書籍

皮膚科エキスパートナーシング改訂第2版

編集 : 瀧川雅浩/白濱茂穂
ISBN : 978-4-524-25193-3
発行年月 : 2018年4月
判型 : B5
ページ数 : 390

在庫あり

定価4,620円(本体4,200円 + 税)

  • お気に入りに登録
  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

皮膚科の治療と看護のポイントをわかりやすく解説した好評書の改訂版。皮膚科看護に必要な基礎知識から、主要な疾患の原因・病態・最新の治療方法・看護ケアまで、網羅的に解説。今改訂では、紙面をオールカラー化し、症例写真や図を豊富に取り入れた。さらに、読者ニーズが高かった「排泄とスキンケア」「血液検査の読みかた」「マダニ刺症」「化学療法に伴う皮膚障害」の項目を追加。皮膚科に初めて配属された看護師が、基本から応用までを習得するのに最適の一冊!

1章 皮膚科看護の基礎知識
 1.皮膚科看護の特徴
 2.皮膚の構造と機能
 3.発疹を理解する
 4.皮膚科の検査
  1)総論
  2)真菌検査
  3)パッチテスト,光テスト,光パッチテスト
  4)皮膚試験(オープンテスト,プリックテスト,スクラッチテスト,皮内テスト)
  5)血液検査の読み方
 5.皮膚科の治療
 6.皮膚生検・手術と創傷管理
 7.スキンケアの基礎知識
 8.熱傷とスキンケア
 9.褥瘡とスキンケア
 10.排泄とスキンケア
 11.皮膚科における救急
 12.皮膚疾患患者の精神的ケア
2章 疾患別にみた治療と看護
 1.湿疹,皮膚炎
  1)アトピー性皮膚炎
  2)接触皮膚炎(かぶれ)
  3)手湿疹(主婦湿疹)
  4)貨幣状湿疹,自家感作性皮膚炎
  5)脂漏性皮膚炎
  6)乾皮症,乾燥性皮膚炎
 2.蕁麻疹
 3.痒疹
 4.皮膚掻痒症
 5.ウイルス感染症
  1)単純疱疹
  2)水痘(みずぼうそう)
  3)帯状疱疹
  4)急性ウイルス性発疹症
  5)疣贅(いぼ)
  6)伝染性軟属腫(みずいぼ)
 6.HIV感染症
 7.細菌感染症
  1)伝染性膿痂疹(とびひ)
  2)ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)
  3)せつ,よう
  4)丹毒
  5)蜂窩織炎
  6)壊死性筋膜炎
 8.真菌症
  1)浅在性真菌症
  2)深在性真菌症
 9.抗酸菌症
  1)皮膚結核
  2)ハンセン(Hansen)病
  3)非結核性抗酸菌症
 10.梅毒,性感染症(STI)
  1)梅毒
  2)その他の性感染症
 11.動物寄生性疾患
  1)虫刺症(虫刺性皮膚炎)
  2)マダニ刺症
  3)疥癬
  4)虱症
 12.薬疹,中毒疹
 13.化学療法に伴う皮膚障害
 14.光線性皮膚症
 15.放射線による皮膚障害
 16.付属器疾患
  1)尋常性ざ瘡(にきび)
  2)酒さ
  3)汗疹(あせも)
  4)脱毛症(円形脱毛症,トリコチロマニア)
  5)爪の疾患(陥入爪,巻き爪,爪囲炎)
 17.紅皮症
 18.紅斑症
  1)多形滲出性紅斑
  2)スティーヴンス・ジョンソン(Stevens-Johnson)症候群
  3)結節性紅斑
  4)スイート(Sweet)病
  5)ベーチェット(Behcet)病
 19.膠原病
  1)全身性エリテマトーデス,慢性円板状エリテマトーデス
  2)全身性強皮症,限局性強皮症
  3)皮膚筋炎
  4)混合性結合組織病(MCTD),オーバーラップ症候群
  5)関節リウマチ
 20.血管病変
  1)紫斑
  2)アナフィラクトイド紫斑
  3)血管炎
 21.皮膚潰瘍
 22.角化症
  1)魚鱗癬
  2)掌蹠角化症
  3)毛孔性角化症
  4)ダリエ(Darier)病
  5)胼胝(たこ),鶏眼(うおのめ)
 23.炎症性角化症
  1)乾癬
  2)類乾癬
  3)掌蹠膿疱症
  4)扁平苔癬
 24.水疱症
  1)天疱瘡
  2)類天疱瘡
  3)ジューリング(Duhring)疱疹状皮膚炎
  4)先天性表皮水疱症
 25.肉芽腫
  1)サルコイドーシス
  2)環状肉芽腫
 26.皮下脂肪織炎
 27.良性腫瘍
  1)脂漏性角化腫
  2)ケロイド,肥厚性瘢痕
  3)血管腫,リンパ管腫
  4)粉瘤
 28.悪性腫瘍
  1)有棘細胞癌
  2)基底細胞癌
  3)乳房外パジェット(Paget)病
  4)ボーエン(Bowen)病
  5)日光角化症
  6)悪性黒色腫(メラノーマ)
  7)頭部血管肉腫
  8)皮膚悪性リンパ腫
 29.色素異常
  1)色素性母斑(黒あざ,ほくろ)
  2)太田母斑
  3)扁平母斑
  4)肝斑(しみ),雀卵斑(そばかす)
  5)尋常性白斑(しろなまず)
 30.母斑症
 31.代謝異常症
  1)皮膚アミロイドーシス
  2)黄色腫
 32.全身性疾患と皮膚
  1)悪性腫瘍と皮膚
  2)糖尿病と皮膚
  3)呼吸器疾患と皮膚
  4)心疾患と皮膚
  5)消化器疾患と皮膚
  6)肝疾患と皮膚
  7)内分泌疾患と皮膚
  8)腎疾患と皮膚
 33.妊娠に伴う皮膚変化
付録 皮膚科用剤一覧
索引

