現代医療における漢方薬[電子版付]改訂第4版
| 監修 | : 日本生薬学会 |
|---|---|
| ISBN | : 978-4-524-40501-5 |
| 発行年月 | : 2025年8月 |
| 判型 | : B5判 |
| ページ数 | : 194 |
在庫
定価4,180円(本体3,800円 + 税)
- 商品説明
- 主要目次
- 序文

薬学部での漢方教育のコアをまとめた教科書.薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)や最新のガイドライン,第十八改正日本薬局方第二追補などに対応するため改訂を行った.また,今改訂版からは電子版付となった.
1章 漢方医学と漢方薬
はじめに――漢方を学ぶ必要性
1.漢方薬とは
1)煎剤(湯剤)
2)散剤・丸剤
3)エキス剤
4)軟膏剤
2.漢方医学と西洋医学
3.現代医療の中の漢方薬
4.世界の中の漢方
5.漢方薬と民間薬,西洋薬
6.食と漢方薬
7.漢方の歴史
1)中国伝統医学の沿革
2)日本漢方の沿革
8.薬物書の古典
1)中国の本草書――その特質
2)日本の本草書
2章 漢方医学の基礎
1.漢方医学における診断プロセスと「証」
1)証と症候群
2)個人差を重視した診断プロセス
2.漢方の基礎理論
1)心身一如
2)陰陽論(陰陽・虚実・表裏・寒熱)
a. 陰陽
b. 虚実
c. 表裏
d. 寒熱
e. 八綱弁証
3)五行論
4)気血水
3.漢方の診察法(四診)
1)望診のポイント
2)聞診のポイント
3)問診のポイント
4)切診のポイント
4.漢方医学治療の実践
1)治療の視点
a. 原因療法と対症療法,本治と標治
b. 漢方医学の治療観と西洋医学の治療観
2)漢方医学治療の一般則,治療の順序
3)急性疾患の証のとらえ方(六病位)
4)慢性疾患の証のとらえ方
5) 西洋医学的診断と漢方医学的証の適用の実際
6)漢方治療の実践
a. 処方
b. 瞑眩
7)その他
3章 生薬の気味と薬能
1.生薬各論
2.主要な薬能による分類の解説
4章 重要な漢方処方
1.漢方処方における生薬の組み合わせ
2.漢方処方各論
1)桂枝湯類
a. 桂枝湯
b. 桂枝加芍薬湯
c. 小建中湯
d. 桂枝加朮附湯
e. 桂枝加竜骨牡蛎湯
f. 当帰四逆加呉茱萸生姜湯
2)麻黄剤
a. 葛根湯
b. 葛根湯加川?辛夷
c. 麻黄湯
d. 小青竜湯
e. 麻杏甘石湯
f. 麻黄附子細辛湯
3)柴胡剤
a. 小柴胡湯
b. 柴胡桂枝湯
c. 柴胡加竜骨牡蛎湯
d. 大柴胡湯
e. 四逆散
f. 乙字湯
g. 柴胡桂枝乾姜湯
h. 柴朴湯
i. 柴苓湯
4)瀉心湯類・?連剤
a. 半夏瀉心湯
b. 黄連解毒湯
5)大黄剤・承気湯類
a. 大黄甘草湯
b. 小承気湯
c. 桃核承気湯
d. 麻子仁丸
e. 防風通聖散
f. 乙字湯
6)苓朮剤
a. 五苓散
b. 猪苓湯
c. 苓桂朮甘湯
d. 真武湯
e. 四君子湯
f. 六君子湯
g. 半夏白朮天麻湯
7)附子剤
a. 真武湯
b. 桂枝加朮附湯
c. 麻黄附子細辛湯
d. 八味地黄丸
e. 牛車腎気丸
8)人参剤(人参湯類・参耆剤)
a. 人参湯
b. 四君子湯
c. 六君子湯
d. 半夏白朮天麻湯
e. 補中益気湯
f. 加味帰脾湯
g. 大建中湯
h. 呉茱萸湯
i. 十全大補湯
j. 人参養栄湯
k. 麦門冬湯
9)地黄剤(四物湯類)
a. 八味地黄丸
b. 牛車腎気丸
c. 四物湯
d. 温清飲
e. 十全大補湯
f. 人参養栄湯
g. 荊芥連翹湯
10)石膏剤
a. 白虎加人参湯
b. 釣藤散
c. 辛夷清肺湯
d. 麻杏甘石湯
e. 防風通聖散
11)当帰芍薬散関連処方と駆?血剤
a. 当帰芍薬散
b. 加味逍遙散
c. 温経湯
d. 桂枝茯苓丸
e. 桃核承気湯
12)その他の漢方処方
a. 芍薬甘草湯
b. 大建中湯
c. 抑肝散
d. 抑肝散加陳皮半夏
e. 半夏厚朴湯
f. 麦門冬湯
g. 防已黄耆湯
h. 呉茱萸湯
処方構成生薬一覧 ワークシート
5章 漢方薬の副作用
1.漢方薬の副作用と使用上の基本的注意
2.漢方薬に共通する注意事項
3.処方ごとの注意事項
1)禁忌
a. 小柴胡湯
b. 甘草を1日量として2.5g以上含む処方
2)重大な副作用
a. 偽アルドステロン症ならびにミオパチー(甘草含有処方)
b. 間質性肺炎
c. 肝機能障害ならびに黄疸
d. うっ血性心不全,心室細動,心室頻拍
e. 腸間膜静脈硬化症
3)一般的な副作用
a. 過敏症
b. 消化器障害
c. 肝機能異常
d. 湿疹,皮膚炎の悪化
