看護学テキストNiCE
小児看護学I 小児看護学概論改訂第5版
子どもと家族に寄り添う援助
| 編集 | : 二宮啓子/今野美紀 |
|---|---|
| ISBN | : 978-4-524-22332-9 |
| 発行年月 | : 2025年12月 |
| 判型 | : B5判 |
| ページ数 | : 424 |
在庫
定価3,850円(本体3,500円 + 税)
- 商品説明
- 主要目次
- 序文

子どもの権利を尊重した看護実践能力を身につけるためのスタンダードなテキスト.前版『NiCE小児看護学T 小児看護学概論・小児看護技術』を分冊化し,本書は「小児看護学概論」の巻として再編.『NiCE小児看護学U 小児看護支援論』から「状況別にみる子どもと家族の看護」を本書に移動し,子どもと家族を取り巻く状況から子どもの成長・発達・援助まで,小児看護の基礎知識を1冊にまとめた.
第T章 小児看護を実践するための基礎知識
1 小児看護とは
A.小児看護の対象
B.小児看護の目的
C.小児看護の役割と責務
2 小児医療の変遷と現状
A.小児医療の変遷
B.小児医療の現状
3 小児看護の変遷と現状
A.小児看護の変遷
B.小児看護の現状
4 子どもの権利
A.子どもの権利とは
B.子どもの意思決定
C.子どもの権利擁護
D.子どもの意思決定・権利擁護を支える看護
E.小児医療における生命倫理
5 子どもの遊び・学習
A.子どもの遊び
B.入院している子どもと遊び
C.子どもの学び
D.入院している子どもの学習
第U章 子どもの健康な生活を支える法・制度
1 子どもに関する保健統計
A.人口の推移
B.出生,世帯に関する統計
C.子どもの死亡に関する統計
2 子どもの保健・福祉に関する政策と法・制度
A.わが国の母子保健施策
B.子どものヘルスプロモーションと法・制度
3 子どもの健康増進のための社会資源の活用
A.子どもと家族の健康を支える社会資源
B.予防接種
C.子どもを守るためのセーフティプロモーション
4 子どもの教育と制度
A.子どもの教育と教育制度の概要
B.病気や障害をもった子どもの教育の制度
5 学校保健
A.学校保健とは
B.学校保健安全法
C.学校保健の2本柱
D.健康診断
E.歯と口の健康
F.学校において予防すべき感染症(学校感染症)
第V章 子どもの成長・発達の特徴と支援
1 子どもの成長・発達の基礎知識
A.子どもの成長・発達とは
B.形態・機能的発達
C.心理・社会的発達
D.身体・心理・社会的成長・発達の評価
E.成長・発達とメディアとの付き合い方
2 新生児期の特徴と支援
A.形態的発達
B.機能的発達
C.心理・社会的発達
D.子どもと家族の日常生活への支援
E.新生児期に起こりやすい健康問題と支援
3 乳児期の特徴と支援
A.形態的発達
B.機能的発達
C.心理・社会的発達
D.子どもと家族の日常生活への支援
E.乳児期に起こりやすい健康問題と支援
4 幼児期の特徴と支援
A.形態的発達
B.機能的発達
C.心理・社会的発達
D.子どもと家族の日常生活への支援
E.幼児期に起こりやすい健康問題と支援
5 学童期の特徴と支援
A.形態的発達
B.機能的発達
C.心理・社会的発達
D.子どもと家族の日常生活への援助
E.学童期に起こりやすい健康問題と援助
6 思春期の特徴と支援
A.形態的発達
B.機能的発達
C.心理・社会的発達
D.子どもと家族の日常生活への援助
E.思春期に起こりやすい健康問題と援助
第W章 子どもに特徴的な症状と看護
1 いつもと違う
A.「いつもと違う」とは
B.アセスメント
2 痛 み
A.痛みの基礎知識
B.子どもの痛みの特徴
C.子どもの痛みのアセスメント
D.痛みを伴う子どもと家族への援助
3 発 熱
A.発熱の基礎知識
B.子どもの発熱の特徴
C.発熱のアセスメント
D.発熱を伴う子どもと家族への援助
4 脱 水
A.脱水の基礎知識
B.子どもの脱水の特徴
C.脱水のアセスメント
D.脱水を伴う子どもと家族への援助
5 嘔 吐
A.嘔吐の基礎知識
B.子どもの嘔吐の特徴
C.嘔吐のアセスメント
D.嘔吐を伴う子どもと家族への援助
