なんで使うの? そのくすり
医師が考えるくすりの立ち位置
- 商品説明
- 主要目次
- 序文

薬剤師のギモン「医師は,なぜあの薬を処方するのか?」に答えるため,医師が108の薬の「基本の使い方」「気にする副作用」「愛されている理由」をスッキリ解説.各薬剤のオリジナルキャッチフレーズつきで,立体的な視点から薬のすがたが見えてくる! 医師の処方意図がわかれば,服薬指導や投与後のフォローアップにも役立つ.新人薬剤師はもちろん,新人教育担当薬剤師やブランク明け薬剤師にもお勧め.
■抗菌薬
1.サワシリン(アモキシシリン水和物)
2.オーグメンチン(アモキシシリン水和物・クラブラン酸カリウム配合)
3.ケフレックス(セファレキシン)
4.フロモックス(セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物)
5.塩酸バンコマイシン(バンコマイシン塩酸塩)
6.ジスロマック(アジスロマイシン水和物)
7.ミノマイシン(ミノサイクリン塩酸塩)
8.ダラシン(クリンダマイシン塩酸塩)
9.クラビット(レボフロキサシン水和物)
10.バクタ(スルファメトキサゾール・トリメトプリム配合)
11.フラジール(メトロニダゾール)
12.イスコチン(イソニアジド)
13.リファジン(リファンピシン)
■抗ウイルス薬
14.バルトレックス(バラシクロビル塩酸塩)
15.タミフル(オセルタミビルリン酸塩)
16.トリーメク(ドルテグラビルナトリウム・アバカビル硫酸塩・ラミブジン配合)
17.ビクタルビ(ビクテグラビルナトリウム・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド配合)
■抗真菌薬
18.イトリゾール(イトラコナゾール)
19.ブイフェンド(ボリコナゾール)
■ステロイド
20.プレドニン(プレドニゾロン)
21.デカドロン(デキサメタゾン)
■解熱鎮痛薬
22.カロナール(アセトアミノフェン)
23.セレコックス(セレコキシブ)
24.ロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム水和物)
■抗リウマチ薬
25.リウマトレックス(メトトレキサート)
26.エンブレル(エタネルセプト)
27.ネオーラル(シクロスポリン)
28.プログラフ(タクロリムス水和物)
■抗アレルギー薬
29.アレグラ(フェキソフェナジン塩酸塩)
30.オノン(プランルカスト水和物)
■糖尿病治療薬
31.メトグルコ(メトホルミン塩酸塩)
32.アマリール(グリメピリド)
33.ファスティック(ナテグリニド)
34.ベイスン(ボグリボース)
35.フォシーガ(ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物)
36.ジャヌビア(シタグリプチンリン酸塩水和物)
37.ビクトーザ(リラグルチド)
38.ノボラピッド(インスリンアスパルト)
39.ヒューマログミックス50(インスリンリスプロ混合製剤)
40.ランタス(インスリングラルギン)
■脂質異常症治療薬
41.リピトール(アトルバスタチンカルシウム水和物)
42.ゼチーア(エゼチミブ)
43.ベザトールSR(ベザフィブラート)
44.エパデール(イコサペント酸エチル)
■痛風・高尿酸血症治療薬
45.フェブリク(フェブキソスタット)
■甲状腺疾患治療薬
46.チラーヂンS(レボチロキシンナトリウム水和物)
■骨粗鬆症治療薬
47.ボナロン(アレンドロン酸ナトリウム水和物)
48.グラケー(メナテトレノン)
■抗血栓薬
49.リクシアナ(エドキサバントシル酸塩水和物)
50.ワーファリン(ワルファリンカリウム)
51.プラビックス(クロピドグレル硫酸塩)
52.プレタール(シロスタゾール)
53.バイアスピリン(アスピリン)
■降圧薬
54.アルダクトンA(スピロノラクトン)
55.メインテート(ビソプロロールフマル酸塩)
56.アーチスト(カルベジロール)
57.アムロジン(アムロジピンベシル酸塩)
58.レニベース(エナラプリルマレイン酸塩)
59.ブロプレス(カンデサルタンシレキセチル)
