内視鏡は、耳鼻咽喉科や頭蓋底の外科医にとって非常に有効なツールである。内視鏡手術の巨匠であるDaniele Marchioni氏とLivio Presutti氏による本書は、外耳道をsurgical corridorとして利用した外側頭蓋基底への革新的な経外耳道的アプローチを反映している。このユニークなアトラスは、最新の外側頭蓋底への内視鏡補助手術のアプローチをわかりやすく理解できるような内容となっている。

この最先端の手術の目標は、外側頭蓋底腫瘍に、最も低侵襲な内視鏡的アプローチで治療することであり、それによってデリケートな脳神経や硬膜、 大脳、血管構造を回避することができる。14の章では、内視鏡下頭蓋底手術に欠かせない分野について、頭蓋底の外科医による直接的な洞察と専門知識の解説を収載。冒頭の章では、解剖、顕微鏡的アプローチ、内視鏡的解剖、器具、手術準備、X線評価などを取り上げている。最終章には、症例や合併症の管理に関する豊富なクリニカルパールを掲載。