教科書

運動器障害理学療法学テキスト改訂第3版

  • 新刊

監修 : 細田多穂
編集 : 高柳清美/中川法一/木藤伸宏/森山英樹
ISBN : 978-4-524-24983-1
発行年月 : 2021年8月
判型 : B5
ページ数 : 400

在庫あり

定価5,280円(本体4,800円 + 税)

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  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

障害と疾患の基本的理解と,根拠に基づく介入法とその実践に必要な整形外科学などの基礎学問を解説した教科書の改訂版.今改訂では本文をフルカラーとし,運動療法・検査などを分かりやすいイラストで多数掲載.視覚的な理解にも優れた紙面となった.さらに運動器障害理学療法学分野,またその理解の基礎となる整形外科学分野の過去10年分の国家試験問題へのリンクも収載した充実の改訂版.

【主要目次】
1章 運動器系障害学総論
2章 骨・軟骨障害@ 変形性関節症(総論)
3章 骨・軟骨障害A 変形性脊椎症
4章 骨・軟骨障害B 変形性膝関節症(保存療法)
5章 骨・軟骨障害C 変形性膝関節症(手術療法)
6章 骨・軟骨障害D 変形性膝関節症(高齢者プログラム)
7章 骨・軟骨障害E 変形性股関節症(保存療法)
8章 骨・軟骨障害F 変形性股関節症(手術療法)
9章 関節軟部組織性障害@ 靱帯損傷・半月板損傷(総論)
10章 関節軟部組織性障害A 前十字靱帯・後十字靱帯損傷
11章 関節軟部組織性障害B 膝内側側副靱帯,半月板および足関節外側側副靱帯損傷
12章 関節構造に由来する障害@ 脱臼
13章 関節構造に由来する障害A 動揺関節,関節不安定性
14章 骨性障害@ 骨折
15章 骨性障害A 大腿骨頸部骨折,転子部骨折(術前,術後)
16章 骨性障害B 大腿骨頸部骨折,転子部骨折(術後回復期)
17章 骨性障害C 大腿骨頸部骨折,転子部骨折(高齢者プログラム)
18章 骨性障害D 下肢の骨折
19章 骨性障害E 上肢の骨折
20章 骨性障害F 脊椎の骨折
21章 筋・軟部組織性障害@ 概論
22章 筋・軟部組織性障害A 肩関節周囲炎
23章 筋・軟部組織性障害B 肩腱板損傷(断裂)(保存療法,手術療法)
24章 末梢神経障害
25章 脊椎性障害@ 頸椎椎間板ヘルニア,頸部脊椎症,頸部後縦靱帯骨化症
26章 脊椎性障害A (急性腰痛)腰椎椎間板ヘルニア,腰部脊柱管狭窄症
27章 脊椎性障害B 慢性腰痛症
28章 複合障害@ 関節リウマチ
29章 複合障害A スポーツ外傷
30章 複合障害B 熱傷
31章 演習1
32章 演習2
33章 演習3
34章 演習4
35章 実習1 下肢荷重練習
36章 実習2 筋力増強運動
37章 理学療法関連のエビデンス

 シンプル理学療法シリーズの1 冊として,『運動器障害理学療法学テキスト』(初版)が刊行されて,10年の歳月が経った. この間,多くの学生や教員に本書を使用していただいたことに,心より感謝申し上げる.今回,改訂第3 版を上梓することとなり,編集者の企画ならびにご執筆いただいた内容が評価されたことと,大変嬉しく思っている.
 初版より本書の最大の目標は,学生に対して基本的な知識と技術を習得させ,専門職として理学療法が実践できるような,「運動器疾患理学療法の教科書(textbook)」にすることである.特殊な知識や高度な技術を教授する本ではなく,理学療法で実践する評価やプログラムは原則として根拠に基づく理学療法(evidence based physical therapy:EBPT)に繋がらなければならない,さらに知識や技術の学習だけでなく,学生自らが学習し創造していく能力を培わせる必要がある,という考えのもとに本書の制作に取り組んできた.
 今回の改訂でも,これまでと同様の考えと章立てとした.教員が行う講義時間の教材としてだけでなく,学生が予習・復習を行えるように,章の初めの「調べておこう」で整形外科疾患・外傷の病態,分類,治療戦略など受講する授業の準備(自己学習)をし,終わりの「学習到達度自己評価問題」で学習の到達目標の確認と授業の振り返りをするように構成している.今改訂では,運動療法の写真は固定や介入の動きがわかりにくかったため,すべて線画のイラストに変更した.新たに,運動器障害理学療法学関連の国家試験問題を,QR コードを介してスマートフォン,タブレット,パソコンなどのモバイル端末で閲覧できるようにした.国家試験問題と学習内容との繋がりを知ることで,整形外科学,解剖学,運動学,評価学,物理療法学など他の科目との関連性,連続性の重要性を知り,予習・復習・自己学習を行うことで本科目の学習効果を向上させることを主目的とした.
 厚生労働省は,患者と医療者の意思決定を支援する目的で,診療ガイドライン作成を支援している(Minds).また,医療介入の根拠を聞く,情報の偏りをチェックする,インターネット情報の「うのみ」に注意する,情報の出どころを確認するなど,一般のひとに向けた情報の見極め方を紹介している(eJIM).介入に関わる情報は患者にとっても極めて重要であり,今後はさらにインターネットなどによる医療情報が増加し,「介入を受ける側」の関心と意識の高揚が予想される.患者に介入方法を説明し同意を得ること,EBPT を実践していくことは,臨床の理学療法士にとって自明のことであり,このことを学生に教育していくことは重要である.
 EBPT はシンプル理学療法学シリーズの出版目的のコンセプトである.EBPT を基盤においた改訂第3版が刊行されることは,編集者にとっての大きな喜びである.
 多くの学生に役立つことを願ってやまない.

2021 年7 月
編集者一同