刺激伝導系ペーシング実践マニュアル
| 編集 | : 野田崇/佐藤俊明 |
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| ISBN | : 978-4-524-27449-9 |
| 発行年月 | : 2026年7月 |
| 判型 | : B5判 |
| ページ数 | : 196 |
在庫
定価7,150円(本体6,500円 + 税)
- 商品説明
- 主要目次
- 序文

近年,より生理的収縮に近づくペーシング治療として注目を集める「刺激伝導系ペーシング」の実践マニュアルが登場.これから刺激伝導系ペーシングを学ぶ医師に向けて,本領域のエキスパートが集結し,解剖やデバイスの理解から,ペーシングリードの挿入手技,心内電位の評価法,合併症対策など,臨床に必要な知識を体系的に解説.さらに,手技上のTipsやトラブルシューティング,ケーススタディーも収載した実践的な一冊.
・ 刺激伝導系ペーシングの基本を理解しよう
1.刺激伝導系ペーシングに必要な解剖学的理解
2.刺激伝導系ペーシングの概要
3.刺激伝導系ペーシングの適応とスクリーニング
コラム 刺激伝導系ペーシングの限界と課題
・ 刺激伝導系ペーシングを実践しよう
1.刺激伝導系ペーシングシステム・デバイスを知る
2.刺激伝導系ペーシングに向けてのカテ室の準備
2-1.ペーシングシステムアナライザ単独の場合
2-2.EPレコーディングシステムとペーシングシステムアナライザを併用する場合
3.左脚領域ペーシングの実際
3-1.手技の実際:Lumenless lead
3-2.手技の実際:Stylet-driven lead
3-3.左脚捕捉の証明
3-4.術後評価・術後管理
4. LOT-CRT/CRTのレスキューとしての左脚領域ペーシン
・ トラブルシューティング
1.中隔穿孔(遅発性も含む)
2.リード位置移動
3.急性冠症候群および冠動脈瘻
4.冠静脈損傷および冠静脈瘻
5.中隔血腫
6.リードヘリックス損傷
7.三尖弁逆流の悪化
8.左脚捕捉・左室中隔捕捉の消失
・ 症例から学ぶ刺激伝導系ペーシングの実際
case 1.EPレコーディングシステムを使用しない左脚領域ペーシング
case 2.遺伝性ATTR型心アミロイドーシスに伴う完全房室ブロック・心室内伝導障害に対する左脚領域ペーシング
case 3.経カテーテル大動脈弁置換術後の房室ブロックに対する左脚領域ペーシング
case 4.徐脈頻脈症候群に対する左脚領域ペーシングと房室結節アブレーション(房室ブロック作製術)
case 5.房室ブロック症例における左脚領域ペーシングとバッハマン束ペーシング
case 6.右室心尖部ペーシング(RVAP)による心機能低下症例における左脚領域ペーシングアップグレード
case 7.CRTノンレスポンダーに対する左脚領域ペーシングの追加(LOT-CRT)
case 8.LVリード不全に対するレスキューとしての左脚領域ペーシング
・ 刺激伝導系・生理的ペーシングに関するトピック
1.先天性心疾患に対する刺激伝導系ペーシング
2.刺激伝導系ペーシングリードの抜去
3.バッハマン束ペーシング
4.バッハマン束ペーシングの実例
世界に先駆けて超高齢社会を迎えたわが国では,徐脈性不整脈や心不全患者の増加とともに,ペースメーカ治療の重要性がますます高まっている.一方で,従来の右室ペーシングに伴う心室不同期やペーシング誘発性心筋症といった課題も広く認識されるようになった.このような状況のなか,生理的な心室興奮を可能とする刺激伝導系ペーシング(conduction system pacing:CSP)は,新時代のペーシング戦略として急速な発展を遂げている.
ヒス束ペーシングに端を発し,左脚領域ペーシングへと発展を遂げたCSP は,単なる新規ペーシング手技の枠を超え,心不全治療ならびに心臓再同期療法(CRT)の概念そのものに新たな変革をもたらしつつある.近年ではデバイス技術,シースやリードの進歩,マッピング技術の向上により,これまで限られた専門施設で行われていたCSPが,より多くの臨床現場で実践可能となってきた.一方で,その安全かつ確実な施行のためには,刺激伝導系を含めた解剖への深い理解,電気生理学的評価,適切な適応判断,さらには合併症への対応にいたるまで,幅広い知識と高度な技術の修得が求められる.
本書は,そのような現場のニーズに応えるべく企画された.「理論を知る」だけでなく,「実践できる」ことを重視し,基本的解剖から手技のコツ,波形判読,トラブルシューティング,実臨床に即した症例提示さらにはCRT や心不全診療との接点まで,日常診療に直結する内容を幅広く網羅している.ご執筆いただいた諸先生方はいずれも本領域の第一線で活躍されているエキスパートであり,それぞれの豊富な経験と卓越した知見,実践的工夫を余すところなくご提示いただいている.まさに“現場で役立つマニュアル”として,多職種を含めたCSPチーム医療の一助となることを願っている.本書が,これからCSP を始める若手医師にとっての道標となり,すでに実践している医療者にとっても新たな気づきや工夫を得る契機となれば,編者としてこれに勝る喜びはない.
最後に,ご多忙のなかご執筆いただいた諸先生方,制作に携わってくださった関係者の皆様に心より深謝申し上げる.
2026年7月
野田 崇,佐藤俊明

