書籍

今はこうする×私はこうしている ICUケア

  • 新刊

編集・執筆 : 道又元裕
編集協力 : 露木菜緒/戎初代
ISBN : 978-4-524-22797-6
発行年月 : 2021年12月
判型 : B5
ページ数 : 276

在庫あり

定価3,520円(本体3,200円 + 税)


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  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

多忙なICUナースがすばやく最新情報を確認できるように,あらゆるケア実践等を網羅しながら,ただし各項は大事な要素に絞って手軽な1冊にまとめました.エビデンスに基づく“イマ”のケアとともに,エキスパート達の経験・臨床知に裏づけられた“ワタシ”のケアをコンパクトに紹介.数々の文献にあたる前にまずはチェックしたい“実際どうすればよいか”に答えるアナタのためのガイド.

まず知っておくべき 編
1.ICU 看護には何が求められているのか?
2. 患者に信頼されるICU 看護師,期待される能力とは何か?
ケア実践 編
3.看護過程の無駄のない記録の仕方
4. 鎮痛とケア─鎮痛薬を適切に利用し,苦痛を除去する
5.鎮静とケア
6.せん妄とケア
7.早期リハビリテーションとケア
8.集中治療における早期リハビリテーション─根拠に基づくエキスパートコンセンサスとは
9.人工呼吸器のモードに対応したケア
10.人工呼吸器離脱のためのケア
11.NPPV 管理とケア
12.HFNC 管理とケア
13.栄養管理とケア
14.終末期の家族ケア
15.家族ケア
16.IAD(失禁関連皮膚炎)と褥瘡のケア
17.体位調整とケア
18.腹臥位療法とケア
19.口腔ケア
20.気道管理とケア
21.気管チューブ固定
22.カフ圧管理
23.ドレーン管理
24.体温管理とケア
25.画像所見とケア
26.誤嚥予防ケア
27.補助循環装置装着中のケア(PCPS)
28.補助循環装置装着中のケア(IABP)
29.血液浄化装置装着中のケア
30.カテコラミン輸液時のライン交換(点滴)
31.ライン固定
32.抑制とケア
33.清潔ケア
34.輸液療法剤の選択と投与方法
35.患者とのコミュニケーション
36. 医師が経過観察と言わない,効果的なドクターコールとは?
臨床推論を活用したケア実践 編
37.臨床推論を活用したケア実践例(呼吸編)
38.臨床推論を活用したケア実践例(心臓循環編)
39.臨床推論を活用したケア実践例(脳循環編)
こんなときどうする 編
40.不整脈! 様子見てもよい?
41.尿量減少!
42.血圧低下!
43.SpO2 が測定できない,どうする?
44.人工呼吸器,同調していない! どうする?
45.痰が硬い,呼吸音減弱,こんなときどうする
46.下腿浮腫のある患者のDVT 予防
47.不穏状態,様子見ていてよいレベルとかある?
48.訴えの多い患者,家族への対応
基本的に知っておかねばお話にならない 編
49.侵襲を受け急性期にある患者の生体反応
50.ICU 看護ケアに必要な呼吸生理
51.ICU 看護ケアに必要な循環生理
52.ICU 看護ケアに必要な脳循環生理
53.ICU で使われる主な血管収縮薬
54.ICU で使われる主な抗菌薬
55.ショックの基本
56.ICU とせん妄の基本
57.ICU-AW(ICU-acquired weakness)の基本
58.PICS(post intensive care syndrome)の基本
59.全身麻酔の基本
60.周術期管理とERAS などの基本
61.ICU ナースが行う臨床推論
62.ICU における危機管理とは
63.ICU における感染管理
これだけはチェックしておこうデータ 編
64. モニタリング1 SpO2(percutaneous oxygen saturation)
65. モニタリング2 ETCO2(end tidal carbon dioxide)
66.モニタリング3 動脈圧
67.モニタリング4 心電図モニター
68.血液ガスデータの基本的理解とチェックポイント
69.生化学データの基本的理解とチェックポイント
70.血算データの基本的理解とチェックポイント
71. 画像データの基本的理解とチェックポイント(胸部X線)
各種スケールを臨床に活用する 編
72. SOFA(sequential organ failure assessment)スコア
73.鎮痛スケール
74.鎮静スケール:RASS とSAS
75. せん妄スケール:CAM-ICU? ICDSC? 結局なにがいいの?
小児の場合はどうする 編
76.小児の痛みの評価
77.小児の鎮静の評価
78.小児の離脱症状の評価
79.小児のせん妄の評価
高齢者の場合はどうする 編
80. ICU 看護ケアに活用できる高齢者の特徴の基本理解
81.高齢者の摂食嚥下
82.高齢者の地域包括ケアシステム
ケア実践の質を高めるために 編
83. 日々のチームカンファレンスって一体何をすればいいの?
84. ケアに活かすケースカンファレンスの企画・運営・実際の仕方とは?
これからの時代は多職種チーム医療編
85.チームアプローチで成り立つICUケア総論
86.看護師が他職種へ期待すること
87.医師が看護師へ期待すること
88.リハビリ療法士が看護師へ期待すること
89.臨床工学技士が看護師へ期待すること
90.薬剤師が看護師へ期待すること
91.管理栄養士が看護師へ期待すること
教育・学習支援 編
92. 何をもって一人前の看護師というのか,その基準とはなにか
93.今風の新人教育とは?
94.どうする中堅看護師の育成?
95.効果的教育とは?
キャリアアップ 編
96.集中ケア認定看護師
97.急性・重症患者看護専門看護師
98.特定行為研修
99. クリティカルケア認定看護師の育成(新たな認定看護師制度)
ケアの質を高めるための看護にかかわる研究 編
100.ICU の看護実践を高めるための看護研究
101.ICU のこれからに必要な看護研究
巻末付録
1.CAM-ICU
2.ICDSC
3. 集中治療における早期リハビリテーション─根拠に基づくエキスパートコンセンサス(抜粋)
4.JCS とGCS
5.NIHSS
6. 日本集中治療医学会「集中治療に携わる看護師のクリニカルラダー」
索 引

