教科書

コンパス調剤学[Web動画付][電子版付]改訂第4版

実践的アプローチから理解する

編集 : 八重徹司/緒方憲太郎/取真吾
ISBN : 978-4-524-40445-2
発行年月 : 2024年12月
判型 : B5判
ページ数 : 348

在庫あり

定価6,050円(本体5,500円 + 税)


動画

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  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

実践面を意識して構成した学生向けの調剤学の教科書.患者対応や調剤の実践例等を動画として収載(Web公開)し,実地で困らない力を養成する.今改訂では薬剤や法規等の情報更新を行うとともに薬剤師業務に関連するDX化についての解説を追加した.さらに今改訂より電子版付とした.薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版/平成25年度改訂版)対応.

1章 薬剤師と調剤
 A 医療における薬剤師の使命
  1 薬剤師業務の変遷
  2 薬剤師の行動規範と倫理規定
  3 薬剤師の守秘義務および説明と同意
 B チーム医療と薬物療法
  1 医療機関におけるチーム医療
  2 地域におけるチーム医療
 C 調剤−薬剤師の主な業務
  1 調剤業務の変遷
  2 薬剤師業務における医薬品適正使用サイクル
  3 持参薬確認
  4 在宅医療
  5 医療DX,薬局DX
 D 医薬品の種類(分類)
  1 薬局製造販売医薬品(薬局製剤)
  2 後発医薬品(ジェネリック医薬品),バイオシミラー
2章 調剤の実際
 A 処方箋と調剤の流れ
  1 医療情報管理システム
  2 処方箋の基礎
  3 調剤の流れ
  4 医薬品の管理と供給
 B 経口投与する製剤
  1 錠剤
  2 カプセル剤
  3 錠剤・カプセル剤の包装
  4 錠剤・カプセル剤の調剤における基本的注意事項
  5 錠剤・カプセル剤の調剤手順
  6 錠剤・カプセル剤の特殊な調剤
  7 散 剤
  8 顆粒剤
  9 散剤・顆粒剤の包装
  10 散剤・顆粒剤の調剤における基本的注意事項
  11 散剤・顆粒剤の調剤手順
  12 配合変化
  13 分割分包
  14 希釈散
  15 経口液剤
  16 経口液剤の特徴
  17 経口液剤に必要な器具類
  18 経口液剤に用いる水
  19 経口液剤の配合変化
  20 経口液剤の調製手順
  21 一般的なシロップ剤の調剤
  22 予製液
  23 リモナーデ剤
  24 経口ゼリー剤
  25 経口フィルム剤
 C 口腔内に適用する製剤
  1 口腔用錠剤
  2 口腔用液剤
  3 口腔用スプレー剤
  4 口腔用半固形剤
 D 気管支・肺に適用する製剤
  1 吸入剤
 E 目に適用する製剤
  1 点眼剤
  2 眼軟膏剤
 F 耳に適用する製剤
  1 点耳剤
 G 鼻に適用する製剤
  1 点鼻剤
 H 直腸に適用する製剤
  1 坐 剤
  2 直腸用半固形剤
  3 注腸剤
 I 膣に適用する製剤
  1 膣 錠
  2 膣用坐剤
 J 皮膚などに適用する製剤
  1 外用固形剤
  2 外用液剤
  3 スプレー剤
  4 軟膏剤
  5 クリーム剤
  6 ゲル剤
  7 基剤の混合可否
  8 軟膏剤の使用方法
  9 注意すべき製剤
  10 貼付剤
 K 生薬関連製剤
  1 丸 剤
  2 酒精剤
  3 浸剤・煎剤
  4 茶 剤
  5 チンキ剤
  6 芳香水剤
  7 流エキス剤
  8 エキス剤
 L 消毒薬・感染防止対策
  1 消毒薬
  2 感染防止対策
  3 感染者からの体液曝露の事故発生時における初期対応
3章 注射剤・透析用剤
 A 注射剤の投与経路
  1 皮内注射
  2 皮下注射
  3 筋肉内注射
  4 静脈内注射
  5 点滴静脈内注射
  6 中心静脈栄養法
  7 その他の投与法
 B 安全性・品質の確保
  1 温度管理
  2 光線管理(遮光保存)
  3 注射剤の有効期間・使用期限
 C 電解質輸液,輸液療法の基本
  1 体内水分
  2 電解質
  3 浸透圧
  4 pH
  5 輸液の目的
  6 血漿と輸液の浸透圧
 D 輸液の使い方
 E 輸液の種類
  1 糖質輸液(水分補給液)
  2 等張電解質輸液(細胞外液補充液)
  3 低張電解質輸液
  4 補正用電解質輸液
  5 栄養補給製剤
  6 微量元素
  7 特殊輸液製剤
 F 1日の水分出納と維持輸液量
 G 脱 水
  1 ナトリウム欠乏型脱水
  2 水分欠乏型脱水
 H 注射剤・輸液の混合
  1 配合変化
  2 配合変化の要因
  3 無菌性・異物汚染防止
  4 輸液バッグ・セットへの吸着・収着,DEHPの溶出
  5 輸液製剤の予備容量について
 I 注射剤・輸液の調剤
  1 注射剤調剤
  2 注射処方箋
  3 注射剤調剤の流れ
  4 注射剤混合調製
  5 抗がん薬注射剤調製と曝露対策
 J 注射剤による特殊な治療法
  1 自己注射
  2 透析療法
4章 相互作用
 A 薬物動態学的相互作用
  1 消化管吸収過程における相互作用
  2 分布過程における相互作用
  3 薬物代謝過程における相互作用
  4 尿中排泄過程における相互作用
  5 トランスポーターの関与する相互作用
 B 薬力学的相互作用
5章 薬物有害反応(副作用)
 A 薬物有害反応の分類
 B 代表的な重篤有害反応と原因となる薬剤
  1 横紋筋融解症
  2 精神神経系の有害反応
  3 重症薬疹とその他の皮膚障害
  4 薬剤性血液疾患
  5 間質性肺炎(肺臓炎,胞隔炎,肺線維症)
  6 腎臓・泌尿器系の有害反応
  7 消化器系の有害反応
6章 禁 忌
 A 特定の疾病に対して禁忌の薬剤
 B 肝障害患者・腎障害患者に禁忌の薬剤
 C 年齢により禁忌の薬剤
 D 妊婦・授乳婦・生殖能を有する者に禁忌の薬剤
7章 TDMと処方設計
 A 薬物療法の実践
  1 治療薬物モニタリング(TDM)
 B 処方設計と提案
  1 患者特性を考慮した処方設計
  2 患者特性と医薬品特性を考慮した処方設計
8章 医薬品情報
 A 医薬品情報とは
  1 医薬品情報源の分類
  2 行政からの情報収集
  3 製薬企業が提供する情報
  4 インターネットを活用した医薬品情報収集
  5 医薬品情報の検索の流れ
 B 医療現場におけるEBMの実践
  1 EBM:根拠に基づく医療とは
  2 EBM実践の実際
 C ビッグデータの活用
  1 ビッグデータとは
  2 医療業界におけるビッグデータの活用事例
 D 医療機関等における標準的な薬剤選択の方針(フォーミュラリ)
  1 フォーミュラリとは
  2 フォーミュラリの現状
9章 治 験
 A 臨床試験
 B 治験に関わる法律
 C 治験に関与する者および体制
10章 安全管理
 A 医療機関における医療安全対策
 B 調剤事故・調剤過誤などとその対処法
 C 調剤において注意すべき医薬品
 D 健康被害救済業務
11章 薬剤交付と情報提供・POS
 A 患者・来局者の応対,薬剤交付
  1 患者・来局者の応対
  2 薬剤交付
 B 患者情報の把握
 C 服薬指導と生活指導
  1 服薬指導とは
  2 服薬指導の法的根拠
  3 服薬指導の方法
  4 服薬指導での情報源
  5 服薬指導を行う上での注意点
  6 服薬指導のポイント
  7 オンライン服薬指導
  8 生活指導
 D 医療従事者への情報提供
 E 情報を提供・共有化するための記録
  1 問題志向型システム(POS)
 F 基本的な医療用語・略語
12章 地域における薬剤師
 A 地域の保健・医療・福祉への参画
  1 かかりつけ薬剤師・かかりつけ薬局
  2 在宅医療
  3 地域保健における薬剤師の活躍
  4 プライマリケア,セルフメディケーション
 B 地域チーム医療
  1 病院と地域の医療連携
  2 地域におけるチーム医療
 C 薬物療法の実践と患者情報の把握
  1 フィジカルアセスメント
 D 災害医療と薬剤師
  1 救命処置
  2 災害医療と薬剤師
付録 調剤における計算
 1 計数調剤
 2 散 剤
 3 水 剤
 4 注射剤
本書で対応する薬学教育モデル・コア・カリキュラム一覧

