です。)

2.2018年改定の新薬価を掲載した「今日の治療薬2018」改訂版発売の予定はございません。

正誤表

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文
  • 書評

薬効群ごとに解説と便覧で構成したベストセラー。2018年版では、発刊40周年を迎え、便覧の冒頭に、各薬効群の特徴を一目で理解できる「薬剤の特徴ガイド」を新設。便覧ではさらにジェネリック医薬品の薬価幅を掲載し、妊婦の安全性情報も追加。解説はデザインを一新し、主要なガイドラインや主な新薬を冒頭にまとめて掲載。より読みやすく、ますます使いやすい。ポータルサイトで年3回更新情報も配信。

今日の治療薬2018の改訂ポイント
■便覧
 ・冒頭に「薬剤の特徴ガイド」を新設
 ・ジェネリック医薬品の薬価幅を掲載
 ・「妊婦の安全性マーク」を変更
  (米国FDA基準に加え豪州ADEC基準を併記)
 ・備考欄の特に重要な「警告」「禁忌」マークを赤地白抜に変更
■解説
 ・「薬剤選択に迷った時のワンポイントアドバイス」を追加
 ・見出しをさらに見やすく工夫
■付録
 ・インデックスシール裏に
 @配合剤早見表、A代表的なレジメン一覧表を掲載
■その他
 ・本文用紙を薄くし、頁数アップ、マーカーを引いても裏うつりしにくくなりました
  (内容充実も書籍の厚さはそのまま)

本書の使い方(1)〜(6)
■巻頭付録
 (1)妊婦・授乳婦へ投与する際の注意点
 (2)高齢者へ投与する際の注意点
 (3)小児へ投与する際の注意点
 (4)肝・腎障害患者へ投与する際の注意点
病原微生物に対する薬剤
 1.抗菌薬
 2.抗ウイルス薬と抗ウイルス療法薬
 3.抗真菌薬
 4.抗寄生虫薬
 5.予防接種用薬
 6.消毒薬
抗悪性腫瘍薬
 7.抗悪性腫瘍薬
炎症,免疫,アレルギーに作用する薬剤
 8.免疫抑制薬
 9.副腎皮質ステロイド
 10.鎮痛薬(非ステロイド抗炎症薬など)
 11.抗リウマチ薬
 12.抗アレルギー薬
代謝系に作用する薬剤
 13.糖尿病治療薬
 14.脂質異常症(高脂血症)治療薬
 15.痛風・高尿酸血症治療薬
内分泌系薬剤
 16.女性ホルモン製剤,子宮用剤
 17.男性ホルモン製剤
 18.他のホルモン製剤,代謝異常症治療薬
 19.甲状腺疾患治療薬
 20.骨・カルシウム代謝薬
ビタミン製剤,輸液・栄養製剤
 21.ビタミン製剤
 22.輸液・栄養製剤
血液製剤,血液に作用する薬剤
 23.血液製剤
 24.造血薬
 25.止血薬
 26.抗血栓薬
循環器系に作用する薬剤
 27.降圧薬
 28.狭心症治療薬
 29.抗不整脈薬
 30.心不全治療薬,昇圧薬
 31.血管拡張薬
 32.利尿薬
呼吸器系に作用する薬剤
 33.気管支拡張薬,気管支喘息治療薬,COPD治療薬
 34.呼吸障害改善薬
 35.鎮咳薬,去痰薬
消化器系に作用する薬剤
 36.消化管運動機能改善薬
 37.消化性潰瘍治療薬
 38.腸疾患治療薬
 39.痔疾患治療薬
 40.下剤
 41.肝疾患治療薬
 42.胆道疾患治療薬
 43.膵疾患治療薬
神経系に作用する薬剤
 44.抗精神病薬,抗うつ薬,気分安定薬,精神刺激薬
 45.抗不安薬,睡眠薬
 46.抗てんかん薬
 47.片頭痛・慢性頭痛治療薬
 48.制吐薬,鎮暈薬
 49.パーキンソン病治療薬
 50.脳卒中治療薬
 51.抗認知症薬
 52.自律神経作用薬その他
 53.筋弛緩薬
 54.麻薬および類似薬
 55.麻酔薬
腎・泌尿器系薬
 56.腎疾患用剤
 57.泌尿器・生殖器用剤
感覚器官用剤
 58.眼科用剤
 59.耳鼻咽喉科用剤
 60.皮膚科用剤
その他
 61.歯科・口腔用剤
 62.中毒治療薬
 63.造影剤
 64.漢方薬
■巻末付録
 (1)重大な副作用(有害反応)の症状
 (2)治療薬物モニタリング(TDM)における治療域・中毒域
 (3)薬剤の投与期間
 (4)主な臨床検査基準値一覧
 (5)2017年1月〜12月に承認・薬価収載された主な新薬
 (6)主なドーピング禁止薬剤
 (7)健康被害救済制度
 (8)医薬品リスク管理計画(RMP)
識別コード
索引(薬剤索引,解説事項索引)
主な製薬会社連絡先一覧

