書籍

脳神経疾患最新の治療2024-2026

編集 : 北川一夫/青木正志/小林俊輔
ISBN : 978-4-524-20443-4
発行年月 : 2023年11月
判型 : B5判
ページ数 : 380

在庫あり

定価9,900円(本体9,000円 + 税)

  • 新刊

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

3年ごとの刊行で,年々進歩する脳神経疾患の診療の指針,最新情報を提供する.巻頭トピックスでは,「Alzheimer病:治療薬研究開発の最前線」,「自己免疫性脳炎における最近の進歩」,「リピート病の新展開」,「重症筋無力症に対する分子標的薬治療」など,話題の11テーマを取り上げる.各論では,脳疾患,脊椎・脊髄疾患,末梢神経疾患,筋疾患,内科・精神科関連の神経疾患を網羅しつつ,緊急時の症候とその対処法,各治療手技,脳神経疾患のリハビリテーションについても解説.巻末には,進行中の大規模臨床試験,脳神経疾患の医療福祉・介護施策,治療ガイドライン一覧を掲載.

巻頭トピックス
  1.脳梗塞急性期治療の最近の進歩
  2.脳小血管病研究の最前線
  3.脳卒中の遺伝学
  4.自己免疫性脳炎における最近の進歩
  5.Alzheimer病:治療薬研究開発の最前線  
  6.NMOSDおよび抗MOG抗体関連疾患
  7.リピート病の新展開
  8.重症筋無力症に対する分子標的薬治療
  9.新しい筋萎縮性側索硬化症診療ガイドラインUp to Date
 10.遺伝性アミロイドーシス診療の進歩
 11.原発性進行性失語の分類と診断Up to Date
 
T 緊急時の神経症候とその対処法
  1.頭痛
  2.めまい
  3.意識障害
  4.痙攣

U 治療法
  1.rt-PA静注療法
  2.血液浄化療法  
  3.脳血管内治療  
  4.ペインクリニック:神経ブロック(インターベンショナル治療) 
  5.機能神経外科治療  
  6.反復経頭蓋磁気刺激療法,経頭蓋直流電気刺激療法  
  7.抗血栓療法  
  8.認知症の漢方治療

V 疾患別各論
 A.脳疾患
  1.脳内出血
  2.くも膜下出血
  3.未破裂脳動脈瘤
  4.脳梗塞  
  5.無症候性脳梗塞  
  6.一過性脳虚血発作(TIA)
  7.脳動静脈奇形
  8.脳静脈血栓症  
  9.もやもや病  
 10.慢性硬膜下血腫  
 11.頭部外傷後後遺症
 12.低髄液圧症候群,脳脊髄液漏出症 
 13.血管性認知症
 14.髄膜炎,脳炎
 15.プリオン病,遅発性ウイルス感染症
 16.急性散在性脳脊髄炎
 17.多発性硬化症 
 18.脳腫瘍
 19.下垂体腫瘍 
 20.特発性正常圧水頭症
 21.頭痛(片頭痛,緊張型頭痛,群発頭痛,慢性連日性頭痛)
 22.神経痛 
 23.視床痛(脳卒中後中枢性疼痛)
 24.てんかん
 25.高安動脈炎
 26.Alzheimer病 
 27.Parkinson病 
 28.進行性核上性麻痺,大脳皮質基底核変性症 
 29.脊髄小脳変性症 
 30.多系統萎縮症 
 31.Huntington病 
 32.ジストニア,ジスキネジア 
 33.片側顔面痙攣
 34.本態性振戦 
 35.不随意運動(ミオクローヌス,アテトーゼ,バリスム,コレア)
 B.脊椎・脊髄疾患
  1.脊椎症
  2.後縦靱帯骨化症,黄色靱帯骨化症
  3.筋萎縮性側索硬化症(ALS),運動ニューロン疾患
  4.球脊髄性筋萎縮症
  5.平山病(若年性一側上肢筋萎縮症)
  6.脊髄性筋萎縮症
  7.脊髄血管障害
  8.脊椎・脊髄腫瘍
  9.脊椎・脊髄損傷
 10.脊髄炎 
 11.HTLV-1関連脊髄症
 C.末梢神経疾患
  1.Guillain-Barré症候群 
  2.慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー(CIDP) 
  3.多巣性運動ニューロパチー 
  4.POEMS症候群
  5.血管炎性ニューロパチー 
  6.薬剤性・中毒性ニューロパチー
  7.絞扼・圧迫性ニューロパチー
  8.末梢性顔面神経麻痺
  9.自己免疫性自律神経節障害
 D.筋疾患
  1.炎症性筋疾患
  2.重症筋無力症
  3.Lambert-Eaton筋無力症候群
  4.周期性四肢麻痺
  5.筋強直性ジストロフィー
  6.封入体筋炎 
  7.筋ジストロフィー
  8.ミトコンドリア病
 E.内科・精神科関連の神経疾患
  1.可逆性後白質脳症症候群
  2.低(無)酸素・虚血後脳症
  3.糖尿病性ニューロパチー
  4.糖尿病ケトアシドーシス,高浸透圧高血糖状態(糖尿病性昏睡) 
  5.傍腫瘍性神経症候群
  6.Fabry病 
  7.うつ状態 
  8.複合性局所疼痛症候群(CRPS)