■狭心症治療薬
60.フランドル(硝酸イソソルビド徐放剤)
61.シグマート(ニコランジル)
■抗不整脈薬
62.リスモダン(ジソピラミド)
63.サンリズム(ピルシカイニド塩酸塩水和物)
64.アンカロン(アミオダロン塩酸塩)
65.ワソラン(ベラパミル塩酸塩)
■心不全治療薬,昇圧薬
66.ジゴシン(ジゴキシン)
67.エピペン(アドレナリン)
■利尿薬
68.ラシックス(フロセミド)
69.サムスカ(トルバプタン)
■気管支喘息治療薬,COPD治療薬
70.ホクナリンテープ(ツロブテロール)
71.テオドール(テオフィリン徐放剤)
72.アドエア(サルメテロールキシナホ酸塩・フルチカゾンプロピオン酸エステル配合)
■鎮咳薬,去痰薬
73.メジコン(デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物)
■上部消化管疾患治療薬
74.プリンペラン(メトクロプラミド)
75.ネキシウム(エソメプラゾールマグネシウム水和物)
76.ガスター(ファモチジン)
77.ブスコパン(ブチルスコポラミン臭化物)
78.ムコスタ(レバミピド)
■下部消化管疾患治療薬
79.ペンタサ(メサラジン)
80.スインプロイク(ナルデメジントシル酸塩)
81.ミヤBM(酪酸菌)
■肝胆膵疾患治療薬
82.ハーボニー(レジパスビルアセトン付加物・ソホスブビル配合)
83.バラクルード(エンテカビル水和物)
84.ウルソ(ウルソデオキシコール酸)
■抗精神病薬,抗うつ薬
85.リスパダール(リスペリドン)
86.セロクエル(クエチアピンフマル酸塩)
87.レクサプロ(エスシタロプラムシュウ酸塩)
88.サインバルタ(デュロキセチン塩酸塩)
■抗不安薬,睡眠薬
89.マイスリー(ゾルピデム酒石酸塩)
90.ベルソムラ(スボレキサント)
■抗てんかん薬
91.デパケン(バルプロ酸ナトリウム)
92.イーケプラ(レベチラセタム)
■片頭痛・慢性疼痛治療薬
93.イミグラン(スマトリプタンコハク酸塩)
■抗認知症薬
94.アリセプト(ドネペジル塩酸塩)
■泌尿器・生殖器用剤
95.ベシケア(コハク酸ソリフェナシン)
96.ハルナール(タムスロシン塩酸塩)
■緩和医療薬
97.オキシコンチン(オキシコドン塩酸塩水和物徐放剤)
98.フェントス(フェンタニルクエン酸塩)
99.トラムセット(トラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン配合)
■抗悪性腫瘍薬
100.ゼローダ(カペシタビン)
101.ティーエスワン(テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合)
102.アリミデックス(アナストロゾール)
103.イレッサ(ゲフィチニブ)
104.レブラミド(レナリドミド水和物)
■緑内障治療薬
105.チモプトール(チモロールマレイン酸塩)
■女性用剤
106.ノルレボ(レボノルゲストレル)
■腎疾患用剤
107.ホスレノール(炭酸ランタン水和物)
108.カリメート(ポリスチレンスルホン酸カルシウム)
はじめに
「広く使われているくすり」について、くすりの特徴や普及したいきさつなど「立体的な視点からその姿を知る」ための本です。
対象は薬剤師、医師、看護師など「診療と薬物治療にたずさわる方」。
入社面接のあと「みんないいひとだった」と聞かされても、誰を採用してよいかわかりません。
「営業向きではないけど経理が得意」「調理場は無理だが接客向き」などと長所と短所が判然とすれば、どこに採用すればよいかわかりやすいです。
くすりの性格が生き生きと感じられるように、「魅力」だけでなく「気になることや物足りない点」も語りました。
すべてのくすりを網羅しているわけではありません。
それぞれのジャンルで「最初の一歩」を踏み出したくすりや、「一番知られている」くすりをとりあげています。
代表となる一人を知れば、周囲にいる仲間たちの様子もわかるからです。
調剤するひと、使うひと、それぞれの立場で「くすりのことが見えてきた」と感じていただければ嬉しいです。
2021 年12 月
村川裕二、高山和郎
