教科書

診療放射線技術 上巻改訂第14版

監修 : 小塚隆弘/稲邑清也
編集 : 土井司/隅田伊織
ISBN : 978-4-524-25859-8
発行年月 : 2019年3月
判型 : B5
ページ数 : 458

在庫あり

定価7,480円(本体6,800円 + 税)

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  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

診療放射線技師養成教科書の定本として高い評価を得ているテキスト。今改訂ではこの間の情報更新はもちろんのこと、放射線医学・技術小史と放射線物理学の基礎の章を圧縮。さらに採用者の意見を集め、より使い勝手の良いテキストとなった。

第1章 序論
 I.診療放射線技師、その位置と仕事
 II.診療放射線技師と他の医療技術者との関係
 III.患者との関係
 IV.医療倫理
 V.放射線障害
 VI.放射線技術・技術学の将来
第2章 画像工学
 I.概説
 II.医療画像写真学
  A.増感紙/フィルム系の構造と機能
  B.増感紙/フィルム系の写真処理
  C.写真濃度
  D.X線センシトメトリーと写真特性
 III.医療画像情報工学
  A.画像情報基礎論
  B.X線画像工学
  C.X線画像処理
第3章 診療画像技術学
 I.概説
 II.X線画像機器工学
  A.X線
  B.X線装置
  C.診断用
  D.X線機器の管理
  E.X線の管理
 III.一般撮影法
  A.X線撮影の目的
  B.X線撮影に必要な事項
  C.X線撮影に必要な体位と方向
  D.各撮影法
 IV.X線造影撮影法
  A.概説
  B.各種造影検査法
 V.集団検診法大倉保彦
  A.集団検診の考え方
  B.集団検診法の種類
 VI.救急撮影法
第4章 X線コンピュータ断層撮影法(X線CT)
 A.原理
 B.CTシステム
 C.ヘリカルスキャンCT
 D.ボリュームスキャン
 E.CT画像の特徴
 F.ウィンドウ機能
 G.画像処理
 H.アーチファクト
 I.性能評価、日常点検
 J.検査法
 K.CT画像
 L.応用技術
 M.CT開発の現状
 N.CTによる新しい検査
第5章 磁気共鳴(MRI)撮像法
 I.原理および装置
 II.MRIの画像化、撮像時間、アーチファクト
 III.MRIの撮像法
 IV.MRI画像コントラストと病変
 V.MRIとCTの使い分け
第6章 超音波画像検査法
 A.超音波の性質
 B.超音波の送受信
 C.画像化
 D.新しいアプローチ
 E.超音波の臨床
第7章 その他の医療画像と臨床
 I.骨塩定量
  A.概要
  B.骨塩定量法の種類
  C.臨床への応用
 II.サーモグラフィ
 III.生体磁気による画像
 IV.無散瞳眼底カメラ
第8章 医療情報学
 I.医療画像情報システム
  A.医療画像情報システムの定義
  B.情報科学の概要
  C.医療情報学と医療情報システム
 II.コンピュータ支援診断(CAD)
付録:数学および情報科学の基礎
付表
 付表1 X線撮影条件表(例)
 付表2 SI単位の組み立てと接頭語
 付表3 ギリシャ文字の読み方
和文索引
欧文索引

改訂第14版の序

 2019年春の新学期に改訂第14版の発行を目指して、各執筆者の原稿が揃った。監修者の一人であった稲邑清也教授は、故立入教授を助けて本書の編纂に努力を重ねたが、昨年病を得て他界したのは痛恨の極みである。しかし、各執筆者と、編集者の土井、隅田両氏の努力で予定通り新学期を前に完成を見ることができた。
 最新の技術、情報を盛り込むことが本書の目的であり、利用する学生、技術者への責任でもある。その意味で、初版以来の高い技術水準と最新の情報を本書に盛り込むことができているのは、各執筆者の努力を多としたい。
 医用画像はレントゲン教授のX線発見に源を発し、精細な形態学的情報から機能までの情報を得ることを可能にした。単純なX線撮影に加えて造影検査、CT、MRIの出現は従来の形態情報に新たな革命をもたらし、核医学は分子レベルの情報を得ることに成功した。医療現場では新しく出現した画像診断に加え、今なお単純X線画像を欠かすことができない。患者はもとより現場や学校における健康診断でも、胸部を始め身体各部の単純X線撮影が今なお行われ続けていることは、限界はあるにせよ、単純X線撮影が精細で豊富な情報を持つことを物語る。したがって、医療現場で胸部、骨などのX線撮影が欠かせないことは周知の事柄であり、核医学は生態の機能、代謝情報を提供することはいうまでもない。生体の横断面を明らかにするX線CT、放射線被ばくがないMRIの活用、放射線受像系の感度の向上で、被検者への放射線被ばく量は過去に比べて減少したとはいえ、撮影、検査の機会が多くなればなるほど患者の体や費用の負担は増える。医療者としては個人に対する適応を厳密にして、無用な検査を省くことを心がけなければならない。情報はできるだけ多く、無用な検査はできるだけ少なくするのが医療者の責務である。特に、撮影、撮像に当たる医療技術者は、鮮明な画像の提供だけでなく生殖腺への被ばくを避ける努力も心がけるべきである。
 本書が日々進歩を遂げる画像診断、放射線治療の実施と教育に役立つならばこれに勝る喜びはない。
 最後に改訂第14版の発行に尽力下さった南江堂の諸氏に感謝申し上げる。

2019年早春
小塚骰O

監修 小塚骰O
   稲邑清也
編集 土井司
   隅田伊織