W 脳神経疾患のリハビリテーション
  1.運動療法 
  2.痙縮に対するボツリヌス毒素療法 
  3.言語リハビリテーション療法(失語症) 
  4.認知リハビリテーション 
  5.摂食嚥下リハビリテーション

付録
  1.進行中の大規模臨床試験
  2.脳神経疾患の医療・介護・福祉施策
  3.診療ガイドライン

 脳神経疾患の病態解明は飛躍的に進み,それとともに診断技術が向上し,治療内容や治療成績が格段に向上してきている.病態の本質に切り込み,その根元から治療介入することにより,これまでは治らなかった疾患,進行を予防できなかった疾患が,治る疾患や,罹患しても社会に復帰できる疾患へ変化してきた.また,脳神経疾患克服に対する社会的な要望も大きく,そのことが2018年の脳卒中・循環器病対策基本法,2023年の認知症基本法の成立にもつながっている.このような脳神経領域の進展は大変喜ばしいことではあるが,一方でこうした日進月歩の発展を十分に把握することは,脳神経疾患の診療を専門とする医師でも難しい時代に突入している.そのような背景のなかで,3年ごとに改訂される「脳神経疾患最新の治療」は進歩の著しい領域での知識を整理,把握するうえで,最もすぐれた書籍の1つではないかと考えている.
 このたび発刊された「2024-2026年版」では,これまでのスタイルを踏襲して,近年最も注目され進歩の著しい領域を「巻頭トピックス」として取り上げ,「緊急時の神経症候とその対処法」,「治療法」を解説したうえで,疾患別の各論に入るという形式になっている.日々脳神経疾患診療にあたる際に頻繁に遭遇する症候や疾患について最新の知識にアップデートをしていただける項目立てになっており,脳神経疾患外来ブースに置いていただき,必要な際に参考書としてお読みいただけると幸いである.また,本書は各領域の最新トレンドをまとめており,脳神経疾患を一から勉強し専門医を目指す皆様にとっても膨大な知識を整理するのに貢献すると確信している.本書を読んだうえで特定の領域に興味を持ち,その領域の専門家として修練を重ね,トップランナーになっていただけたら望外の喜びである.
 本書の執筆期間は,まさに新型コロナウイルスの蔓延下で,診療,研究,教育が大きく制約された時期であった.脳神経疾患の入院症例数や手術数も激減し,新型コロナウイルス感染症対策にあたられていた施設も多くあったと思われる.2023年になりようやく感染が落ち着く傾向を示し活動制限が緩和され,各大学,病院,診療所での診療も平常に戻りつつある.このような時期にもかかわらず,各領域の第一人者の先生方には多忙な仕事の合間に原稿を執筆していただき,素晴らしい充実した書籍となったことに心から謝意を示したい.執筆者各位そして本書を読んでくださる皆様が今後素晴らしい年月を過ごされることを祈念したい.

2023年10月
編者一同

9784524204434