書籍

眼科医が絶対に知っておくべき開業戦略と日常診療の心得

  • 新刊

: 鈴木久晴
ISBN : 978-4-524-22758-7
発行年月 : 2021年2月
判型 : A5
ページ数 : 176

在庫あり

定価3,960円(本体3,600円 + 税)


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  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

開業をめざすすべての眼科医と、開業後にひとり悩む眼科医への処方箋! 2018年に開業後、着実に集患数を伸ばしてきた筆者が、場所選びや資金繰り、スタッフの人選・管理、開業後の集患、専門医に患者を紹介するタイミング、病院連携・診診連携など、開業準備から日々の診療に至るまでの問題・疑問を実体験をもとに掘り下げて解説。患者からの信頼を得るための日常診療のポイントも網羅した。

第I部 開業戦略
 第1章 開業準備
  1 私が開業医となった理由
  2 開業を考えたときにまずすべきことは?
  3 場所はどうすればよいの?
  4 コンサルタントは必要か?
  5 お金の話−開業資金はどうする?
  6 医療機器の選定
  7 窓口現金の扱いと家族の関わり方
 第2章 開業後
  1 スタッフについて
  2 集患のための方法
  3 患者への接遇
  4 他施設との連携
  5 外来診療の効率化
  6 日帰り手術の進め方
  7 これから開業する方への提言
第II部 日常診療の心得
 第3章 どこまでやっておくか?やってはいけないか?
  1 前眼部疾患
  2 網膜硝子体疾患
  3 神経眼科
  4 斜視,弱視
  5 緑内障
  6 眼炎症疾患
  7 眼形成疾患
 第4章 症例提示−病診連携,診診連携の実際−
  1 症例1 網膜硝子体手術希望で紹介受診した60歳女性
  2 症例2 眼瞼悪性腫瘍と診断されるも手術を拒否していた74歳女性
  3 症例3 急激に大きくなってきた無痛性の腫瘤で来院した認知症の88歳男性
  4 症例4 眼痛で来院した74歳女性
  5 症例5 歪視と充血で来院した30歳代男性
  6 症例6 皮膚科との連携が功を奏した5歳男児
  7 症例7 外傷で来院し,精査で脳梗塞が見つかった78歳女性
  8 症例8 術前検査で糖尿病が見つかった55歳男性
  9 症例9 右眼の軽度眼瞼浮腫から蜂窩織炎が判明した57歳男性
  10 症例10 他院で眼圧コントロールが不良であった70歳男性
索引

序文

 眼科医となっておよそ20年が経つ。大学に入るまでの足踏みが長かった私は、散々人生の辛酸をなめた反省から、入学後はその後の人生設計を立て、現在まではおよそ予定どおりに歩んでいる。やはり大きな目標と小さな目標をいくつか立て、それに向かって努力しあきらめない心が大切なのであろう。そのなかでも開業は、医師人生においても重要な転機となる、莫大なエネルギーと周りの協力がなくては成功しえない大きな目標だと思う。幸い私は人に恵まれ、開業後大きな問題もなく経営を軌道に乗せることができた。しかし開業を考えた当初は、何から手を付けたらよいのか戸惑いの連続であった。そこで、今回出版のお話をいただき、同じような不安をもつ方々への何かしらの指針になればと思い執筆させていただいた。
 本書は4章構成となっている。第1、2章では開業を計画した時点からの私の考えや経験談をまとめた。もちろん、本書に示しているやり方がすべて正解とは限らないがヒントにはなると思う。第3章では、開業後に大学・総合病院などへ患者を紹介するタイミングについて、大学病院の部長としての立場とクリニックの院長としての立場、つまり送られる側と送る側の両方を経験した私の考えを疾患ごとに示した。これも、各自の専門性によってだいぶ異なることは否めないが、白内障手術をサブスペシャリティーとしている私の立場から見たものであることをご容赦願いたい。最後に第4章で、実際に開業してからクリニックで経験した病診連携・診診連携の症例を10例挙げた。ここでは症例ごとの病診連携・診診連携について、読みながら一緒に考えていただければ幸いである。
 さて、本書は多くの方のご協力があって完成した。まずは、開業時から今現在まで開業のイロハから経営の哲学までご指導いただいている杉浦眼科院長の杉浦毅先生、金沢文庫アイクリニック院長の樋口亮太郎先生に謝意を示したい。本書に書いてあるさまざまな知識には両先生からご教授いただいた事柄も多い。そして、株式会社南江堂の平原大輔氏、矢㟢純子氏には非常にお世話になった。私の単著を出版するというお話をいただき、原案の作成から途中でくじけそうになったときの励ましなど、両氏がいなかったら出版に至っていなかったであろう。
 最後に、いつも支えてくれる妻に感謝を示したい。家庭だけでなく、事務長としてクリニックの事務処理をすべて取り仕切ってくれている。
 本書が開業を目指す若い先生方のみならず、開業後、孤軍奮闘しているベテランの先生方にも多少なりともお役に立てば幸いである。

2021年1月
善行すずき眼科院長 鈴木久晴