 ICU では,過大侵襲下によって重度の急性機能障害の状態にある患者の障害を最小限にとどめながら,早期に回復させるために看護師,医師をはじめとする多職種によるチーム医療の実践が期待されています.その中で,看護師は,患者にもっとも傍にいて,もっとも密接に関わりながらモニタリング,アセスメント,効果的なケアの実践が求められます.
 これまで,実践の場では数多くの看護師の手によって数多くの看護技術が重症患者へ提供されてきました.その看護技術の手技や根拠は,検証の積み重ねによって進化・変化を遂げてきたものもあるでしょう.その技術は,おそらくは何かを基本軸にしながら,患者個々に対して提供するなか,ユーザーの創意工夫も加わり,変容を繰り返してきたのではないかと推察します.一方,いわゆる昔から変わらぬままに,また,変わらなくてもよくて提供されているものもあると思います.
 そのなかには,もしかすると技術を提供する看護師にとって効率的に,また,技術そのものが患者にとって効果的に提供されている,多くの看護師も参考にすべき,根拠に培われかつ創意工夫に富んだ技術が提供されていることがあります.
 そう遠くない過去からICU で行われている看護ケアは,少々の異はあれど,かなりのことが標準化されてきた感があります.しかし,そうは言ってもいまだ施設によって方法が異なるものもそれなりにあることも事実です.また,同じ施設のなかでもエビデンスの明確なもの・そうでないものが混在し,“標準” 的ケアが見いだしにくい状況にあるやもしれません.
 その“標準” も年月ととともに変化するため,多忙を極める看護師が最新のICU ケアをキャッチアップすることは,そう容易なことではありません.
 ICU の患者に日々絶え間なく濃密かつベストな看護を提供するためには,エビデンスの明確なケアとそうではないケアにかかわらず幅広くさまざまな見識を学ぶ視座も必要です.
 そこで,エビデンスが明らかになっている“今” のケアを紹介し,エビデンスが明らかになっていない領域についてもCN・CNS を中心とした各執筆者の経験・臨床知に照らし,“今” 行っている“私のプラクティス(私はこうする・こう考える)” を端的に紹介した書籍を企画しました.
 本書の組み立てとしては,地に足のついた視点で,科学知と実践知を統合,その現実的活用方法を模索する内容を基軸に最新のケア(今はこうする)を素早く把握したい,@新配属になった看護師,A異動してきた看護師,B復職した看護師,の拠り所となる一冊となることを念頭に編纂しました.
 本書を活用しながら,ICU での看護が好きになって,ICU でステキな看護を展開してくれる看護師の方々が一人でも増えてくれることを願っています.
2021年12月5日
道又元裕