教科書

コンパスシリーズ

コンパス生物薬剤学改訂第3版

  • 新刊

編集 : 岩城正宏/尾上誠良
ISBN : 978-4-524-40374-5
発行年月 : 2021年2月
判型 : B5
ページ数 : 300

在庫あり

定価4,840円(本体4,400円 + 税)

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正誤表

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

わかりやすく、ミニマムエッセンスがコンセプトの生物薬剤学の教科書。図表を多く用い、「見た目」からの理解を意識した構成。今改訂では薬剤師国家試験出題内容に即して全体の見直しを行った。また、章末問題(Exercise)の充実化を行ったほか、Exercise解答解説に本文の参照頁を記載し、より自主学習を行いやすいよう配慮した。薬学教育モデル・コアカリキュラム対応。

1章 総論
 A 生物薬剤学とは1
 B 薬物の体内動態と薬効発現2
 C 投与経路と剤形5
 D 創薬・創剤と生物薬剤学8
 E 医療と生物薬剤学10
2章 生体膜の構造と薬物の生体膜透過機構宮内正二2
 A 生体膜の構造
 B 生体膜の透過機構
 C 輸送担体(トランスポーター)
3章 吸収
 A 消化管からの吸収
 B 消化管からの薬物吸収に影響する因子
 C 初回通過効果とバイオアベイラビリティ
 D 非経口的に投与される薬物の吸収
 E 消化管吸収過程における相互作用
4章 分布
 A 分布に影響する因子
 B 分布容積とその変動要因
 C 脳への移行
 D 胎児への移行と胎盤関門
5章 代謝
 A 生体内での薬物代謝による化学構造の変化
 B 薬物代謝の具体例
 C 代謝酵素による薬物の代謝活性化
 D 薬物代謝酵素の阻害と誘導
 E 代謝過程における相互作用
6章 排泄
 A 腎排泄
 B 胆汁中排泄
 C 唾液・乳汁中などへの排泄
 D 排泄過程における相互作用
7章 薬物動態の変動要因
 A 薬物相互作用
 B その他の変動要因
8章 薬物速度論
 A 薬物速度論の基礎
 B 1-コンパートメントモデル
 C 繰り返し投与
 D 2-コンパートメントモデル
 E 生理学的薬物速度論
 F モーメント解析法(モデル非依存性薬物動態解析法)
 G 非線形薬物動態
 H PK-PD解析モデル
9章 TDMと投与設計
総合演習
 Exercise・総合演習 解答・解説
本書で対応する薬学教育モデル・コアカリキュラム
索引

改訂第3版の序

 6年制薬学教育が2008年に始まり、膨大な薬学教育モデル・コアカリキュラムが提示された。本書は薬学教育のなかでも主要な科目のひとつである生物薬剤学、すなわち薬物の体内動態(生体内運命)をミニマムエッセンスで薬学生が平易にわかりやすく理解できるようにという基本方針で2010年4月に初版を刊行した。その後、改訂第2版では、薬物動態の解析にあたる項目として、薬学生が最低限知っておくべき薬物速度論およびTDMと投与設計の章を追加した。初版の発行から約10年が経過したこの度、当初からの方針を継承し、薬学教育モデル・コアカリキュラムの内容をしっかりおさえ、図表を多く使い、見た目からの理解ということを意識して、第3版を上梓するに至った。
 改訂にあたり、編集者はこれまでご担当いただいた伊藤智夫先生から尾上誠良に交代した。「吸収」の章は大幅に刷新するとともに、トランスポーターや薬物相互作用などの新知見に対応した。さらにはExerciseでは薬剤師国家試験問題や複合問題もあらたに追加し、それらの解答解説では本文の参照ページを記載し、学習の便を図った。薬物動態の解析についてさらに演習をされたい方は、姉妹書「コンパス薬物速度論」を活用していただきたい。
 本書が薬剤師および薬学技術者をめざす薬学生のみならず、現場の薬剤師の方々が薬物の体内動態を理解するための参考書となれば幸いである。
 最後に、本書の執筆および編集にあたって多大なるご理解とお世話になりました南江堂の飯島純子氏、野澤美紀子氏、肥沼由季氏、関田啓佑氏に執筆者を代表して深く感謝の意を表する。

2020年11月
岩城正宏
尾上誠良