diFiore人体組織図譜原書第13版
訳 | : 相磯貞和 |
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ISBN | : 978-4-524-24181-1 |
発行年月 | : 2025年4月 |
判型 | : A4変型判 |
ページ数 | : 644 |
在庫
定価9,900円(本体9,000円 + 税)
- 商品説明
- 主要目次
- 序文

美しい組織図で世界的に支持されている組織学の教科書.版を重ねるごとに日本語版は多くの学生に採用されている.今改訂では,機能との関連の項目が充実した.さらに各章末に章末練習問題や顕微鏡写真が追加され,より深くまで理解できるよう工夫がされている.
第T部 はじめに
第1章 組織学の方法
第1項 組織切片の作成と切片の染色
第2項 組織切片の解釈
第U部 細胞と細胞質
第2章 光学顕微鏡と電子顕微鏡
第3章 細胞と細胞周期
第V部 組 織
第4章 上皮組織
第1項 上皮組織の分類
第2項 腺組織の分類
第5章 結合組織
第6章 造血組織
第1項 血液
第2項 骨髄
第7章 骨組織:軟骨と骨
第1項 軟 骨
第2項 骨
第8章 筋組織
第1項 骨格筋
第2項 心 筋
第3項 平滑筋
第9章 神経組織
第1項 中枢神経系:脳と脊髄
第2項 末梢神経系
第W部 器官系
第10章 循環器系
第11章 免疫系
第12章 外皮系
第1項 うすい皮膚
第2項 厚い皮膚
第13章 消化器系T:口腔と大唾液腺
第1項 口 腔
第2項 大唾液腺
第14章 消化器系U:食道と胃
第1項 食 道
第2項 胃
第15章 消化器系V:小腸と大腸
第1項 小 腸
第2項 大腸(結腸)
第16章 消化器系W:付属器官(肝臓,胆囊,膵臓)
第1項 肝 臓
第2項 膵 臓
第17章 呼吸器系
第18章 泌尿器系
第19章 内分泌系
第1項 内分泌系とホルモン
第2項 甲状腺,上皮小体,副腎
第20章 男性生殖器系
第1項 精 巣
第2項 付属生殖腺
第21章 女性生殖器系
第1項 卵巣と子宮:概要
第2項 子宮頸,腟,胎盤,乳腺
第22章 特殊感覚器系
第1項 視覚系
第2項 聴覚系
『Atlas of Histology with Functional Correlations』(旧称『diFioreʼs Atlas of Histology with Functional Correlations』)の第13 版では,医学,獣医学,歯学,病理学,さらに生物科学を学ぶ学生のために,これまで以上に充実した組織学のアトラスを提供しています.
これまで同様,レビュアーから寄せられた多くのコメントが,本書の内容やイラストの改善に大いに役立ちました.そうした提案を取り入れつつ,本書の特徴である,鮮やかで詳細な細胞,組織,臓器のイラストを引き続き掲載しています.また,多数の顕微鏡写真を新たに追加しました.これらの写真は主に光学顕微鏡で撮影されていますが,光学顕微鏡では捉えきれない構造の詳細を示すために,透過型および走査型電子顕微鏡の画像も使用しています.
科学研究の進歩に伴い,細胞やその内部構造,分子の機能に関する新しい知見が次々と明らかになっています.そのため,現代における組織学の学びは,単に構造を認識するだけでなく,臓器が生物の恒常性を維持するためにどのように機能しているのかを深く理解することが求められています.
第13 版の主な改訂点
・テキストを全体的に見直し,より簡潔でわかりやすくなるように改訂しました.
・空白部分を減らし,テキストや画像を新たに配置しました.
・第2 章から第22 章にかけて,それぞれ8 点以上の画像を追加し,カラフルなイラストや組織学写真を補足しました.
・各章末に5 問のレビュー問題と正解の解説を新たに掲載しました.
・細胞,組織,臓器の構造と機能の相関について,重要な最新情報を簡潔にまとめた形式で掲載しました.
・前版のリードイラストを各章に分散させ,関連するトピックごとに配置しました.
謝 辞
これまでの版で画像を提供してくださった方々に心より感謝申し上げます.第13 版では,提供者の名前と所属機関を明記させていただきました.皆さまのご協力と寛大さに深く感謝いたします.
また,Wolters Kluwer 社のスタッフの皆さまにも感謝の意を表します.特に,長年本書の編集を担当いただいているクリスタル・テイラー氏には大変お世話になりました.また,フリーランス編集者のケリー・ホーヴァス氏とは3 度目の共同作業となりましたが,彼女のプロフェッショナルな編集技術と作品への献身に感謝しています.その他,本版の制作に関わってくださった全ての方々に,心から感謝申し上げます.
追 悼
本書の執筆を引き継いでから約30 年間,医学イラストレーターのE. ローランド・ブラウン博士と共に,このアトラスを作り上げてきました.博士が描いた細胞や組織の美しいカラーイラストは,本書を組織学を学ぶ学生たちにとって唯一無二の存在にしてきました.
第13 版の準備中,博士が逝去されたとの知らせを受けました.その才能豊かなアーティストの死は医学イラスト界にとって大きな損失であり,私個人にとっても大切な友人を失った深い悲しみです.彼がこれまでの版で描いた美しい組織学のイラストは,これからも世界中の学生たちに愛され続けるでしょう.彼の才能を失ったことを心より悼みます.
Victor P. Eroschenko, PhD
解剖学名誉教授
アイダホ州イーグル
2016 年11 月
