教科書

コンパスシリーズ

コンパス調剤学[Web動画付]改訂第3版

実践的アプローチから理解する

編集 : 八野芳已/難波弘行/八重徹司
ISBN : 978-4-524-40369-1
発行年月 : 2020年2月
判型 : B5
ページ数 : 328

在庫あり

定価5,500円(本体5,000円 + 税)

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  • 主要目次
  • 序文

実践面を意識して構成された、薬学部向けの調剤学の教科書。ポイントをおさえた解説と豊富な図表により、実地でも困らない力を養成。今改訂では実習の参考となるよう、Web動画として患者対応・各種調剤の模擬例や、抗悪性腫瘍薬調製・TPN調製の実際例を収載。また、対人業務を重視して一部の章を全面刷新したほか、巻末付録として調剤における計算の例題をまとめ、拡充を図った。

1章 薬剤師と調剤
 A 医療における薬剤師の使命
 B チーム医療と薬物療法
 C 調剤−薬剤師の主な業務
 D 医薬品の種類(分類)
2章 調剤の実際
 A 処方箋と調剤の流れ
 B 経口投与する製剤
 C 口腔内に適用する製剤
 D 気管支・肺に適用する製剤
 E 目に適用する製剤
 F 耳に適用する製剤
 G 鼻に適用する製剤
 H 直腸に適用する製剤
 I 膣に適用する製剤
 J 皮膚などに適用する製剤
 K 生薬関連製剤
 L 消毒薬・感染防止対策
3章 注射剤・透析用剤
 A 注射剤の投与経路
 B 安全性・品質の確保
 C 電解質輸液,輸液療法の基本
 D 輸液の使い方
 E 輸液の種類
 F 1日の水分出納と維持輸液量
 G 脱水
 H 注射剤・輸液の混合
 I 注射剤・輸液の調剤
 J 注射剤による特殊な治療法
4章 相互作用
 A 薬物動態学的相互作用
 B 薬力学的相互作用
5章 副作用
 A 副作用の分類
 B 代表的な重篤副作用と原因となる薬剤
6章 禁忌
 A 特定の疾病に対して禁忌の薬剤
 B 肝障害患者・腎障害患者に禁忌の薬剤
 C 年齢により禁忌の薬剤
 D 妊婦・授乳婦・生殖能を有する者に禁忌の薬剤
7章 TDMと処方設計
 A 薬物療法の実践
 B 処方設計と提案
8章 医薬品情報と治験
 A 医薬品情報
 B 治験
 C 安全管理
9章 薬剤交付と情報提供・POS
 A 患者・来局者の応対,薬剤交付
 B 患者情報の把握
 C 服薬指導と生活指導
 D 医療従事者への情報提供
 E 情報を提供・共有化するための記録
 F 基本的な医療用語・略語
10章 地域における薬剤師
 A 地域の保健・医療・福祉への参画
 B 地域チーム医療
 C 薬物療法の実践と患者情報の把握
 D 災害医療と薬剤師
付録 調剤における計算
 1 計数調剤
 2 散剤
3 水剤
 4 注射剤
本書で対応する薬学教育モデルコア・カリキュラム一覧
索引

動画タイトル一覧
基礎編
 動画1 薬局での処方箋受付,調剤,服薬指導(2章,9章)
  <内容>
   1 患者応対
   2 疑義照会
   3 調剤と監査
    3-1 計数調剤
    3-2 計数調剤の監査
    3-3 計量調剤(散剤)
    3-4 散剤の監査
    3-5 計量調剤(水剤)
    3-6 水剤の監査
    3-7 軟膏剤の調剤・監査
   4 薬剤交付・服薬指導
 動画2 在宅での薬学的管理(9章,10章)
 動画3 無菌調製とその準備(3章)
  <内容>
   1 事前準備
   2 マスク・キャップの装着
   3 ガウンの装着
   4 衛生的手洗い
   5 手袋の装着
   6 注射剤混合
   7 手袋,ガウン,マスク,キャップの取り外し
実践編(3章)
 動画4 TPN調製1
 動画5 TPN調製2
 動画6 抗悪性腫瘍薬の調製1(ファシール使用)
 動画7 抗悪性腫瘍薬の調製2

改訂第3版の序

 本書は「わかりやすいミニマムエッセンス」を基本方針に重要ポイントを簡潔かつコンパクトにまとめた教科書として、薬学教育6年制(2008年度)の導入後の年に発行した。その後、教育現場で多大なご支持をたまわり、今回で2回目の改訂を迎えることとなり、本書が薬学教育において果たしてきた役割の重さに編集者、執筆者一同身の引き締まる思いである。そして、今改訂版では、『学生の到達目標が記載された「学生主体のカリキュラム」』の達成に役立つよう副題に「実践的アプローチから理解する」を明記して、学生がより理解しやすくする方向性を示すとともに、新たに「動画」を教材として組み入れて構成の刷新をはかった。
 わが国における薬剤師の果たす役割は、具体的なロードマップとして、2035年までの長期間を見据えて『「患者のための薬局ビジョン」〜「門前」から「かかりつけ」、そして「地域」へ〜』が示され、大きく広がりつつある。その背景には、超高齢社会への進展とともに変貌する医療体制がある。いままで主体的に行われてきた「入院型医療」が、有料老人ホーム、ケアハウスなどの施設や居宅で療養・介護する「在宅(居宅)型医療」にシフトしている。さらに、医師、薬剤師、看護師などの医療従事者が医療チームを形成して患者ケアにあたる「患者中心の医療(patient orientedmedicine)」が定着し、その流れが地域社会へと浸透してきている。
 現代の高度化した医療では、多職種が連携し患者の治療にあたる「チーム医療」が重視されており、6年制薬学教育では「実践に強く、役立つ薬剤師の養成」が目標の1つとなっている。現在、実社会に多くの6年制薬剤師が輩出され、活躍している。今後ますます薬剤師が活躍する場面が増えるなか、医療従事者の薬剤師を養成する教育現場において本書が薬剤師の立ち位置を見据えた未来志向型の教育に役立つことを強く願うとともに「学習者の行動に価値ある変化をもたらすこと」の一助になることを希望する。
 最後に、本書の改訂出版に際して、企画編集にご尽力くださった南江堂・飯島純子氏、野澤美紀子氏、宮本博子氏、はじめ編集部の諸氏に感謝する。

2020年1月
八野芳已、難波弘行、八重徹司