教科書

健康・栄養科学シリーズ

応用栄養学改訂第8版

監修 : 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
編集 : 瀧本秀美/飯田薫子
ISBN : 978-4-524-21031-2
発行年月 : 2025年3月
判型 : B5判
ページ数 : 368

在庫あり

定価3,520円(本体3,200円 + 税)


正誤表

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

各ライフステージにおける生理的機能や栄養状態の特徴,スポーツ,特殊環境それぞれに応じた栄養ケア・マネジメント,ならびにその基礎となる食事摂取基準の考え方・科学的根拠を総合的にわかりやすく解説したテキスト.豊富な図表やコラム,脇組の基本用語解説,国家試験頻出キーワードなどの工夫により学習しやすい構成になっている.「日本人の食事摂取基準(2025年版)」に対応.

第1章 栄養ケア・マネジメント
 A 栄養ケア・マネジメントの概念
  1 栄養ケア・マネジメントの定義
  2 栄養ケア・マネジメントの過程
  3 さまざまな分野における栄養ケア・マネジメント
 B 栄養スクリーニング・栄養アセスメント
  1 栄養スクリーニング 倉貫早智
  2 栄養アセスメントの意義と目的
  3 栄養アセスメントの方法
  4 栄養アセスメント結果からの現状把握と課題抽出
  5 目的達成のための個人目標の設定
 C 栄養ケア計画の実施,モニタリング
  1 栄養ケア計画の作成
  2 モニタリングと個人評価
 D 栄養ケアの評価,継続的な品質改善
  1 アウトカム評価(結果評価)
  2 プロセス評価(経過評価)
  3 ストラクチャー評価(構造評価)
練習問題
第2章 食事摂取基準の基礎的理解
 A 食事摂取基準の意義
  1 意義
  2 概要
 B 食事摂取基準の基礎的理解
  1 基本的事項
  2 エネルギー
  3 栄養素の摂取不足からの回避を目的とした指標
  4 栄養素の過剰摂取からの回避を目的とした指標
  5 生活習慣病の発症予防を目的とした指標
  6 策定における基本的留意事項
 C 食事摂取基準活用の基礎理論
  1 食事摂取基準におけるreferenceの意味
  2 活用のポイント
  3 食事調査(食事アセスメント)
  4 集団の食事改善を目的とした評価・計画と実施
 D エネルギー・栄養素別必要量
  1 エネルギー 
  2 たんぱく質
  3 脂質
  4 炭水化物
  5 エネルギー産生栄養素バランス
  6 ビタミン
  7 ミネラル
 E 対象特性(妊婦・授乳婦,乳児・小児,高齢者)
  1 妊婦・授乳婦
  2 乳児
  3 小児
  4 高齢者
 F 生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連
  1 概要
  2 各生活習慣病,疾患
練習問題
第3章 成 長・発達,加齢/ライフサイクル
 A 概念
 B ライフサイクルチェーンの栄養とDOHaD
 C 胎生期と出生後の成長・発達
  1 胎生期
  2 成長と発達
 D 加齢,老化とエンド・オブ・ライフ
 E ライフステージにおける食生活の状況と健康・栄養の課題
  1 エネルギーおよびエネルギー産生栄養素の摂取量パターン
  2 ビタミンやミネラルの摂取量パターン
練習問題
第4章 妊娠期,授乳期
妊娠期 
 A 妊娠
  1 性成熟期女性の月経周期
  2 妊娠の成立と維持
  3 母体の生理的変化
  4 胎児の発育
 B 産褥
 C 栄養アセスメントと栄養ケア
  1 問診・観察
  2 臨床検査
  3 身体計測
  4 生活習慣の把握
  5 食事摂取基準
  6 妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針
  7 妊婦のやせと肥満
  8 鉄摂取と貧血
 D 栄養と病態・疾患
  1 食欲不振と妊娠悪阻
  2 妊娠期の糖代謝異常
  3 脂質
  4 妊娠高血圧症候群
  5 葉酸摂取と神経管閉鎖障害
 E 栄養ケアのあり方
  1 妊娠期の栄養ケアについて
授乳期 
 A 授乳女性の生理的特徴
  1 体重と体組成の変化
  2 エネルギー代謝の変化
  3 授乳の生理的機序
 B 栄養アセスメント
  1 臨床検査(ヘモグロビン,ヘマトクリット)
  2 身体計測
  3 生活習慣
 C 授乳期の栄養と病態・疾患
  1 授乳婦の体重
  2 低栄養状態とリスク要因
  3 乳腺異常と乳腺炎
 E 栄養ケアのあり方
  1 授乳婦の栄養ケアのあり方
  2 出産後の健康・栄養管理
  3 出産後のQOLに向けた維持管理
練習問題
第5章 新生児期,乳児期 
 A 新生児,乳児の生理的特徴
  1 呼吸器系・循環器系の適応
  2 体水分量と生理的体重減少
  3 腎機能の未熟性
  4 体温調節の未熟性
  5 新生児,乳児の発育
  6 摂食・消化管機能の発達
 B 栄養アセスメントと栄養ケア
  1 低出生体重児
  2 体重増加不良と増加過多
  3 新生児期の黄疸
  4 ビタミンK摂取と新生児・乳児ビタミンK欠乏性出血症
  5 鉄摂取と貧血
  6 乳児下痢症と脱水
  7 二次性乳糖不耐症
  8 食物アレルギー
  9 便秘
 C 授乳期の栄養補給法
  1 母乳の特徴
  2 母乳育児支援
