感染症最新の治療2019-2021
こちらの商品は改訂版・新版がございます。
編集 | : 藤田次郎/竹末芳生/舘田一博 |
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ISBN | : 978-4-524-24555-0 |
発行年月 | : 2019年2月 |
判型 | : B5 |
ページ数 | : 290 |
在庫
定価8,800円(本体8,000円 + 税)
正誤表
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2020年06月15日
第1刷
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
感染症医および一般臨床医のために、3年ごとの改訂で年々進歩する感染症領域における最新情報と治療指針を整理し、簡潔にまとめて提供。「巻頭トピックス」で最近注目されている話題を取り上げ、次に「感染症の基本的治療方針」と「感染症診断の基本」について最新情報を解説する。疾患別の解説では、診断確定後の治療方針、処方の実際を具体的に記す。各疾患については、適宜「トピックス/重要事項」を冒頭で簡潔に紹介・解説することで、最新の動向をふまえた日常診療の指針となることを目指す。
I 巻頭トピックス
1 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症
2 コリスチン耐性菌
3 ペット由来感染症の現状
4 敗血症の迅速診断
5 敗血症時の薬物動態と抗菌薬投与設計
6 薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン2016-2020
7 Antimicrobial stewardship program
II 感染症の基本的治療方針
1 感染症診療の考え方
2 De-escalation therapy,経験的治療
III 感染症診断の基本
1 不明熱への対応
2 血液培養の考え方
3 迅速検査の使い方
4 グラム染色とその他の染色法
5 特殊培養が必要な微生物と注意点
6 薬剤耐性検査の見方
7 ブレイクポイントの考え方
8 胸部画像検査の活用法
IV 主な臓器別感染症
A 中枢神経感染症
1 髄膜炎
2 脳膿瘍,硬膜外膿瘍
3 急性脳炎
B 眼感染症
1 眼感染症
C 耳鼻科咽喉科感染症
1 急性中耳炎
2 副鼻腔炎
3 咽頭炎,扁桃炎,急性喉頭蓋炎
4 扁桃周囲膿瘍,咽後膿瘍
D 循環器感染症
1 感染性心内膜炎
2 心筋炎,心膜炎
E 呼吸器感染症
1 Lemierre症候群
2 百日咳
3 市中肺炎
4 院内肺炎
5 医療・介護関連肺炎(NHCAP),誤嚥性肺炎
6 インフルエンザ
7 肺膿瘍,膿胸
8 ニューモシスチス肺炎
9 肺真菌症
F 腹腔内感染症
1 細菌性腹膜炎
2 胆道系感染症
3 重症急性膵炎(感染性膵壊死)
G 皮膚軟部組織感染症
1 Fournier壊疽
2 膿痂疹
3 壊死性筋膜炎
4 ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群
H 骨・関節感染症
1 人工関節周囲感染(PJI)
2 化膿性脊椎炎
3 糖尿病性足感染症
I 泌尿器・生殖器感染症
1 膀胱炎
2 腎盂腎炎
3 無症候性細菌尿
4 急性前立腺炎,急性精巣上体炎
J 産科感染症
1 妊娠中・分娩時に認められる感染症
K 婦人科感染症
1 骨盤内炎症性疾患
L 性感染症
1 梅毒
2 淋菌感染症
3 性器クラミジア感染症
4 性器ヘルペス
M 母子感染症
1 先天性風疹症候群
2 先天性サイトメガロウイルス感染症
3 新生児ヘルペス
4 B型肝炎ウイルス感染症
5 先天性トキソプラズマ症
N 特殊なウイルス感染症
1 HIV感染症
2 HTLV-1感染症
3 重症熱性血小板減少症候群
4 エボラ出血熱
5 MERS(中東呼吸器症候群)
6 デングウイルス感染症
7 ジカウイルス感染症
O 抗酸菌症
1 結核
2 非結核性抗酸菌症
V 医療手技に関連する感染症
1 カテーテル関連血流感染
2 人工呼吸器関連肺炎
3 カテーテル関連尿路感染症
4 手術部位感染(SSI)
VI 免疫不全患者における感染症
1 糖尿病患者における感染症
2 癌患者における感染症
3 膠原病・リウマチ性疾患患者における感染症
4 HIV感染者における感染症
5 免疫再構築症候群(HIVおよびnon-HIV)
VII 多剤耐性菌・院内感染菌への対応
1 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
2 バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)
3 多剤耐性淋菌
4 多剤耐性緑膿菌(MDRP)
5 基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)産生菌
6 メタロ-β-ラクタマーゼ(MBL)産生菌
7 マクロライド耐性マイコプラズマ
8 Clostridioides(Clostridium)difficile感染症
9 侵襲性カンジダ症
VIII 感染予防策
A 感染予防策の基本
1 感染予防策の基本
B ワクチン
1 小児用ワクチン
2 成人用ワクチン
索引
序文
このたび、『感染症最新の治療2019-2021』を出版することができた。この本は『感染症最新の治療2016-2018』に続き、第2巻目となる。前版「2016-2018年版」の企画は当初、南江堂よりご提案いただいたものである。内科系を代表して藤田次郎、外科系を代表して竹末芳生、および基礎系を代表して舘田一博の3名で編集を担当することになった。2014年10月にこの3名が集まって編集会議を開催し、編集方針を決定した。「2019-2021年版」の刊行にあたっても、同じメンバーで編集を担当することとなり、2017年10月に編集会議を開催し、見出し構成の見直し等を検討した。また、執筆者は原則的に全項目で変更することとし、内容の刷新を図った。
目次の構成要素は、基本的には前版を踏襲したものの、前述したように執筆者を新たに選出するところからスタートしているので、記載内容は一新されている。
まず「I章 巻頭トピックス」では、前版同様、特に話題性が高いものを取り上げることとし、テーマとして「カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症」、「コリスチン耐性菌」、「ペット由来感染症の現状」、「敗血症の迅速診断」、「敗血症時の薬物動態と抗菌薬投与設計」、「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン2016-2020」、および「Antimicrobial stewardship program」を選択した。これらはすべて、今回、新たに取り上げたものである。
次いで総論として、「II章 感染症の基本的治療方針」として2項目を、また「III章 感染症診断の基本」として8項目を設け、感染症治療および診断の基本について概説した。また各論としては、「IV章 主な臓器別感染症」では、主要な疾患について「最新の治療」を中心にわかりやすく概説した。さらに「V章 医療手技に関連する感染症」では、感染症医にとって必須知識である医療関連感染症を取り上げ、「VI章 免疫不全患者における感染症」においては、「分子標的療法」を意識した話題、また「免疫再構築症候群(HIVおよびnon-HIV)」を追加した。「VII章 多剤耐性菌・院内感染菌への対応」と「VIII章 感染予防策」についても前版同様、章立てした。
全体のボリュームが増加しないよう調整しつつ、前版からの項目の見直しを行い、また執筆者をすべて変更しているので、Up To Dateな書籍になったと自負している。編集者として執筆いただいた方々に心から感謝したい。本書が感染症医、一般臨床医、および研修医の先生方に有益な最新情報を与えることができることを願っている。
2018年11月
編集者一同