 本書は「わかりやすい・ミニマムエッセンス」を基本コンセプトとし,薬学教育6年制に対応する内容で発刊, その後も薬学教育モデル・コアカリキュラム(コアカリ)の改訂など,時代の変化に対応しながら改訂を重ねてきた.改訂第3版では,「動画教材」を組み込んだ構成を採用し, 多くの教育現場で教科書として採用されている.
 今回は, 令和4 年度改訂版薬学教育モデル・コア・カリキュラムへの対応を意図した構成となっている.動画教材は継続配信とし,さらに電子版限定の付録として,本書記載事項と関連の深い薬剤師国家試験問題の解答・解説を掲載することとなった.初版から継続して執筆していただいている先生方に加え,新進気鋭の若手の先生方も執筆に参加していただき,新しい時代に適応した内容で構成されている.
 WHO は新型コロナウイルス感染症のパンデミックを宣言(2020 年)し,日本のみならず全世界は重大な危機に直面した.われわれは,未知の感染症に対する不安や恐怖といった混乱を経験した. その後のワクチン開発と予防接種への対応を通して,薬剤師によるワクチン接種も議論されることとなった.このパンデミックは,あらゆる組織のデジタル・トランスフォーメーション(DX)への取り組みを加速させた. 薬剤師業務に関連するDX として,「マイナ保険証」「電子処方箋」「オンライン服薬指導」の整備が進められている. 本書では, これらのトピックについても,できるだけわかりやすい解説を加えてある.
 本原稿執筆時(2023 年12 月), 筆者が最も衝撃を受けたのは, 日常レベルで実用できる画像認識生成AI(GPT-4V)の登場である.「答えがある」領域の学びが否定される時代の扉が開かれ,薬学生に対して「大学で何を学ぶべきか」を問いはじめている.AI の能力が人間の能力を超えるシンギュラリティに到達する「未来の社会を見据え」ながら,「多様な場所や人々をつなぎ, 活躍できる薬剤師」の育成, 本書がその一助となれば幸いである.
 最後に,本書の改訂出版に際して,企画編集にご尽力くださった南江堂・津野将輝氏,野澤美紀子氏,藤原健人氏,岩ア公希氏,宮本博子氏はじめとする編集部の諸氏に感謝する.
2024年8月
八重徹司,緒方憲太郎,取真吾

9784524404452