6 下 痢
A.下痢の基礎知識
B.子どもの下痢の特徴
C.下痢のアセスメント
D.下痢を伴う子どもと家族への援助
7 発 疹
A.発疹の基礎知識
B.子どもの発疹の特徴
C.小児期の皮膚の特徴
D.発疹のアセスメント
E.発疹のある子どもと家族への援助
8 呼吸困難
A.呼吸困難の基礎知識
B.子どもの呼吸困難の特徴
C.呼吸困難のアセスメント
D.呼吸困難のある子どもと家族への援助
9 けいれん
A.けいれんの基礎知識
B.子どものけいれんの特徴
C.けいれんのアセスメント
D.けいれんのある子どもと家族への援助
第X章 状況別にみる子どもと家族への看護
1 病気・障害のある子どもと家族への看護
A.病気に対する子どもの理解と説明
B.病気・障害,および入院が子どもに与える影響と看護
C.子どもの病気・障害,および入院が家族に及ぼす影響と看護
2 外来における子どもと家族への看護
A.外来を受診する子どもと家族の特徴
B.小児外来の特徴:安全と感染防止に配慮した環境整備
C.小児外来における看護の役割
D.外来における子どもへの看護
E.外来における子どもの家族への看護
3 検査・処置を受ける子どもと家族への看護
A.子どもの検査・処置の特徴
B.検査・処置を受ける子どもと家族の特徴
C.検査・処置を受ける子どもへの看護
D.検査・処置を受ける子どもの家族への看護
4 入院における子どもと家族への看護
A.子どもの入院の特徴
B.入院する子どもの特徴
C.入院する子どもの家族の特徴
D.入院時の子どもと家族への看護
E.入院中の子どもへの看護
F.入院中の子どもの家族への看護
G.医療的ケアが必要な子どもと家族への在宅療養に向けた援助
5 手術を受ける子どもと家族への看護
A.子どもの手術の特徴
B.手術を受ける子どもと家族の特徴
C.手術を受ける子どもの術前・術中・術後の看護
D.手術を受ける子どもの家族への看護
6 薬物療法を受ける子どもと家族への看護
A.子どもの薬物療法の特徴
B.薬物療法を受ける子どもへの看護
C.薬物療法を受ける子どもの家族への看護
7 リハビリテーションにおける子どもと家族への看護
A.子どものリハビリテーションの特徴
B.リハビリテーションを受ける子どもと家族の特徴
C.リハビリテーションを受ける子どもへの看護
D.リハビリテーションを受ける子どもの家族への看護
8 救急外来における子どもと家族への看護
A.小児救急外来の特徴
B.小児救急外来を受診する子どもと家族の特徴
C.小児救急外来における子どもへの看護
D.小児救急外来における子どもの家族への看護
9 集中治療を受ける子どもと家族への看護
A.小児集中治療の特徴
B.集中治療を受ける子どもと家族の特徴
C.集中治療を受ける子どもへの看護
D.集中治療を受ける子どもの家族への看護
10 活動制限が必要な子どもと家族への看護
A.子どもの活動制限の特徴
B.活動制限が必要な子どもと家族の特徴
C.活動制限が必要な子どもへの看護
D.活動制限が必要な子どもの家族への看護
11 隔離が必要な子どもと家族への看護
A.子どもの隔離の特徴
B.隔離される子どもと家族の特徴
C.隔離される子どもへの看護
D.隔離される子どもの家族への看護
12 在宅療養する子どもと家族への看護
A.子どもの在宅療養の特徴
B.在宅療養する子どもと家族の特徴
C.在宅療養する子どもへの看護
D.在宅療養する子どもの家族への看護
13 成人期に移行する子どもと家族への看護
A.成人期に移行する子ども・家族を取り巻く状況
B.成人期に移行する子どもと家族の特徴
C.成人期に移行する子どもへの援助
D.成人期に移行する慢性疾患をもつ子どもの家族への援助
14 終末期にある子どもと家族への看護
A.子どもの死の概念
B.終末期にある子どもの心理
C.終末期にある子どもの家族の心理
D.終末期にある子どもと家族への看護
E.子どもを亡くした家族への看護
第Y章 健康問題を抱える子どもと家族への支援
1 身体障害のある子どもと家族への支援
A.身体障害のある子どもとは
B.身体障害のある子どもと家族の特徴
