教科書

健康・栄養科学シリーズ

臨床医学

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

監修 : 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
編集 : 羽生大記/河手久弥
ISBN : 978-4-524-24619-9
発行年月 : 2019年11月
判型 : B5
ページ数 : 364

在庫あり

定価3,410円(本体3,100円 + 税)

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  • 主要目次
  • 序文

健康・栄養科学シリーズ「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 総論・各論」が3分冊にリニューアル。臨床栄養へつながる疾患の病態や診断、治療などをフルカラーで解説。各疾患の冒頭には解剖生理学の簡単なまとめと概略図を掲載し、基礎を確かめながら読み進めることができる。管理栄養士国家試験出題基準に沿った目次構成や国試過去問をもとにした練習問題により国試を意識した学習が可能。人体の構造と機能および主要疾患の系統的な理解に「生化学」「解剖生理学」との併用がおすすめ!

第1章 加齢・疾患に伴う変化
 A 加齢に伴う変化
 B 疾患に伴う変化
 C 個体の死
第2章 疾患診断の概要
 A 問診と診察
 B 主な症候
 C 臨床検査
第3章 疾患治療の概要
 A 種類と特徴
 B 治療計画・実施・評価
 C 治療の方法
第4章 栄養障害と代謝疾患
 A 栄養・代謝に関する基礎知識
 B 栄養障害
 C 肥満と代謝疾患
 D 先天性代謝異常症
第5章 消化器系
 A 消化器系の構造と機能
 B 消化器疾患の成因・病態・診断・治療
第6章 循環器系
 A 循環器系の構造と機能
 B 循環器疾患の成因・病態・診断・治療
第7章 腎・尿路系
 A 腎・尿路系の構造と機能
 B 腎・尿路疾患の成因・病態・診断・治療
第8章 内分泌系
 A 内分泌器官と分泌ホルモン
 B 内分泌疾患の成因・病態・診断・治療
第9章 神経・精神系
 A 神経系の構造と機能
 B 神経疾患の成因・病態・診断・治療
 C 精神疾患の成因・病態・診断・治療
第10章 呼吸器系
 A 呼吸器系の構造と機能
 B 呼吸器疾患の成因・病態・診断・治療
第11章 運動器(筋・骨格)系
 A 運動器系の構造と機能
 B 運動器疾患の成因・病態・診断・治療
第12章 生殖器系
 A 生殖器系の構造と機能
 B 妊娠と分娩・妊娠合併症
 C 女性生殖器疾患の成因・病態・診断・治療
 D 男性生殖器疾患の成因・病態・診断・治療
第13章 血液・リンパ・凝固系
 A 血液・リンパ・凝固系の構造と機能
 B 血液系疾患の成因・病態・診断・治療
第14章 免疫・アレルギー
 A 免疫系の構造と機能
 B 免疫・アレルギー疾患の成因・病態・診断・治療
第15章 感染症
 A 感染症の成因・病態・診断・治療
第16章 悪性腫瘍
 A がんの成因・病態・診断・治療
参考図書
練習問題解答
索引

はじめに

 本書『臨床医学 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち』は、2019年3月に改定、公表された「管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)」のうち、「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」の大項目6から20までの内容を修得するための教科書です。私が医学部から移り管理栄養士養成課程の教員となって以来、授業を担当している「解剖生理学」と「病態生理学」、すなわち国家試験出題基準の「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」の大項目6から20までの内容を講義する際、こんな教科書があればいいだろうな、という想いがありました。今回本書を編集させていただく機会を得て、長年思い描いてきた教科書作りを試みることができました。私の考える理想の教科書として、本書は以下に挙げるいくつかの特長を持っています。
 まず第1に、大学生活の集大成として受ける国家試験対策に役立つことを企図しました。各章の並び順と記載項目は、国家試験出題基準の大項目、中項目、小項目にほぼ完全に一致していますので、授業で習う項目が、国家試験ではどこに位置付けられているのかがはっきり分かります。国家試験出題基準の小項目ごとに、簡潔な“記述型見出し”を付け、この小項目で理解するべき事柄も明示しました。また、過去の国家試験によく出題されている小項目には、“頻出”のマークを付けて、重要であることを示しました。試験直前の追い込みの時期なら、この“記述型見出し”を通読するだけでも、要点整理ができると思います。本書は、病気のメカニズムを学ぶ「病態生理学」の内容を主に扱っていますが、各大項目の最初の部分に健常人の「解剖生理学」を簡潔にまとめており、この本1冊で、「解剖生理学」と「病態生理学」の両方を復習できるようになっています。章末には、最近の国家試験で出題された当該分野の問題を単文形式にして載せていますので、実際の国家試験ではどのように問われたのか、を確認できます。
 第2に、本書の分担執筆は、全て管理栄養士養成課程で教鞭をとっておられる医師の方々にお願いしました。管理栄養士養成課程で修得すべき必要事項を熟知され、それぞれの分野の専門医でもいらっしゃるので、図や表を多く用いて大変分かりやすく解説していただけました。また、わが国の臨床現場における最新の診断法や高度な治療に関しても、用語解説やコラムを通じて学ぶことができるように執筆いただきました。単なる理論や知識の習得に留まらず、実際の病院や臨床現場での応用を視野に入れて学んでいただけるように工夫しました。自分の学生時代を振り返ってみると、授業の内容が実際の患者さんの診療にどのように結びつくのかが分かると、眠気が吹き飛んで、俄然気合が入ったことを思い出します。
 この2つのコンセプトによって、本書は教科書であるとともに、頼りになる管理栄養士国家試験対策本でもあり、さらには病院実習に携帯した際や、卒後臨床現場に立ってからの復習用に役立つ臨床医学への手引書であることも目指しています。
 編集者の役得(?)で、読者のみなさんより一足先に本書を通読させていただくと、自分の専門外の領域に関して、まさに“目からうろこが落ちる”記述の連続で、私自身大変勉強になりました。本書は、卒業後年数を経た医療従事者の皆様の“自己啓発書”としても有用なのではないか、とひそかに期待しています。
 本書が、学生の皆さん、医療従事者の方々のお役に立つことを願っています。

2019年9月
編集者を代表して
羽生大記