  3 人工乳の特徴
  4 人工乳の留意点と種類
  5 混合栄養
  6 離乳食
  7 授乳・離乳の支援ガイド
 D 乳児期の食事摂取基準
練習問題
第6章 幼児期
 A 幼児期の成長
  1 小児の成長特性とスキャモンの臓器別発育曲線
  2 身体計測法と計測値の考え方
 B 幼児期の発達
  1 発達とは(認知,言語,社会性,運動能力,自立心,および健康習慣の形成)
  2 運動機能の発達
  3 精神,生活習慣,行動と社会性の発達
  4 生理機能の発達
 C 幼児期の栄養
  1 幼児期の栄養摂取の目的
  2 幼児期の食事摂取基準
  3 幼児期の栄養の特徴と食生活
  4 幼児の食べ方とその対応
 D 幼児期の栄養アセスメント
  1 アセスメントの基本
  2 栄養アセスメントの実際
 E 幼児期の栄養障害と病態
  1 幼児期の栄養ケアと健康への影響
  2 食生活の乱れが疾患・病態を引き起こすもの
  3 病態・疾患の改善に食事療法が重要な役割を果たすもの
  4 幼児の食べ方とその対応
 F 幼児期の栄養ケアのあり方
  1 成長と発達,食習慣の確立
  2 保育施設における栄養ケア・マネジメント
  3 食を通じた豊かな人生のための基礎づくり
練習問題
第7章 学童期,思春期 
 A 学童期,思春期の生理的特徴
  1 成長の評価
  2 性成熟度の評価
  3 運動機能の発達
  4 精神機能の発達
  5 歯の発育
  6 体脂肪率や除脂肪体重の変化
 B 学童期,思春期の食事摂取基準と学校給
  1 児童生徒における食事摂取基準
  2 学校給食実施基準
  3 学校給食実施基準
 C 成長期の栄養アセスメントと栄養ケア
  1 肥満
  2 やせ
  3 低身長・成長障害
  4 生活習慣病
  5 貧血
  6 偏食
  7 健康の保持・増進と疾病予防
練習問題
第8章 成人期
 A 成人期の身体的および社会的特性
  1 生理的変化と社会的変化
  2 更年期の生理的変化
 B 成人期の食事摂取基準の特徴
  1 エネルギー
  2 たんぱく質
  3 脂質
  4 炭水化物
  5 脂溶性ビタミン
  6 水溶性ビタミン
  7 多量ミネラル
  8 微量ミネラル
 C 栄養と疾患,病態
  1 肥満とメタボリックシンドローム
  2 糖尿病
  3 高血圧
  4 脂質異常症
  5 慢性腎臓病(CKD)
  6 高尿酸血症・痛風
  7 虚血性心疾患
  8 脳血管疾患(脳卒中)
  9 悪性新生物(がん)
  10 う蝕および歯周病
  11 更年期障害
 D 栄養アセスメント
  1 問診
  2 身体計測
  3 臨床検査
  4 食事調査
 D 栄養およびその他の生活習慣のケアのあり方
  1 生活習慣病の予防
  2 食生活指針
  3 身体活動指針
  4 睡眠指針
  5 健康日本21(第三次)の目標値
練習問題
第9章 高齢期 
 A 高齢期の特徴
  1 加齢と老化
  2 高齢者の年齢区分
  3 高齢者の健康の現状
 B 高齢者の生理的特
  1 感覚機能(視覚,聴覚,嗅覚,味覚)
  2 脳・神経系
  3 咀嚼・嚥下機能
  4 消化器系
  5 食欲不振,食物摂取量
  6 日常生活動作(ADL)
  7 エネルギー・たんぱく質・カルシウム代謝
  8 免疫系
  9 筋・骨格系
  10 循環器系
  11 呼吸器系
  12 腎臓
 C 高齢者の心理・精神的変化
  1 不安と喪失
 D 高齢期の栄養アセスメント
  1 身体計測
  2 体組成の測定
  3 生化学検査
  4 問診・観察
  5 食事調査
  6 食事摂取基準
 D 高齢者の疾患と栄養ケア
  1 肥満とるいそう
  2 運動器疾患
  3 誤嚥性肺炎
  4 褥瘡と失禁
  5 脱水と水分補給
  6 消化器系疾患
  7 眼科疾患
  8 認知症
 F 身体的特徴に配慮した栄養ケア
  1 味覚機能の低下に対応した栄養ケア
  2 消化器機能の低下に対応した栄養ケア
  3 身体活動に対応した栄養ケア
 G 介護予防・合併症予防のための栄養ケア
  1 QOL向上の条件
  2 食事の役割
練習問題
第10章 運動・スポーツと栄養
 A 運動時の生理的特徴とエネルギー代謝
  1 骨格筋とエネルギー代謝
  2 身体活動時の呼吸・循環応答
  3 運動・スポーツと体力
 B 運動と栄養ケア
  1 運動の健康への影響
  2 健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023
  3 運動時のエネルギーおよび栄養素摂取量
  4 スポーツ貧血
  5 食事内容と摂取のタイミング
  6 ウエイトコントロール(減量)と運動・栄養
  7 エネルギー・たんぱく質・カルシウム代謝
  8 栄養補助食品の利用
練習問題
第11章 環境と栄養
 A 環境変化に対する生体の応答とホメオスタシス
  1 生体のホメオスタシス調節のしくみ
  2 体温のホメオスタシス
  3 体液のホメオスタシス
  4 血糖のホメオスタシス
  5 ホメオスタシスと概日(日内)リズム
 B ストレス応答と栄養
  1 生体のストレス応答
  2 ストレス関連疾患
  3 ストレスと栄養
 C 特殊環境と栄養
  1 高温・低温環境と栄養
  2 高圧・低圧環境と栄養
  3 無重力環境と栄養
  4 災害時の栄養
練習問題
参考資料
参考図書
練習問題解答
索引