e. 膀胱炎様症状
4.配合生薬に関する注意事項
a. 附子(加工ブシ)
b. 麻黄
c. 甘草
d. 黄?
e. 大黄
f. 山梔子
g. 山梔子,酸棗仁,地黄,石膏,川?,大黄,当帰,芒硝,麻黄,?苡仁
h. 紅花,牛膝,大黄,桃仁,芒硝,牡丹皮
5.食品アレルギーに関する注意事項
6.併用に注意を要する漢方薬と西洋薬
6章 漢方薬の新しい使われ方
1)認知症の随伴症状に対する抑肝散の利用
2)開腹手術後に発症するイレウスに対する大建中湯の利用
3)女性特有の疾患に対する当帰芍薬散,桂枝茯苓丸,加味逍遙散の利用
4)機能性ディスペプシアに対する六君子湯の利用
5)抗がん剤による副作用に対する漢方薬の利用
a. 十全大補湯とフルオロウラシル
b. 六君子湯とシスプラチン
c. 半夏瀉心湯とイリノテカン,各種抗がん剤
d. 牛車腎気丸とパクリタキセル,オキサリプラチン
各種診療ガイドラインに記載された漢方薬の使われ方
7章 漢方薬の服薬指導
1. 一般用医薬品(OTC 医薬品)としての漢方薬の服薬指導
1)煎剤の調製,服用および保存方法
2)散剤の服用および保存方法
3)エキス剤の服用および保存方法
2.各論
1)桂枝湯類
a. 桂枝湯
b. 小建中湯
2)麻黄剤
a. 葛根湯
b. 麻黄湯
c. 小青竜湯
3)柴胡剤
a. 小柴胡湯
4)瀉心湯類・?連剤
a. 半夏瀉心湯
5)大黄剤・承気湯類
a. 桃核承気湯
6)苓朮剤
a. 苓桂朮甘湯
7)附子剤
a. 真武湯
8)地黄剤(四物湯類)
a. 八味地黄丸
b. 十全大補湯
c. 人参養栄湯
9)石膏剤
a. 白虎加人参湯
10)当帰芍薬散関連処方と駆?血剤
a. 当帰芍薬散
11)その他の漢方処方
a. 半夏厚朴湯
練習問題
付録 処方一覧
日本生薬学会監修の教科書『現代医療における漢方薬(改訂第3 版)』が2020 年に上梓されてから5 年が経ち,このたび各種診療ガイドラインにおける漢方薬の最新の情報と第十八改正日本薬局方(第一追補・第二追補)の公布に対応する形で,改訂第4 版を刊行する運びとなりました.幸い,本書は,薬学部をはじめ多くの医療系教育機関(薬学部19校,看護学部1 校,専門学校8 校)における漢方教育に活用されてきました.今回の改訂では,漠方薬の使用が拡大する中で各種診療ガイドラインに記載された漢方薬の使われをアップデートするとともに,いくつかに分断されていた六病位の解説を1 ヵ所に集約し,電子版の利用も可能としました.
薬学教育モデル・コアカリキュラム平成25 年度改訂版の中で,漢方薬にかかわる科目が漢方薬に関する臨床系の科目とその配合生薬に関する基礎系の科目とに分断されたため,改訂第2 版は前者の臨床系としての漢方教育のコアとなる内容をカバーすることを目指し,その内容を10〜12 回の講義で教えることを想定して,薬学部における漢方教育で標準的に使える教科書とする意図で編集しました.薬学教育モデル・コア・カリキュラム令和4 年度改訂版でも「漢方療法」に関する部分は内容的に以前とそれほど相違なかったため,本改訂版も以前の方針・内容を踏襲しています.なお,2013 年に「薬学教育モデル・コアカリキュラム改訂に関する専門委員会」が示した「薬学アドバンスト教育ガイドライン(例示)(案)」では,漢方薬の薬効を構成生薬の薬能(古典的薬効)で説明できるようになることはアドバンスト教育の範囲とみなされました.したがって本書では,生薬に関する解説は過去の国家試験出題問題も鑑みて最小限にとどめ,実際の治療に用いられる漢方処方の解説,漢方薬の副作用や臨床現場での漢方薬の新しい使い方などに重点を置いています.ただし,腹証や『薬徴』における薬能の記載については,添付文書にも反映されており処方を選択する上で重要な事項ですので,少しページを割いて解説しています.一方で,各校独自のアドバンスト教育においても活用できるよう,処方構成生薬一覧ワークシートを収載しています.
本書は薬学部における漢方教育で標準的に使える教科書となることを意図して編集されたものですが,漢方の基本テキストとして多くの方々に広く活用していただければ幸いです.最後に,本書の改訂作業をサポートしていただきました南江堂の皆様に心から感謝申し上げます.
2025 年7 月
日本生薬学会
編集委員一同


![生物薬剤学[電子版付]改訂第4版](https://d1gwi3e1mfwx7l.cloudfront.net/img/goods/S/9784524403813.jpg)

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