看護学テキストNiCE
成人看護学 成人看護技術改訂第2版
生きた臨床技術を学び看護実践能力を高める
こちらの商品は改訂版・新版がございます。
編集 | : 野崎真奈美/林直子/佐藤まゆみ/鈴木久美 |
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ISBN | : 978-4-524-25418-7 |
発行年月 | : 2017年3月 |
判型 | : B5 |
ページ数 | : 398 |
在庫
定価3,300円(本体3,000円 + 税)
正誤表
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2017年05月19日
第1刷
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
成人看護学シリーズの『急性期看護I、II』『慢性期看護』に関連する看護技術、検査に関連する看護技術をコンパクトにまとめたテキストの改訂版。看護師のみで行う技術だけでなく、医師と協働して行う技術、患者のセルフケアを促す技術など、応用的な看護技術についても、写真・イラストを豊富に活用した表形式でわかりやすく解説。今改訂では、「ドレーン管理」の項目の充実が充実し、ますます理解しやすくなった。
第I章 検査の介助
1.生体機能検査
1-1 呼吸機能検査
A.経皮的動脈血酸素飽和度測定(パルスオキシメーター)
B.肺機能検査(スパイロメトリー)
C.血液ガス検査
1-2 循環機能検査
A.12誘導心電図
B.心電図モニター(電極の装着法)
C.末梢循環検査
1-3 アレルギー検査
A.皮膚パッチテスト
B.皮内テスト
2.画像診断
2-1 X線検査
A.X線単純撮影(腹部・胸部・乳房・骨)
B.消化管造影
C.脊髄造影(ミエログラフィ)
D.胆嚢・胆管造影
E.腎盂・尿管造影
F.脳血管造影
G.心血管造影
H.腹部血管造影
I.CT検査
2-2 超音波検査
A.心エコー検査
B.乳房超音波検査
C.腹部超音波検査
2-3 MRI,PET,核医学検査
A.MRI検査
B.PET検査
C.核医学検査(シンチグラフィ,SPECT)
3.内視鏡検査
A.上部消化管内視鏡検査
B.内視鏡的逆行性胆管・膵管造影(ERCP)検査
C.大腸内視鏡検査
D.気管支鏡検査
E.関節鏡検査
F.膀胱尿道鏡検査
4.検体検査
A.細胞診
B.組織診
C.胸腔穿刺
D.腹腔穿刺
E.腰椎穿刺
F.骨髄穿刺
第II章 周手術期の看護技術
1.術前の看護技術
術前看護の目的と役割
A.術前オリエンテーション
B.術野を整えるための技術
C.栄養に関連する技術
2.術中の看護技術
術中看護の目的と役割
A.無菌環境の準備に関する技術
B.局所麻酔導入に関する技術
C.麻酔導入から術野確保に関する技術
D.麻酔終了時の技術
3.術後の看護技術
術後看護の目的と役割
A.循環管理
B.呼吸管理
C.疼痛管理
D.創管理(創傷処置)
E.ドレーン管理
F.排泄ケア
G.離床支援
H.術後の自動・他動運動
I.リンパ浮腫のケア
第III章 救急時の看護技術
1.一次救命処置(BLS)
2.二次救命処置(ALS)
A.二次救命処置
B.二次救命処置の中で行われる技術
3.救急外来・ICUにおける看護技術
A.人工呼吸器の管理
B.気管吸引
C.輸液療法(管理)
D.輸血管理
E.胸腔穿刺の介助/胸腔ドレーン管理
F.腹腔穿刺の介助/腹腔ドレーン管理
G.肺動脈カテーテル管理
H.胃洗浄の介助
第IV章 慢性疾患を有する患者のセルフマネジメントを促す技術
はじめに
1.患者教育が必要なセルフモニタリング技術
A.自己検脈
B.血圧自己測定
C.ピークフローモニタリング
D.血糖自己測定
2.患者教育が必要なセルフケア技術
2-1 呼吸管理に関する技術
A.呼吸法(口すぼめ呼吸・腹式呼吸)
B.排痰法(咳嗽,体位ドレナージ,ハッフィング)
C.吸入療法
D.非侵襲的陽圧換気(NPPV)療法
E.在宅酸素療法(HOT)
2-2 循環管理に関する技術
A.心臓デバイス植込み後の体調管理
2-3 栄養管理に関する技術
A.経管栄養
B.在宅中心静脈栄養(HPN)
2-4 排泄管理に関する技術
A.腹膜透析
B.間欠自己導尿(CIC)
2-5 注射に関する技術
A.自己注射
B.皮下埋込み式リザーバー肝動注化学療法
2-6 フットケア
A.フットケア
索引
はじめに
『NiCE成人看護技術.生きた臨床技術を学び看護実践能力を高める』の初版が発行されてから5年が過ぎ、医療・看護を取り巻く状況も変化してきました。医療技術の発展、少子・高齢化の進行、医療構造の変化などを受けて、地域包括ケアの推進のためのシステム作りと人材育成が求められています。看護師に期待されている役割・機能には療養上の世話と診療の補助があります。社会情勢の変化を受けて、療養上の生活の援助は介護職とともに担う機会が増えました。在院日数の短縮、在宅医療への移行、入院患者の重症化・急性期化を受けて、条件を満たした看護師が医療行為を提供する機会が増えてきました。さらに、チーム医療、地域包括ケアの実現に向けて、施設内外を問わず看護師は他職種と連携・協働することがますます期待されるようになりました。
本書は、教育現場(あるいは新人臨床研修の現場)に求められている看護実践能力の向上という要請に応えるために企画・刊行されたテキストですが、そのコンセプトをご支持いただけたのか、刊行から現在まで、多くの学校で活用していただいております。第2版刊行の現在においても、本書の役割に変わりはなく、いっそう必要とされていると言えるものと思います。そこで本改訂においては、さらなる看護実践能力の向上のために、初版の内容を見直し、新たな項目の追加、内容の充実化を行いました。
「第I章 検査の介助」においては、今後、アセスメントにおいてより活用される可能性のあるサーモグラフィ検査やカラードプラ検査を追加しました。また、侵襲的な腰椎穿刺、骨髄穿刺も加えています。「第II章 周手術期の看護技術」においては、除毛処置など最新のエビデンスで内容を改め、また、読者からの声を受けて「ドレーン管理」について大幅に充実させました。「第III章 救急時の看護技術」では、JRC蘇生ガイドライン2015への対応や、気管挿管の介助のSkill表の追加を行っています。最後に、「第IV章 慢性疾患を有する患者のセルフマネジメントを促す技術」では、糖尿病をはじめとした各種ガイドラインへの対応はもちろんのこと、患者への指導上のポイントでは、より具体的かつ指導の根拠がわかるように記述を見直しました。本書を手に取りお読みになった皆さま、どうぞ忌憚のないご意見をお寄せください。
本書が、看護学生の“生きた臨床技術”の習得と新人看護師の実践能力向上のための一助になることを願っています。
2017年2月
野崎真奈美
林直子
佐藤まゆみ
鈴木久美