教科書

看護学テキストNiCE

成人看護学 成人看護技術[Web動画付]改訂第3版

生きた臨床技術を学び看護実践能力を高める

編集 : 野崎真奈美/林直子/佐藤まゆみ/鈴木久美
ISBN : 978-4-524-22954-3
発行年月 : 2022年3月
判型 : B5
ページ数 : 420

在庫あり

定価3,520円(本体3,200円 + 税)

正誤表

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

成人看護学における看護技術を「検査の介助」「周手術期」「救急・集中治療時」「慢性疾患患者のセルフマネジメント」に分け、看護技術の手順を具体的に示すSkill表が好評なテキストの改訂版.今改訂では,体外式膜型人工肺(ECMO)などの項目を追加し,Skill表に臨床判断能力を養えるよう患者状態の「評価・記録を行う際の視点」を追加.さらに,確実に習得すべき技術や日頃の実習で見る機会の少ない技術についてWeb動画を収載し,ますます充実.

第T章 検査の介助
 1 生体機能検査
  1-1 呼吸機能検査
   A. 経皮的動脈血酸素飽和度測定(パルスオキシメーター)
   B.肺機能検査(スパイロメトリー)
   C.血液ガス検査
  1-2 循環機能検査
   A.12誘導心電図
   B.心電図モニター(電極の装着法)
   C.末梢循環検査
  1-3 アレルギー検査
   A.皮膚パッチテスト
   B.皮内テスト
 2 画像診断
  2-1 X線検査
   A.X 線単純撮影(腹部・胸部・乳房・骨)
   B.消化管造影
   C.脊髄造影(ミエログラフィ)
   D.胆囊・胆管造影
   E.腎盂・尿管造影
   F.脳血管造影
   G.心臓カテーテル検査・心血管造影
   H.腹部血管造影
   I.CT検査
  2-2 超音波検査
   A.心エコー検査
   B.乳房超音波検査
   C.腹部超音波検査
  2-3 MRI,核医学検査
   A.MRI検査
   B.核医学検査(シンチグラフィ,SPECT,PET)
  3 内視鏡検査
   A.上部消化管内視鏡検査
   B.内視鏡的逆行性胆管・膵管造影(ERCP)検査
   C.大腸内視鏡検査
   D.気管支鏡検査
   E.関節鏡検査
   F.膀胱尿道鏡検査
  4 検体検査
   A.細胞診
   B.組織診
   C.胸腔穿刺
   D.腹腔穿刺
   E.腰椎穿刺
   F.骨髄穿刺
第U章 周手術期の看護技術
 1 術前の看護技術
  A.術前オリエンテーション
  B.術野を整えるための技術
  C.栄養に関連する技術
 2 術中の看護技術
  A.無菌環境の準備に関する技術
  B.局所麻酔導入に関する技術
  C.全身麻酔導入に関する技術
  D.麻酔導入後の術野確保に関する技術
  E.麻酔終了時の技術
 3 術後の看護技術
  A.循環管理
  B.呼吸管理
  C.疼痛管理
  D.創管理(創傷処置)
  E.ドレーン管理
  F.排泄ケア
  G.離床支援
  H.術後の自動・他動運動
  I.リンパ浮腫のケア
第V章 救急・集中治療時の看護技術
 1 一次救命処置(BLS)
 2 二次救命処置(ALS)
  A.二次救命処置(ALS)
  B.二次救命処置(ALS)の中で行われる技術
 3 救急外来・ICU における看護技術
  A.人工呼吸器の管理
  B.気管吸引
  C.挿管患者の口腔ケア
  D.大動脈バルーンパンピング(IABP)
  E.体外式膜型人工肺(ECMO)/経皮的心肺補助(PCPS)
  F.輸液療法(管理)
  G.輸血管理
  H.胸腔穿刺の介助/胸腔ドレーン管理
  I.腹腔穿刺の介助/腹腔ドレーン管理
  J.肺動脈カテーテル管理
  K.胃洗浄の介助
第W章  慢性疾患を有する患者のセルフマネジメントを促す技術
 1 患者教育が必要なセルフモニタリング技術
  A.自己検脈
  B.血圧自己測定
  C.ピークフローモニタリング
  D.血糖自己測定
 2 患者教育が必要なセルフケア技術
  2-1 呼吸管理に関する技術
   A.呼吸法(口すぼめ呼吸・腹式呼吸)
   B.排痰法(咳嗽,体位ドレナージ,ハッフィング)
   C.吸入療法
   D.在宅酸素療法(HOT)
   E.非侵襲的陽圧換気(NPPV)療法
  2-2 循環管理に関する技術
   A.心臓デバイスと植込みによる心身への影響
   B.心臓デバイス植込み後の原疾患に応じたセルフケア支援
  2-3 栄養管理に関する技術
   A.経管栄養
   B.在宅中心静脈栄養(HPN)
  2-4 排泄管理に関する技術
   A.腹膜透析
   B.間欠自己導尿(CIC)
  2-5 注射に関する技術
   A.自己注射
   B.皮下埋込み式リザーバー肝動注化学療法
  2-6 フットケア
   A.フットケア
索引

 『看護学テキストNiCE 成人看護学 成人看護技術─生きた臨床技術を学び看護実践能力を高める』は2012年5月に初版が刊行されて以来,成人看護に必要な技術について豊富な写真・図やSkill 表でくわしく解説していることから好評を得ており,これまで多くの学校でご活用いただいております.
 2017 年3 月の改訂第2 版発行後も,医療技術の発展や少子・高齢化は進み,加えて新興感染症による未曾有の事態を経験したことで,看護職は社会からより一層確かな看護実践能力が求められるようになりました.
 そこで今回の改訂では,さらなる内容の充実を図りました.改訂のポイントは,@技術項目の追加,ASkill表の記載項目の追加,B動画の収載の3点です.
 まず技術項目の追加では,第V章のタイトルを「救急・集中治療時の看護技術」とし,挿管患者の口腔ケア,大動脈バルーンパンピング法(IABP),体外式膜型人工肺(ECMO)/経皮的心肺補助(PCPS)の項目を追加しました.
 Skill 表では,「記録・報告」の項目の前に,患者の状態に関する「評価・記録を行う際の視点」を追加しました.このたびの保健師助産師看護師学校養成所指定規則の改正によって,臨床判断能力を養うことが一層求められていることから,臨床判断に基づいた看護技術の提供をめざして,思考を導くよう整理することがねらいです.
 改訂のポイント3 点目として,確実に習得していただきたい看護技術や,日頃の実習で見る機会の少ない技術について,臨床における実践の提供場面や実際の手技をイメージしやすいよう動画を収載しました.第U章「周手術期の看護技術」では手術時のガウンテクニックや術前の体位固定,気管挿管の介助,術後の胸腔ドレーンの管理など,第V章では病院内での一次救命処置(BLS)やエアウェイの挿入,マニュアル除細動器の介助,気管吸引など,各技術の解説ページに二次元バーコードを掲載しています.
 本書をお読みになった皆様,どうぞ忌憚のないご意見をお寄せください.
 本書が,看護学生の“ 生きた臨床技術” の習得と新人看護師の実践能力向上のための一助となることを願っています.
2022年2 月
野崎真奈美
林  直子
佐藤まゆみ
鈴木 久美

9784524229543