書籍

日本医師会生涯教育シリーズ

動脈硬化診療のすべて

  • 新刊

編集・発行 : 日本医師会
ISBN : 978-4-524-22755-6
発行年月 : 2019年11月
判型 : B5
ページ数 : 374

在庫あり

定価6,050円(本体5,500円 + 税)

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正誤表

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

日本医師会「生涯教育シリーズ」。近年、目覚ましく進歩している動脈硬化診療の疫学研究、基礎研究、新規治療法の開発について最新の情報を紹介。実地医家をはじめとした多領域の医師が日常的に遭遇する動脈硬化疾患について、疫学から診断と治療、再生医療などのトピックスも含めて、「動脈硬化診療のすべて」の情報を提供する。

カラー口絵
 1.分子機序
 2.脂質代謝と動脈硬化
 3.動脈硬化の病理
 4.メタボリックシンドローム
 5.家族性高コレステロール血症
 6.画像検査
  a)エコー
  b)脳動脈
  c)冠動脈
 d)大動脈・末梢血管

監修・編集のことば
監修・編集・執筆者紹介
I 動脈硬化のオーバービュー
 A.疫学
  1.脳血管疾患
  2.冠動脈疾患
  3.大動脈疾患
  4.末梢動脈疾患
 B.解剖・生理・病理
  1.動脈の基本構造と機能
  2.血管内治療後再狭窄の病理
 C.成因論
  1.傷害反応仮説
  2.炎症
II 動脈硬化を識る
 A.成因:基礎研究
  1.リポタンパク代謝・脂肪酸代謝
  2.血管内皮障害,NO
  3.酸化ストレス
  4.細胞接着分子
  5.血小板・血栓
  6.アディポサイエンス・高インスリン血症
  7.細胞外マトリックス
  8.慢性炎症・インフラマソーム
  9.レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系
  10.エストロゲン
 B.危険因子・関連疾患とその予防・治療
  1.脂質異常症
   a)高LDL-C血症
   b)高TG血症・レムナント
   c)低HDL-C血症
   d)原発性脂質異常症
  2.喫煙
  3.高血圧
  4.糖尿病
  5.慢性腎臓病
  6.加齢
  7.性差
  8.遺伝・家族歴
  9.高尿酸血症
  10.肥満・メタボリックシンドローム
  11.睡眠時無呼吸症候群
  12.NASH/NAFLD
  13.内分泌疾患
  14.血管炎症候群
III 動脈硬化の診断
 A.医療面接と診察診断
 B.血圧測定とその評価
 C.眼底検査
 D.一般的な血液検査
 E.機能検査
  1.ABIとPWV
  2.内皮機能検査
  3.RI検査(PET)
 F.形態検査
  1.血管エコー
  2.CT(冠動脈・大動脈・末梢動脈)
  3.CT(脳・脳血管)
  4.MRI(冠動脈・大動脈・末梢動脈)
  5.MRI(脳・脳血管)
  6.血管造影
  7.冠動脈造影
  8.脳血管造影
 G.包括的なリスク評価
IV 動脈硬化と心血管疾患の予防
 A.生活習慣の改善
  1.一次予防と二次予防
  2.食生活の改善
  3.運動療法
 B.薬物療法
  1.スタチン
   a)薬効
   b)適応と副作用
  2.エゼチミブ
  3.陰イオン交換樹脂
  4.プロブコール
  5.PCSK9阻害薬
  6.MTP阻害薬
  7.フィブラート系薬
  8.選択的PPARMαモジュレーター
  9.ニコチン酸誘導体
  10.n-3系多価不飽和脂肪酸
  11.抗血小板薬・抗凝固薬
 C.LDLアフェレシス
V 動脈硬化と心血管疾患の治療
 A.急性冠症候群
 B.慢性虚血性心疾患
  1.薬物療法
  2.インターベンション治療
  3.外科治療
 C.脳梗塞
  1.血栓溶解療法
  2.血管内治療
  3.薬物療法
 D.血管性認知症
 E.血管性うつ病
 F.頸動脈狭窄症
 G.大動脈弁狭窄症(AVRとTAVI)
 H.大動脈瘤
 I.大動脈解離
 J.閉塞性動脈硬化症
  1.薬物治療
  2.血行再建(血管内治療,外科的治療)
  3.フットケア
 K.再生治療・細胞治療
VI 動脈硬化研究のトピックス
 A.基礎研究
  1.腸内細菌
  2.iPS細胞,血管再生
  3.カナキヌマブ
 B.ゲノム疫学
 C.塞栓源不明の脳塞栓症(ESUS)
 D.血栓形成と動脈硬化
 E.血管内イメージングデバイス
 F.血液検査
  1.EPA/AA比
  2.変性LDL,sLOX-1
  3.Lp(a)
  4.アポB-48
  5.sdLDL
  6.RLPC
索引



 動脈硬化の発症および進展には、加齢、食事・生活習慣はもとより、肥満、高血圧、耐糖能障害など様々な危険因子が関与している。また、動脈硬化の進展は、脳血管障害、冠動脈疾患、腎障害など、生命に影響を及ぼす重篤な合併症を引き起こす原因となる。「人生100年時代」と言われるようになり、高齢社会が進んでいく中で、健康寿命の伸長に取り組むわが国において、動脈硬化診療はますます重要性を増している。
 近年、本領域における基礎研究、臨床研究では大きな成果が上がっている。発生様式は細胞レベルでメカニズムが解明され、機能検査・形態検査によって詳細に病態を把握することができるようになり、新たな治療法も登場している。また動脈硬化の発症予防、合併症の進展予防にも様々なエビデンスが蓄積されてきている。
 今回の特別号は、専門医はもちろん、動脈硬化診療にかかわるすべての実地医家に向け、動脈硬化の成因や病態といった基本的事項をはじめ、現在の標準的な診断・治療を俯瞰的に捉え、最新の動向と基礎研究・臨床研究のトピックスまでも盛り込んだ、まさに『動脈硬化診療のすべて』を網羅した1冊である。多忙な日常診療の場で活用いただけるよう、幅広い関連領域を横断的に理解できる構成となっている。
 最後に、企画から刊行までご尽力をいただいた監修・編集の磯部光章先生、竹本 稔先生、前嶋康浩先生、弓倉 整先生、横手幸太郎先生、渡邉善則先生に厚く御礼申し上げる。そして、ご執筆いただいた多くの先生方に深謝申し上げる次第である。

2019年10月
日本医師会会長
横倉義武