看護学テキストNiCE
病態・治療論[12] 精神疾患
こちらの商品は改訂版・新版がございます。
編集 | : 加藤温/森真喜子 |
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ISBN | : 978-4-524-23753-1 |
発行年月 | : 2018年9月 |
判型 | : B5 |
ページ数 | : 226 |
在庫
定価2,200円(本体2,000円 + 税)
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
専門基礎分野において疾病の病態・診断・治療を学ぶためのテキストシリーズ(全14冊)の精神疾患編。医師と看護師の共同編集により、看護学生に必要な知識を網羅。(1)さまざまな精神症状理解できる、(2)診断の進め方、考え方がわかる、(3)臨床看護に結びつく知識が得られる、の3点を重視して構成している。
序章 なぜ精神疾患について学ぶのか
1 医師の立場から
2 看護師の立場から
第I章 精神疾患の理解
1 精神疾患を学ぶ前に
1 正常と異常
2 精神医療の対象
3 看護師としての心がけ
2 精神疾患にみられる精神症状
1 意識の異常
2 知覚の異常
3 思考の異常
4 感情の異常
5 意志・欲動・行動の異常
6 自我の異常
7 記憶の異常
8 知能の異常
第II章 精神疾患の診断・治療
1 精神疾患の診断
1 精神疾患の診断とは
2 精神科の診断方法
3 診断の進め方
2 精神疾患の検査
はじめに
1 生物学的検査
2 心理学的検査
3 精神疾患の治療
はじめに
1 精神療法
2 薬物療法
3 電気けいれん療法
第III章 精神疾患 各論
1 統合失調症
1 統合失調症(スキゾフレニア)
2 気分障害
1 うつ病/大うつ病性障害
2 双極性障害
3 持続性気分障害
4 季節性気分障害
3 神経症性障害,ストレス関連障害,身体表現性障害
1 不安障害
2 強迫症
3 心的外傷およびストレス関連障害
4 解離症
5 身体症状症
4 器質性精神障害(症状性精神障害)
1 認知症
2 中枢神経感染症
3 自己免疫疾患
4 代謝性脳症
5 外傷性精神障害
6 せん妄
5 精神作用物質使用による精神・行動の障害
1 物質使用障害
6 睡眠障害
1 不眠障害
2 ナルコレプシー
3 呼吸関連睡眠障害
4 概日リズム睡眠-覚醒障害群
5 睡眠時随伴症群
6 レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)
7 摂食障害
1 神経性やせ症/神経性無食欲症(AN)
2 神経性過食症/神経性大食症(BN)
3 睡眠関連摂食障害(SRED)
8 パーソナリティ障害
1 猜疑性/妄想性パーソナリティ障害
2 統合失調質パーソナリティ障害
3 統合失調型パーソナリティ障害
4 反社会性パーソナリティ障害
5 境界性パーソナリティ障害(BPD)
6 自己愛性パーソナリティ障害
7 演技性パーソナリティ障害
8 強迫性パーソナリティ障害
9 回避性(不安性)パーソナリティ障害
10 依存性パーソナリティ障害
11 その他の要因による人格変化
9 小児・青年期の精神障害
1 標準的な神経発達
2 代表的な神経発達障害
3 受診につながるきっかけ
4 治療
5 愛着障害
索引
はじめに
本書は『看護学テキストNiCE病態・治療論』シリーズの精神疾患編である。
精神看護に携わるには、看護論だけでは対応できない。精神疾患に関する基礎知識がどうしても必要になってくる。精神症状を呈する患者をどのように見立て、治療につなげていくのかについて、十分な理解が求められる。目次をみてもらえばわかるように、ここで扱っている項目は多岐にわたる。しかし、病態や治療法の羅列では無味乾燥で頭に残らない。本書では、読み込むことで理解を深め、臨床の場で応用できる力を養えるような内容構成としている。
第I章では、精神疾患を学ぶうえでの心がけから導入し、あらゆる疾患をみる際の基本となるさまざまな精神症状について解説している。第II章では精神疾患の診断方法や治療について述べている。とくに精神科治療の中心となる精神療法については詳しく扱っている。第III章では各論として、統合失調症や気分障害をはじめ、日常診療でよくみられる精神疾患を扱っている。
まずは本書で精神疾患がどのようなものなのか、大まかなイメージをつかんでほしい。はじめからすべてを理解する必要はない。実習などで実際の診療の場に出ると、いろいろと疑問点が生じてくるであろう。そのときに改めて本書に戻り、ひとつひとつについて確認するとよい。この繰り返し作業が、精神疾患の深い理解につながっていくはずである。
本書をきっかけに精神疾患を身近に感じ、精神看護に興味をもってくれる看護師が一人でも増えることを切に願っている。
2018年8月
加藤温
森真喜子