書籍

DVDで学ぶ理学療法テクニック

DVDで学ぶ理学療法特殊テクニック

215の動画でよくわかる

編集 : 柳澤健
ISBN : 978-4-524-24218-4
発行年月 : 2007年2月
判型 : B5
ページ数 : 278

在庫僅少

定価7,150円(本体6,500円 + 税)

正誤表

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

若手理学療法士を対象に、理学療法の手技に焦点をあてたムービー付きの新シリーズ。215本、約125分のナレーション入りの映像や写真を見ながら、臨床現場で必要な評価・治療の実際を学べる。手技のコツ、初心者が陥りやすい誤りなどもわかりやすく呈示。本書ではプロならば知っておきたい特殊テクニックを集め、初心者がさまざまな治療手技をマスターしてさらに上を目指すための一冊とした。

1章 軟部組織モビライゼーション
 A. 概念・治療原理
 B. 適応と禁忌
 C. 評価と治療プログラム立案
 D. 基本手技
 E. 疾患別手技の要点

2章 関節モビライゼーション
 A. 概念・治療原理
 B. 適応と禁忌
 C. 評価と治療プログラム立案
 D. 基本手技
 E. 疾患別手技の要点

3章 関節ファシリテーション(SJF)
 A. 概念・治療原理
 B. 適応と禁忌
 C. 評価と治療プログラム立案
 D. 基本手技
 E. 疾患別手技の要点

4章 マイオチューニング(MT)アプローチ
 A. 概念・治療原理
 B. 適応と禁忌
 C. 評価と治療プログラム立案
 D. MTアプローチの具体的治療手技の概説
 E. ADL動作の阻害因子を改善し、訓練効果を向上させることを目的とする場合の施行法
 F. 疾患別手技の要点

5章 触圧覚刺激法
 A. 概念・治療原理
 B. 適応と禁忌
 C. 評価と治療プログラム立案
 D. 基本手技

6章 PNF
 A. 概念・治療原理
 B. 適応と禁忌
 C. 評価、治療プログラム立案、効果判定
 D. 基本手技
 E. 疾患別手技の要点

7章 ボバーズ概念による治療;脳卒中後遺症者の上肢手の治療を主にして
 A. ボバーズ概念とは
 B. 姿勢コントロールと運動コントロール
 C. 姿勢緊張
 D. 麻痺側上肢手の治療
 E. 姿勢緊張調整パターンとキー・ポイント・オブ・コントロール
 F. 脳卒中後遺症者の上肢手に対する治療の実際
 G. まとめ

8章 認知運動療法
 A. 概念・治療原理
 B. 適応と禁忌
 C. 評価と治療プログラム立案
 D. 基本手技
 E. 疾患別手技の要点

9章 テーピング
 A. 概念・治療原理
 B. 適応と禁忌
 C. 評価と治療プログラム立案
 D. 基本手技
 E. 疾患別手技の要点

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昭和40(1965)年に「理学療法士及び作業療法士法」(法律137号)が施行されて以来、41年の歴史が刻まれた。この約40年の間に約50,000人が理学療法士の免許を取得し、さらに今後約10,000人の理学療法士が毎年誕生する。年間免許取得者約200人の頃に比べると50倍のペースで新たな理学療法士を輩出することになる。これらの現状から理学療法士の知識・技術レベルを考えると、“進化する人”と“進化できない人”に大別されるであろう。前者は養成校を卒業した後、自己研鑽・生涯教育を心がけることで十分進化できよう。自宅の机の前で知識を吸収することはできても、技術・技法の修得については研修会・講習会などに積極的に参加することで初めて可能となる。しかし。さまざまな要因により、研修会などに参加することが困難な人も多い。これらのセラピストや学生を対象に、成書だけでは十分伝わらない技術的側面を、DVDによる動画を使用しながら理学療法に必要な技法を読者に伝達することが可能になった。
 編者が学生の頃は、中枢神経疾患に対するファシリテーションテクニックが世界的にももてはやされ、米国の理学療法雑誌には500頁に及ぶ増大号が発行されていたくらいである。欧米から“輸入”されたこれらのいくつかの技法は現在でもなお使用され、日本で発展し用いられているテクニックもある。70年代にはモビライゼーションテクニックやテーピングなどの技法が紹介され、適切な関節運動や固定法などが伝承された。これらの技法もファシリテーションテクニックと同様にEBPT(根拠のある理学療法)の構築に向けて多大な研究努力がなされている。これが「理学療法はサイエンスでありアートである」といわれる由縁である。
 本書は、アートの側面からDVD動画と成書の併用により、正確な理学療法9手技を読者に伝えることを目的に作成・上梓された。理学療法特殊テクニックの第一人者として活躍しているセラピストに執筆と出演をお願いし、撮影・録音はプロが担当し、クオリティを高める努力と工夫をしたつもりである。本書に不備な点があれば遠慮なくご指摘頂ければ幸いである。
 本書は、理学療法技術の発展に寄与できるだけでなく、多くのセラピストや学生に役立つ書であると確信している。理学療法は、患者さんに提供できる治療技術そのものであり、DVDを使用した自己研鑽が職場や自宅で可能になる時代を迎えている。
 「一貫した治療技術を持たないと自然淘汰される」という言葉で序文を締めくくることにする。
2006年12月
柳澤 健
(一部改変)

9784524242184