 本書の改訂第7 版が2020 年11 月に発行されてから5 年が経過した.この間の社会の変化はますますスピード感を増し,本領域の新知見も数多く集積されている.わが国で2025 年4 月から5 年間使用される「日本人の食事摂取基準(2025 年版)」では,超高齢社会という背景を考慮し骨粗鬆症との関連が加わるなど,高齢者の低栄養やフレイル予防がさらに重視されている.このような状況を理解した上で,ライフステージ別に生じている課題,たとえば,低出生体重児,小児の食物アレルギーや肥満,若年女性のやせ,成人では生活習慣病,そして高齢者の潜在的低栄養,フレイル・サルコペニアなどに対処していかなければならない.すなわち,さまざまな社会的背景をもつ健康課題の解決のために,管理栄養士・栄養士には,幅広くかつ科学的根拠に裏づけられた高度の専門的知識と実践力がますます求められている.応用栄養学は,まさにこのような現状に対応する学問領域である.食事摂取基準策定の考え方や科学的根拠の理解を基礎として,各ライフステージの特徴,また運動・スポーツ,環境の生体への影響などに対応した栄養ケア・マネジメントの考え方と実践法を学修する.
 このたびの改訂第8 版では,管理栄養士国家試験出題基準(2023 年1 月)の内容を網羅し,管理栄養士養成課程教育の教科書としての位置づけを強く意識して編集した.そして,今版でも引き続き,章ごとに学習目標を示し,各項目には結論記述型の小見出しをつけて理解しやすい解説を心がけ,また重要語を欄外に示し,理解が深まるように工夫をしている.
 本書の内容に関連する新知見,ならびに「日本人の食事摂取基準(2025 年版)」をはじめとした諸種のガイドラインや統計資料も,最新版を盛り込むように努力した.そして,これまで本書を活用していただいた諸先生方の貴重なご意見,ご要望を参考にして,より充実した教科書として,さらに多くの関係者に活用していただけるように努めた.
 また今版では,大変ありがたいことに多数の新執筆者に参画いただいた.編集方針をご理解の上で,ご対応くださった執筆者の先生方の多大なご尽力に深く御礼申し上げる.また,さまざまな調整をしていただいた(株)南江堂にも御礼申し上げたい.
 本書が,管理栄養士・栄養士を目指す学生の教科書として,加えて,さまざまな対象者に向き合い第一線で活躍されている管理栄養士・栄養士の座右の書として,広く活用いただけることを希望する.今後も,本書をより一層充実させていくために,忌憚のないご意見やご指摘をいただけたら幸いである.
 2025 年2 月
編集者を代表して
瀧本秀美
改訂第8版の序

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