2018年版(改訂第40版)序文

 種々の疾患に対する薬物療法の進歩には目覚ましいものがあり、毎年、多くの新薬が臨床に登場している。また、既存薬に新たな適応症が追加されることも少なくなく、自らの専門領域ですら常に最新知見を得ることは容易ではない。『今日の治療薬』は故水島裕先生らによる1977年の初版発行以来、執筆の先生方と、南江堂のスタッフと編集者によって注意深く丁寧に毎年改訂されてきた。また、製薬企業によるレビューや多くの読者からの直接のご指摘などにも対応し、常に正確な記載を心がけて今日に至っている。
 今年も本書を読者の皆様にお届けする時期になった。例年通り、新薬の最新情報や既存薬情報のアップデートをするとともに、便利に使えるようにさまざまな改善点を検討し、2018年版では以下のような改訂を行った。
 (1)便覧薬剤の中分類(薬効群)の特徴を一瞥して理解できる一覧表「薬剤の特徴ガイド」を新設し、便覧各章の冒頭に配置した。
 (2)便覧の薬剤名欄において、ジェネリック医薬品の薬価幅(最低薬価.最高薬価)を掲載した。
 (3)便覧の組成・剤形・容量欄において、妊婦の安全性情報として豪州ADEC基準を新たに追加した。
 (4)解説では、2017年1月以降に承認あるいは薬価収載された新薬を冒頭コラムに掲載した。
 (5)解説では、各章に小項目「薬剤選択に迷った時のワンポイントアドバイス」を追加した。
 (6)インデックスシールの裏面に、配合剤(降圧薬・糖尿病治療薬)早見表と、抗悪性腫瘍薬の代表的レジメン一覧表を掲載した。
 長年、『今日の治療薬』を手元に置きたいという多くの読者に本書は支えられてきた。最近では本よりもスマートフォンを活用するという医療関係者も増えてきたため、近年はアプリの充実も行われている。お蔭様で本書はわが国の薬の情報源のトップランナーになっているが、これからも一層の便利さ、正確さを目指して南江堂スタッフとともに努力する所存である。読者の皆様には、引き続きご愛読いただければ、編集者としてはこの上ない喜びである。

2018年1月
編集者一同

 『今日の治療薬』といえば、日本で最も売れている医学書の一つであり、南江堂の屋台骨である。『今日の治療薬』はもちろん南江堂で商標登録済み。
 今年はレモンイエローで登場。40年の歴史のある書籍とは思えない軽やかな色使い。他のどの医学書ともこれまでの『今日の治療薬』ともまったく異なる色使いだが、その本が『今日の治療薬』であることはすぐにわかるという圧倒的な存在感。昨年までとは色調が大きく変わっても、診察室の机の上に置いておくと、「おっ、今年の『今日の治療薬』が出たのか」と周囲の医療者にも即座に認知される。
 毎年新薬は登場し、適応の拡大する薬もあれば、後発品も発売される。例年の本書の書評でも触れられるところだが、商品名での検索も一般名での検索も後発品での検索もちゃんとできるところがありがたい。保険適用が先発品と後発品で異なる場合はその旨も読者が調べたページでわかるように記載されている。複数の効能効果がある薬剤も、詳細が記載されているページへの案内がとてもスマートにされている。保険適用外の使用であってもその旨がさりげなく記載されており、そのページにたどり着いた読者の用件に即座に対応するように、細心の心配りがされている。
 本書が最も必要とされ、開かれて読まれるときはおそらく診療中であり、そしてその時間は数十秒かもしれない。「妊婦への処方に関する安全性マーク」、「警告」、「禁忌」が短時間でその項目内で認識されるように工夫して記載されている点などからも、本書への現場の要望と本書が使われる状況とを十分認識して作られていることがわかる。数十秒間で必ず期待に応えてくれる構成が確立されている、まさに唯一無二の医学書である。
 毎日の診療に当たり前のように側にあり、必ず期待どおり助けてくれる一冊なので、新しい『今日の治療薬』が来たからといって、昨日までの一冊を捨てる気にはなれず、本棚には年を重ねるごとに、『今日の治療薬』が増えていく。各年の『今日の治療薬』を並べてみるとその記載される内容は膨大に増え続けるなかで、その厚さや存在感が大きく変わらないことに感嘆する。変わらないために内容を研鑽し、巻頭に共通項を記載するなどの構造的な工夫を行い、紙質を厳選するなど大変な努力と創意を結集して、毎年、いつもどおりの『今日の治療薬』が作成されていることに気がつく。
 世に出した後に変更できないため情報として古くなっていくことは、紙の書籍の宿命的な課題である。本書が毎年刷新されるとはいえ医療界は日進月歩であり、その課題はやはり存在する。そのため南江堂では、「今日の治療薬ポータル」というサイトと本書を連携することで改訂新薬価などの情報更新を随時行っている。「本を作る」という作業だけでなく、世のなかの進化や変化を取り入れることで、今年も変わらない一冊を作り出してきている。
 色とりどりの各年の『今日の治療薬』を並べた際の見事な統一感からは、本書をイヤープレートのように毎年購入し、本棚に年の順番に並べてもよいと思う。診療用と本棚に並べる用に2冊購入することも考えたい一冊である。
 診療中に使用していているときは気づかないかもしれないが、実は本書では各疾患の総説も読みやすくまとめられている。もし、ご自身が医師になった年や開業された年など医師人生の節目の年の『今日の治療薬』を時間ができたときに読み直してその時代の最先端かつ標準的な診療内容を振り返ることがあれば、それが本書をゆっくり読む読み方なのかもしれない。そんなヴィンテージにもなれる一冊だと思う。