改訂にあたって

 近年医学は著しい進歩を遂げ、医療は高度・複雑化してきています。このなかで、新しい検査、治療法、治療薬などの新規医療が次々に登場しており、医療従事者はそれらについて十分な理解と知識をもつことが求められます。皮膚科領域においても、ダーモスコピーによる検査、遺伝子組み換え医薬品による治療により、患者のQOLが大幅に向上しています。
 一方、少子高齢化社会の日本においては、医療提供体制には「治す」医療から「支える」医療への変化が求められ、病院中心でなく地域全体でみていく医療へと変わりつつあります。これに伴い、チーム医療のなかで、看護師の果たす役割が肥大化しつつあることは否めません。とくに、増えつつあるアレルギー性皮膚疾患についての正しい患者指導や、生活習慣病に伴う皮膚病変への迅速かつ正確な対応が求められます。また、生活様式の多様化に伴うスキンケアの重要性についての啓発も必要となります。看護師がこれら多様な役割を十分に果たすためには、皮膚疾患の病態について正しく理解することに加え、皮膚科医療についての知識を日々新たにしなければなりません。
 2002年に刊行された『皮膚科エキスパートナーシング』は幸いにも多くの看護師・看護学生に愛読され、増刷を重ね、臨床現場で大きな役割を果たしてきました。しかし、その間の医学の進歩は著しく、一部の情報には更新が必要になってきました。
 このたびの改訂では、新規項目として「血液検査の読み方」、「排泄とスキンケア」、「マダニ刺症」、「化学療法に伴う皮膚障害」を追加しました。さらに、疾患独自の看護のポイントも盛り込み、内容を大幅にアップデートしています。また、初版に比べて症例写真やイラストを豊富に掲載し、簡潔明快な解説を心掛けました。巻末の「皮膚科用剤一覧」は皮膚科診療で処方する代表的なものに絞り、最新の承認医薬品も掲載しています。改訂された本書が、皮膚科の看護を志す方々の実践的テキストとして、また看護学生の教科書として、明日のチーム医療の実践に広く役立つことを願っています。
 末筆ながら、今回の改訂にあたって多忙な時間を割いてご執筆いただいた諸先生方、関係者の皆さまに厚くお礼申し上げます。

2018年4月
瀧川雅浩