教科書

健康・栄養科学シリーズ

解剖生理学

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

監修 : 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
編集 : 上嶋繁/濱田俊
ISBN : 978-4-524-24531-4
発行年月 : 2020年3月
判型 : B5
ページ数 : 384

在庫あり

定価3,520円(本体3,200円 + 税)

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正誤表

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  • 主要目次
  • 序文

健康・栄養科学シリーズ「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 総論・各論」が3分冊にリニューアル。各臓器の構造と働きをフルカラーでわかりやすく解説。ポイントをおさえた解説だけでなく、豊富なイラストで情報を視覚的に伝え、より深い理解へとつなげる。疾患の病態生理や治療につながる内容についても解説を設け、管理栄養士に最低限必要な臨床の知識も身につけることができる。また、章末問題として、穴埋め問題・記述式問題の2種類を掲載し、暗記にとどまらない思考力を養う構成となっている。人体の構造と機能および主要疾患の系統的な理解に「生化学」「臨床医学」との併用がおすすめ!

序章 人体の構造と機能を学ぶにあたって
 A 調節機構とは
 B 神経性調節と内分泌性調節
 C ホメオスタシス
 D 調節機構の破綻の例
第1章 人体の概観と細胞・組織
 A 人体の構成
 B 細胞の構造
 C 細胞膜
 D 細胞質
 E 核
 F 細胞・組織の分化と細胞分裂
 G 組織
第2章 消化器系
 A 消化管の構造と機能
 B 肝臓・胆嚢・膵臓の構造と機能
 C 咀しゃく,嚥下
 D 消化管ホルモン
 E 消化,吸収
第3章 血液,造血器,リンパ系
 A 血液の組成と性状
 B 血球の分化・成熟
 C 赤血球,白血球,血小板
 D 血漿たんぱく質
 E 血液型
第4章 免疫系
 A 免疫と生体防御
 B 自然免疫
 C 獲得免疫
 D アレルギー
第5章 循環器系
 A 心臓の構造と機能
 B 血液の循環
 C 循環調節機構
第6章 呼吸器系
 A 気道の構造と機能
 B 肺の構造と機能
 C 血液による酸素・二酸化炭素運搬の仕組み
第7章 腎・尿路系
 A 腎臓の構造と尿の生成,蓄積・排泄
 B 体液,浸透圧
 C 腎臓に関連するホルモン・血管作動性物質
 D 電解質調節
 E レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)
 F 酸塩基平衡
第8章 神経系,感覚器系
 A 神経系の一般特性
 B 体性神経
 C 自律神経
 D 中枢神経系の血液循環
 E 感覚
第9章 内分泌系
 A ホルモンの分類,構造,作用機序
 B ホルモン分泌の調節機構
 C 視床下部・下垂体ホルモン
 D 甲状腺ホルモン
 E カルシウム代謝調節ホルモン
 F 副腎皮質・髄質ホルモン
 G 膵島細胞が分泌するホルモン
 H 性腺ホルモン
 I 栄養・代謝に関わるホルモン・サイトカイン
第10章 生殖器系
 A 男性生殖器の発育過程,形態と機能
 B 女性生殖器の発育過程,形態と機能
 C 性周期,排卵の機序
 D 妊娠と分娩
第11章 運動器(筋・骨格)系
 A 骨・軟骨・関節・靱帯の構造と機能
 B 骨の成長
 C 骨のリモデリング
 D 筋肉の構造と機能
第12章 皮膚と体温調節
 A 皮膚と皮膚付属器の構造と機能
 B 体温の調節
参考図書
練習問題解答
索引

はじめに

 管理栄養士は「傷病者に対する療養のために必要な栄養の指導」および「個人の身体の栄養状態に応じて、健康の保持・増進のための栄養指導」を行うことを業とします。傷病者や個人はいずれもヒトであり、病院や福祉・介護施設での栄養指導や栄養マネジメント、および給食施設における栄養改善指導などのヒトを対象とする業務に就くためには、まず対象となる人体の正常な構造と機能を理解することが第一歩になります。人体の正常な構造と機能が破綻することによって疾病や傷病をきたすことから、疾病の成因(成り立ち)を理解するには、人体の構造と機能を理解しておくことが必要とされます。また、管理栄養士は医療現場での活躍も期待されることから、医療に携わる医師、薬剤師、看護師などとチームを組んで患者のケアに当たる機会があります。そのため、管理栄養士はチーム医療の遂行に必要な知識を修得し、栄養管理においてはこのチーム医療の中でリーダー的な存在としてイニシアチブを取ることが要求されます。
 本書は、このような管理栄養士としての資質を修得するために、管理栄養士養成課程で教鞭を取られている先生方を中心に執筆をお願いしました。また、本書は、『管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)』に掲げられた「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」の中で、医学的には「解剖学」と「生理学」に相当する項目を網羅しており、国家試験対策には十分な教科書として使用できるものと自負しています。人体の構造と機能を理解しやすいように図や表を多く配置し、各章末には国家試験を意識した穴埋め問題と記述式問題を掲載して、知識の理解と定着が図れるようにしました。「人体の構造と機能」は、「疾病の成り立ち」すなわち病態生理を理解する上での基盤となることから、疾病との結びつきや関連性を具体的に解説した「臨床医学へのリンク」を掲載しました。これらの工夫により本書が、「人体の構造と機能」領域の重要性とその延長線上にある臨床疾患の病因や病態の理解の一助になれば幸いです。
 なお、本書は国家試験対策だけではなく、免許取得後の現場においても基礎知識を調べるための参考書として役立つように、最新の知見やトピックスなども盛りこんでいます。「人体の構造と機能」の領域は日進月歩で新たな発見があり、今後も新たな発見が続くと考えられます。本書が、そのような知の探究に興味を持ち、新たな知見の創造への橋渡しになることを願っております。

2020年3月
編集者を代表して
上嶋繁