Symptom to Diagnosis, 4th ed.

本書は内科学の診断プロセスを学ぶのに最適な症例ベースの方式を採用しており、患者を評価、診断、そして治療するためのエビデンスに基づいたプロセスを、彼らが訴える症状に基づいて段階的に学ぶことができる。このプロセスを適用することにより、臨床医は特定の疾患を識別し、最も効果的な治療を施すことが可能になっている。

各章は、普段遭遇しやすい患者が訴える症状を中心に構成され、その本質的な考え方を解説し、鑑別診断を行うプロセスのなかで必要な洞察力を養うことができる。 その後患者の訴えや症状から病態を推測していき，仮説に基づき最も適した治療法を検証していく。特殊な症例への鑑別診断については、最適な診断仮説と代替診断仮説を立てるための臨床的手がかりと重要な検査をまとめた表が掲載されている。

また、章が進むにつれて、関連疾患がレビューされていく。実際の臨床と同様に検査が行われ、診断が確定または否定されるにつれて、症例が段階的に明らかになっていくような構成になっている。

臨床医学における最新の研究が反映され、アップデートされた新版は、アルゴリズム、集計表、患者評価のための質問、および最近開発された診断ツールやガイドラインに基づいた検査によって内容を補強している。Clinical pearlはすべての章で取り上げられ、各疾患には、教科書用のプレゼンテーション、疾患のハイライト、エビデンスに基づく診断および治療法が掲載されている。