臨床雑誌内科121巻4号(2018年4月増大号)より転載
評者●聖路加国際病院呼吸器内科副医長 仁多寅彦

 『今日の治療薬2018』が南江堂より出版された。私は、医師になって以来30年あまりになるが、研修医の頃から愛用しているのが、この『今日の治療薬』である。本書を手にすると、右も左もわからない医師になりたての頃を思い出す諸氏も多いのではなかろうか。本書は故水島裕先生、宮本昭正先生らによる1977年の初版発行以来、注意深く丁寧に毎年改訂され、今回、改訂第40版を数えるに至っている。
 整形外科領域における薬物療法の進歩は驚くべきものがある。私が研修医の頃は、関節リウマチ(RA)の治療薬は多くなく、その治療効果も限定的なものであった。四肢の関節拘縮により寝返りさえも困難となった患者さんを目の前にして、なすすべがなかったことを今も思い出される。しかし、メトトレキサートの導入と各種生物学的製剤の登場によりRAの治療成績は劇的に改善し、患者の生活の質(QOL)と治療満足度は大きく向上した。抗RA薬だけでなく、抗菌薬、疼痛治療薬、骨・カルシウム代謝薬、抗血栓薬、抗悪性腫瘍薬などにおいても薬物療法の進歩はめざましいものがあり、自らの専門領域においてすら、うかうかしていると最新知識から乗り遅れてしまいそうな勢いがある。そのような状況の中、『今日の治療薬2018』は、忙しい診療の合間に、自分の専門領域の薬剤を再確認するためには最適の書だと私は考えている。さらに、専門外の治療薬に関して最新の知識を要領よく理解するためにも、本書は大いに役立つ。また、各項目の冒頭には「最近の動向」が記載されているが、学会で話題になっている最新情報をこれほど簡潔に記載されている書籍を私は知らない。
 2018年度版では、新薬や既存薬剤の最新情報がアップデートされているのは当然であるが、以下のような改訂が行われている。(1) 便覧薬剤の中分類(薬効群)の特徴を一瞥して理解できる一覧表「薬剤の特徴ガイド」を新設し、便覧各章の冒頭に配置した、(2) 便覧の薬剤名欄において、ジェネリック医薬品の薬価幅を掲載した、(3) 便覧の組成・形状・容量欄において、妊婦の安全情報として豪州ADEC(Australian Drag Evaluation Committee)基準を新たに追加した、(4) 解説では、2017年1月以降に承認あるいは薬価収載された新薬を冒頭コラムに掲載した、(5) 解説では、各章に小項目「薬剤選択に迷ったときのワンポイントアドバイス」を追加した、(6) インデックスシールの裏面に、配合剤早見表と抗悪性腫瘍薬の代表的レジメン一覧表を掲載した。以上のように、使い勝手を向上させる工夫が随所になされており、まさにかゆいところに手が届くような構成になっているのが、最新版『今日の治療薬2018』である。
 本書がロングセラーでありつつ、毎年ベストセラーを続けている理由は、その充実した内容にあるが、それだけではない。手になじむサイズと装丁は、昔から変わることなく続いており、必要なときに本書をすぐに探し出せることが大変ありがたい。各ページの配色にも工夫が凝らされているため、老眼がかかってきた私にも必要箇所を見つけるのは容易である。装丁も大変丈夫であり、少々乱暴な扱いでも破損することはないだろう。本書は、診療における安全管理上の点においても必携の書籍であり、この最新版『今日の治療薬2018』を診察室、そして病棟に常備しておくことを強くお勧めしたい。

臨床雑誌整形外科69巻8号(2018年7月号)より転載
評者●福井大学整形外科教授 松峯昭彦