ケアの基盤をつくる がん看護 実践を支えるキーワード70
事例でひもとく看護実践への活用
| 編集 | : 藤田佐和 |
|---|---|
| ISBN | : 978-4-524-27143-6 |
| 発行年月 | : 2026年3月 |
| 判型 | : B5判 |
| ページ数 | : 256 |
在庫
定価3,740円(本体3,400円 + 税)
- 商品説明
- 主要目次
- 序文

がん看護に関わる看護師が押さえておきたい重要キーワード70を,各分野の第一線で活躍するエキスパート看護師が解説.各キーワードの言葉の定義に加え,背景・関連事項や,患者視点の捉え方,課題の提起,さらに臨床事例をひも解いて具体的実践を紹介する.がん看護に関心をもった初学者から中堅の看護師まで,がん看護分野の標準的な知識と実践を学びたい方必携の一冊.キーワードは日本がん看護学会の「がん看護コアカリキュラム2016」「がん看護のコンピテンシー」を基に構成した.
第1章 がん患者・家族および医療従事者を取り巻く課題およびがん医療の動向を理解し,実践にいかす基礎的能力に関するキーワード
1 がんの統計
2 がんの医療政策
3 病期分類
4 臨床試験(治験)
5 キャンサーボード
6 セカンドオピニオン
7 がんゲノム医療
8 遺伝性腫瘍
9 がん・生殖医療
第2章 がん治療および有害事象を理解し,安全な治療環境を整える能力に関するキーワード
10 標準治療・診療ガイドライン
11 がん薬物療法
12 がん放射線療法
13 がん免疫療法
14 造血幹細胞移植
15 栄養支持療法
16 がん治療薬
17 オピオイド
18 有害事象
19 抗がん薬の曝露
第3章 がんの病状に応じた患者の心身の症状をアセスメントし,症状緩和を実践する能力に関するキーワード
20 セルフケアエージェンシー(セルフケア能力)
21 症状マネジメント
22 セルフモニタリング
23 がんリハビリテーション
24 トータルペイン
25 スピリチュアルペイン
26 緩和ケア
27 在宅緩和ケア
28 サポーティブケア
29 エンドオブライフケア
30 アドバンス・ケア・プランニング(ACP)
31 グリーフケア
第4章 がん患者および家族を包括的に理解し,がんとの共生における多様なニーズに応じて支援する能力に関するキーワード
32 QOL
33 意思決定
34 コミュニケーション能力
35 NURSE
36 予期悲嘆
37 家族の発達段階
38 家族ストレス対処理論
39 高齢がん患者
40 AYA 世代
41 セクシャリティ
42 就労支援
43 ソーシャルサポート
44 ピアサポート
45 患者ナビゲーション
46 高額療養費制度
第5章 がん患者へのチームアプローチにおいて看護専門職として実践する能力に関するキーワード
47 チーム医療
48 コミュニケーションスキル
49 コンフリクトマネジメント
50 多職種連携(協働)
51 保健医療福祉連携システム
第6章 がん患者・家族および医療従事者をアドボケイトし,倫理的課題に対応する能力に関するキーワード
52 生命倫理
53 患者の権利
54 倫理原則
55 アドボカシー
56 アカウンタビリティ
57 ケアリング
58 インフォームド・コンセント
59 倫理的意思決定
60 倫理的感受性
61 倫理的ジレンマ
62 ナラティブアプローチ
第7章 がん患者のヘルスプロモーションに必要な援助を提供する能力に関するキーワード
63 ヘルスプロモーション
64 がんの予防
65 がんサバイバーシップ
66 セルフアドボカシー
67 ヘルスリテラシー
68 情報リテラシー
第8章 がん看護の専門職としてのスキルアップと役割開発のための自己研鑽および自己啓発する能力に関するキーワード
69 キャリア開発
70 リフレクション
Column
1 個別化医療(プレシジョン・メディシン)
2 情報通信技術(DT・ICT を活用した医療,テレナーシングを含む)
3 集学的治療
4 ハザーダス・ドラッグ(HD)
5 セルフヘルプグループ
6 アピアランスケア
7 ファシリテーション
8 リーダーシップ
9 倫理調整
10 がんサバイバーシップケア
11 がん検診
付録:キーワードの定義一覧
序文
近年,がん医療は目覚ましいスピードで進歩・進展を続けており,新たな診断技術や治療法に関する研究・開発がさまざまに進められています.このような時代,がん看護実践においては,
本質的には変わらないもの,今患者に求められているもの,未来に向かって創っていかなければならないもの,それぞれに対応していくことが求められています.がん看護に携わる看護職は,がん看護実践の基盤となる基本的な考え方や知識・技術,本質的に変わらないものを理解し,テクノロジーを活用して,目の前の個々の患者に質の高いケアを提供することが重要です.
本書は,雑誌『がん看護』で特集し好評をいただいた企画「がん看護キーワード」で取り上げた45ワードに新たなワードを追加し70ワードとして,内容を充実させ書籍化したものです.病棟,外来,在宅,特養などケア提供の場を問わず,がん患者の病の軌跡に携わっている初心者から中堅の看護師が知っておく必要のある重要語句について,日本がん看護学会から出されている「がん看護コアカリキュラム」(https://jscn.or.jp/core/doc/core_2016e.pdf)と「がん看護のコンピテンシー」(がん看護を効果的に実践する際に発揮される個人のもつ総合的な8つの能力)(https://jscn.or.jp/competency/index.html)の枠組みを活用し,がん看護の基盤となる基本的な考え方・知識・技術,本質的に変わらないもの,スタンダードながん看護実践の支えとなるものを精選し,収載しています.
各項目の解説では,聞き慣れない言葉を耳にしたときや,言葉は知っていても内容が曖昧なときに辞書的に活用できるように,また,がん看護に興味・関心をもち,「がん看護に関する知識や全体像をつかみたい!」と思ったときに学習参考書としても活用できるように,さまざまに工夫を施しています.項目ごとに,語句の定義を示し,基本的な考え方や知識,患者にとっての意味・必要性に加え,事例を紹介し,実践の場で活用することでケアの質がどのように高まるかをひも解き,イメージしやすいようにしました.さらに,その語句についてより深く知りたいという方のために参考図書や文献を紹介し,次の学びへつなげられるようにしています.「この本があれば基本的なことはだいたい載っている!」「この本があれば安心!」と感じてもらえる書籍を目指しました.
がん看護に携わる看護職,とくに初心者から中堅の方,また,日ごろ後輩の指導に携わっておられる方の実践能力を高めるために,さらに病棟,外来,在宅,高齢者施設などの組織におけるがん看護実践の基盤づくり,ケアの質向上のために,本書を活用していただくことを期待しています.
激動の社会のなかで,がん看護実践において患者様やご家族に真摯に向き合いご活躍されている皆様のケアの向上に役立つ一冊となれば幸いです.
2026 年2 月
藤田佐和

