書籍

薬剤師がはじめるフィジカルアセスメント改訂第2版

副作用症状を見抜くためのポイント

  • 新刊

編集 : 濱田久之/佐々木均/北原隆志
ISBN : 978-4-524-22585-9
発行年月 : 2021年4月
判型 : B5
ページ数 : 232

在庫あり

定価4,180円(本体3,800円 + 税)


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  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

薬剤師に必要なフィジカルアセスメント(PA)の基本手技から,「副作用の早期発見」に繋げるための考え方をコンパクトにまとめた好評書.在宅医療におけるPAの章を新設し,さらに「高齢者において特に注意すべき点」,患者への「問診・説明のコツ」も追加.豊富なカラー写真とイラストで,これからPAを始める薬剤師はもちろん,PAをザッとおさらいしたい薬剤師でもムリなく読める1冊.

目次

T フィジカルアセスメントを始めるまえに
 1.薬剤師にとってフィジカルアセスメントとは何か
  薬剤師の職能を通じて患者さんと地域住民の健康な生活を確保する
  「薬剤師あるある」からのフィジカルアセスメント
 2.準備

U フィジカルアセスメントの基本
 1.バイタルサイン
 2.身体診察(総論
 3.身体診察(各論)

V 在宅医療におけるフィジカルアセスメント
 1.在宅医療に行く前の注意点
 2.在宅医療に際して準備するもの
 3.在宅医療におけるフィジカルアセスメント
 4.診察後に行うべきこと

W 異常所見から副作用を疑う
 1.全身系の副作用
 2.皮膚科系の副作用
 3.循環器系の副作用
 4.神経系の副作用
 5.精神系の副作用
 6.呼吸器系の副作用
 7.消化器系の副作用
 8.腎臓系の副作用
 9.代謝系の副作用
 10.副作用症状としての感染症
 11.小児の副作用
 12.産婦人科系の副作用
 13.泌尿器系の副作用
 14.眼科系の副作用
 15.耳鼻咽喉系の副作用
 16.歯科・口腔領域の副作用

X 処方せんからみるフィジカルアセスメント
 1.降圧薬を含む処方例
 2.脂質異常症治療薬を含む処方例
 3.抗血栓薬を含む処方例
 4.喘息治療薬を含む処方例
 5.胃潰瘍・十二指腸潰瘍治療薬を含む処方例
 6.緩下剤を含む処方例
 7.糖尿病治療薬を含む処方例
 8.抗リウマチ薬を含む処方例
 9.尿酸排泄薬を含む処方例
 10.抗精神病薬を含む処方例
 11.抗てんかん薬を含む処方例
 12.抗がん薬を含む処方例
 13.がん性疼痛治療薬を含む処方例
 14.免疫抑制薬を含む処方例
 15.抗菌薬を含む処方例
 16.漢方薬を含む処方例

はじめに

 フィジカルアセスメントは,“薬剤師の夜明け”である.
 『患者さんのいる病棟に出て,医療チームの重要な一員として,新たな次元のスキルを持って溌剌と仕事をしよう! そのひとつのツールが,フィジカルアセスメントです!』をスロー ガンに,2011 年に本書を刊行しました.おかげさまで,この10 年間に本書は多くの薬剤師の先生方の支持をいただきました.また,各地で様々な薬剤師のためのフィジカルアセス メント講習会が行われました.われわれも学会や病院で講習会を主催し,多くの薬剤師の先生方にご参加いただき,フィジカルアセスメントの普及に努めてきました.その中で,現場の薬剤師の先生方から忌き憚たんのないご意見や要望をたくさんいただきました.その声を反映させ,今回大幅改訂に踏み切りました.
 初版を刊行した背景には,国家主導によるチーム医療の促進がありました.
 「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」が厚生労働省から通知され(2010 年),関係法規に照らして医師以外のスタッフが実施可能な医療業務について,チー ムで分担することが示されました.特に薬剤師においては,下記の2 点が注目されました.
@ 薬物療法を受けている患者(在宅の患者を含む)に対し,薬学的管理(患者の副作用の状況の把握,服薬指導等)を行うこと
A 薬物の血中濃度や副作用のモニタリング等に基づき副作用の発現状況や有効性の確認を行うとともに,医師に対し,必要に応じて薬剤の変更等を提案すること
 この10 年でチーム医療は定着し,そのひとつのツールとしてのフィジカルアセスメントも認知されつつあります.次のステップとして,薬剤師には,チームの一員として,薬剤管理や副作用モニタリングの質の向上が求められています.
 さらに,この10 年で国は在宅医療を推進し,薬剤師も関わる必要性が出てきました.また,2020 年に世界的パンデミックとなった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をきっ かけに,感染予防管理の徹底を薬剤師として行う必要性も出てきました.フィジカルアセスメントは,様々な局面で行う機会が増えていると解釈してよいと思います.
 フィジカルアセスメントには,患者さんの身体に直接接触しなくてもできることが多くあります.詳細な問診や視診,バイタルサインだけで薬剤の効果や副作用を発見できる場合も多くあります.本改訂版には,処方せんを見たらどの点に注意して問診・視診すべきか,という点も盛り込んでいます.病院だけなく在宅医療の現場で役に立つ情報も盛り込みました.時代のニーズにあった多様なフィジカルアセスメントを意識し,今回の大幅な改訂に至りました.
 “夜明けのフィジカルアセスメント”から“多様な局面でのフィジカルアセスメント”へ.変化著しい時代に,薬剤師がフィジカルアセスメントを身につければ鬼に金棒です.
 さあ,はじめましょう! フィジカルアセスメント!

2021 年4 月
編者代表