書籍

糖尿病×○○○の診かた・考えかた

併発疾患・合併症にバッチリ対応!

編集 : 寺内康夫/荒木厚
ISBN : 978-4-524-25234-3
発行年月 : 2018年5月
判型 : B5
ページ数 : 186

在庫あり

定価4,620円(本体4,200円 + 税)


  • お気に入りに登録
  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

糖尿病治療に影響を与える併発疾患・合併症について、その基本的知識(病態、治療)を解説し、さらに併発疾患・合併症をもつ糖尿病患者に対する具体的な治療法や症例を提示することで、増え続ける高齢者糖尿病に適切に対応できるようになるための実践書。

総論:併発疾患のある糖尿病患者が来たら
 1.高齢者糖尿病の基本的な捉えかた
 2.併発疾患と糖尿病の治療の考えかた
 3.血糖コントロールに影響を及ぼす主な薬剤
各論:実践! 疾患別の対応法
 1.認知症
 2.うつ症状・うつ病
 3.パーキンソン病
 4.睡眠障害
 5.感染症による発熱
 6.甲状腺機能亢進症による発熱
 7.全身の痛み(手・肩・腰・下肢痛など)
 8.心不全
 9.心房細動
 10.高血圧
 11.脂質異常症
 12.GERD(胃食道逆流症)
 13.NAFLD/NASH
 14.食欲不振(低栄養)
 15.CKD(慢性腎臓病)
 16.COPD(慢性閉塞性肺疾患)
 17.喘息
 18.結核
 19.骨粗鬆症
 20.嚥下障害
 21.排尿問題(頻尿,尿失禁)
 22.歯周病
 23.フレイル・サルコペニア
 24.悪性腫瘍
索引

序文

 糖尿病は併発疾患の多い病気である。糖尿病では網膜症、腎症、神経障害、動脈硬化性疾患、感染症などの古典的な糖尿病合併症以外に、歯周病や認知症が新しい合併症として注目されている。また、最近では悪性腫瘍、脂肪肝、うつ病、フレイル・サルコペニア、転倒・骨折、骨粗鬆症、COPDなども糖尿病で起こりやすいことが知られている。このことは治療の進歩により古典的な合併症が減って糖尿病患者が長生きをすることで、加齢とともに様々な疾患が糖尿病に合併することが原因と考えられる。あるいは、インスリン抵抗性、炎症、酸化ストレスなどの糖尿病と老化に共通した機序によって、併発疾患をきたしている可能性もある。超高齢社会の日本では、このような糖尿病の併発疾患を診る機会がますます増えている。
 併発疾患がある糖尿病の治療は、その疾患の特徴を考慮した食事・運動・薬物療法を行うことが必要である。また、糖尿病における併発疾患はひとつだけでなく、multimorbidityといわれる多くの併発疾患を伴い、それが治療の複雑性を増加させている。そうした場合、それぞれの併発疾患の知識に基づき、併発疾患の重症度や治療の優先度を考慮した治療を行うことが大切である。
 本書には、「糖尿病×○○○」で示される多くの併発疾患を診るための必要不可欠な知識と、併発疾患がある場合の糖尿病の治療法が網羅されている。特に、(1)知っておきたい併発疾患の基本、(2)糖尿病と併発疾患が重なった場合の問題点、(3)食事・運動・薬物療法の具体的な注意点の3つの観点から、日本でその分野で最も活躍されているエキスパートの先生に解説していただいている。また、Case Studyによって診療の実際に必要なポイントを学ぶことができるように構成されている。
 一般の実地医家、病院の勤務医、糖尿病の専門医だけでなく、看護師、栄養士、薬剤師、理学療法士などの医療スタッフに本書をひも解いていただいて、糖尿病の総合的な診療にお役立ていただければ幸いである。

2018年4月
寺内康夫
荒木厚