教科書

コンパスシリーズ

コンパス生化学改訂第2版

編集 : 前田正知/浅野真司
ISBN : 978-4-524-40367-7
発行年月 : 2019年12月
判型 : B5
ページ数 : 490

在庫あり

定価5,500円(本体5,000円 + 税)

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  • 主要目次
  • 序文

薬学部向けの生化学の教科書。基本事項をわかりやすく解説するだけでなく、薬理学へのつながり、疾病とのかかわりもコラム等で多数紹介。各成分・代謝経路がヒトのからだでどのような位置づけにあるのかを示し、統合的な理解を目指した構成。今改訂では全体にわたり表現の見直しを行ったほか、薬剤師国家試験過去問を意識した章末問題(Exercise)を大幅に追加し、より学習しやすい内容とした。

I部 生命体の成り立ち
 1章 細胞・組織・器官
  A 細胞:生物の基本単位
  B ヒトの体の成り立ち
II部 生体成分の構造・機能
 2章 生体成分
 3章 糖質
  A グルコース:最も大切な糖質
  B グルコース以外の代表的な単糖,二糖
  C 代表的な多糖
  D 糖質の定性および定量試験法
 4章 アミノ酸・ペプチド
  A アミノ酸の構造と性質
  B アミノ酸の定性および定量方法
  C ペプチドの構造と生理活性
 5章 タンパク質
  A タンパク質の構造
  B タンパク質の分類と機能
  C タンパク質解析の基礎技術
 6章 酵素
  A 酵素
  B 酵素の反応速度論
  C 酵素活性の阻害
  D 酵素反応の制御
  E 代表的な酵素の測定法と酵素の応用
 7章 核酸・ヌクレオチド
  A 核酸の構成成分
  B DNA,RNAの構造と機能
 8章 ビタミン・金属
  A 水溶性ビタミン
  B 脂溶性ビタミン
  C 必須微量元素
 9章 脂質
  A 脂質の特徴と分類
  B イソプレノイド
  C エイコサノイド
 10章 生体膜と輸送
  A 生体膜の構造と性質
  B 生体膜を横切る溶質の輸送
  C 膜動輸送(小胞輸送)
  D 高分子の膜輸送
III部 代謝
 11章 異化と同化
 12章 糖質代謝
  A 糖質の消化・吸収・体内運搬
  B 解糖系
  C クエン酸回路
  D 電子伝達・酸化的リン酸化
  E 光合成
  F ペントースリン酸回路
  G グリコーゲンの機能と代謝
  H 糖新生
  I インスリンとグルカゴン
  J 摂食,吸収時のエネルギー代謝と肥満
  K 空腹時および飢餓時のエネルギー代謝
 13章 脂質代謝
  A 脂肪酸の生合成・分解とエネルギー代謝
  B コレステロールの生合成と代謝
  C リン脂質の生合成と代謝
  D 脂質の吸収と運搬
  E エイコサノイド
 14章 アミノ酸代謝
  A アミノ酸の供給と利用
  B アミノ酸の窒素の代謝
  C アミノ酸の炭素骨格の代謝
  D アミノ酸代謝による生理活性物質の生合成
  E 一酸化窒素(NO)の生合成と役割
 15章 ヌクレオチド代謝
 16章 遺伝情報
  A セントラルドグマ
  B 複製
  C 転写
  D 翻訳
  E セントラルドグマの修正
 17章 代謝調節
  A 代謝経路の全体像
  B 細胞が細胞外からの情報に応答するメカニズム
  C ホルモンの産生器官,生理作用,分泌調節
  D 水と電解質の恒常性維持
Exercise解答・解説
本書で対応する薬学教育モデル・コアカリキュラム一覧
索引

改訂第2版の序

 2015年1月にコンパス生化学の初版が出版され、ほぼ5年が経過した。生化学では生体成分の構造とそれらの代謝を扱うが、初版では、生化学の領域のミニマムエッセンスをおさえた内容とし、ヒトのからだの再構築をコンセプトにという方針のもとに各執筆者に執筆をお願いした。この時点ではすでに改訂薬学教育モデル・コアカリキュラムが示されており、それに沿って編集作業が行われた。一方で、2019年2月より新たな実務実習がスタートして改訂コアカリキュラムの全体像が見えてきたこともあり、ここにコンパス生化学の改訂第2版が出版されるのは誠に時宜を得ていると思われる。
 改訂版では新たな知見なども加え、自己学習により発展的に学ぶことできるよう内容的にも深めた結果、ページ数が増加することになった。Exerciseには、国家試験問題も積極的に含めるようにした。遺伝情報の発現については初版ではあえて概要にとどめる方針でいたが、全体像がわかるように内容を充実させてほしいという要望もあり、原核生物から真核生物まで含めたセントラルドグマの内容に書き改めた。
 改訂版においても、学習の目標を理解しやすくするため、各章の各大項目のはじめにコアカリの「到達目標(SBO)」と重要項目の“紹介・まとめ”である「ポイント」を明示している。また、事前・事後の学習に役立つように、「おさえておこう」や「ここにつながる」も引き続き設けている。生化学の内容は他の基礎薬学の科目や臨床系の科目とも関連しそれらのベースとなっている部分も多い。本書では、初版と同様、薬理学や生理学など他の学問領域も意識し、疾病とのかかわりについても紹介している。本書を利用する薬学生諸君には、生化学を学ぶ中で上手に関連づけた学習を行い、薬学全体の理解を深め自信をつけていただきたい。
 初版に散在していた難解な部分や指摘された誤りなどもできる限り修正したが、未だ不十分なところもあると思うので、本書を利用して下さる先生・学生の皆様からのご意見・ご指摘を是非いただき、より良い教科書となるよう今後も改善に努めていきたいと考えている。
 最後に、執筆を担当いただいた先生、改訂第2版を出版する機会を与えていただいた(株)南江堂ならびに編集作業でお世話になった出版部諸氏に感謝する次第である。また、校正作業でたびたび変更をお願いすることになり、そのたびに対応下さった野澤美紀子氏および宮本博子氏に心より御礼申し上げる。

2019年11月
前田正知
浅野真司