C.身体障害のある子どもと家族への支援
D.身体障害のある子どもと家族を支える社会資源
2 発達障害のある子どもと家族への支援
A.発達障害の定義と分類
B.発達障害の診断基準と子どもの特徴
C.発達障害のある子どもへの治療
D.発達障害のある子どもと家族への支援
3 心の問題を抱える子どもと家族への支援
A.小児期の心の諸問題の現状
B.心の問題を抱える子どもと家族への支援
4 虐待を受けた子どもと家族への支援
A.児童虐待の現状
B.虐待を受けた子どもと家族の特徴
C.虐待を受けた子どもと家族への支援
D.虐待を受けた子どもと家族を支える社会資源
5 災害を受けた子どもと家族への支援
A.災害と災害弱者
B.災害を受けた子どもに起こりやすい症状や状況
C.災害を受けた子どもと家族への支援
D.平時からの災害への備えと支援
第Z章 小児医療における医療安全
1 子どもの成長・発達と事故
A.子どもの事故とその要因
B.小児医療におけるインシデントとその要因
2 小児医療におけるインシデント
A.薬剤に関連したインシデント
B.転倒・転落
C.ドレーン・チューブに関連したインシデント
D.患者誤認
3 小児医療における感染管理
A.標準予防策(スタンダード・プリコーション)
B.アウトブレイクとその対応
C.小児医療における予防接種と感染管理
練習問題 解答と解説
索 引
2009 年に初版の『NiCE 小児看護学T 小児看護学概論』および『NiCE 小児看護学U 小児看護技術』が発刊されて以来,2012 年に第2 版,2017 年に第3 版,2022 年に第4 版と,改訂を重ねてまいりました.そしてこのたび,社会情勢の変化を踏まえて内容を精査し,授業や実習での使いやすさを考慮した結果,従来の2 分冊構成から3 分冊構成へと全面的にリニューアル改訂いたしました.本書『NiCE 小児看護学T 小児看護学概論』は,病態・治療を踏まえた疾患別の看護の習得を導く『NiCE 小児看護学U 小児看護支援論』,根拠に基づいた看護技術の習得を導く『NiCE 小児看護学V 小児看護技術』とともに,小児看護学を学ぶためのシリーズ3 分冊のうちの1 冊です.
本書『NiCE 小児看護学T 小児看護学概論』は,初版より看護基礎教育課程の学生が初めて小児看護学を学ぶための教科書として,「子どもと家族を中心とする看護」を基本理念に,子どもの権利を尊重した看護実践能力を身につけるための基礎知識を学べる内容としています.また,「どのようにアセスメントし,援助を行えばよいか」という小児看護を展開する思考過程が理解できるように構成しています.
前回の改訂からおよそ4 年が経過し,その間の医療の進歩は著しく,少子化・情報化・グローバル化・気候変動など,子どもと家族を取り巻く環境は絶えず変化しています.第5 版では,このような子どもと家族を取り巻く社会制度や社会情勢の変化を反映するよう,統計データや関連法規,国の施策等を最新の情報に更新しました.また,第4 版では『NiCE小児看護学U 小児看護支援論』に掲載していた「病気・障害のある子どもと家族の特徴」「状況別にみる子どもと家族の看護」を,第5 版では本書に移動させ,子どもと家族に寄り添う援助の考え方を学べるよう,小児看護学の基礎知識としてまとめました.
本書の編集方針は一貫して,子どもの主体性を重視し,家族を子どもの背景としてではなく,子どもと家族をともに看護の対象として捉えること,そして子どもと家族が力を発揮し,倫理的かつ自律性を尊重した援助を学ぶことができるよう努めました.
小児看護学を初めて学ぶ学生の皆さんに講義や実習で活用いただくとともに,実践の場で活躍している看護師の方々にも広く活用していただければ幸いです.また,本書を手に取られた皆様から,率直なご意見・ご感想をいただければ幸いです.
最後に,本書の企画に賛同しご執筆いただいた皆様,企画から刊行までの全過程において多大なるご協力をいただいた南江堂の皆様に,心より感謝申し上げます
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2025 年10 月
二宮啓子
今野美紀

