教科書

看護学テキストNiCE

薬理学改訂第2版

編集 : 荻田喜代一/田中雅幸/首藤誠
ISBN : 978-4-524-26853-5
発行年月 : 2026年3月
判型 : B5判
ページ数 : 336

在庫あり

定価3,520円(本体3,200円 + 税)

  • 新刊

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

看護師に必要な薬理学の知識を網羅的に学べる好評教科書の改訂版.「人」をイメージできるよう,疾患の病態,薬物療法の方針,薬理作用の解説という流れで構成.「副作用」「禁忌」は薬理作用と結びつけて解説し,なぜ起こるかを理解できるようにした.また,看護のポイントを随所に盛り込み,臨床とのつながりを意識した.今改訂では情報更新のほか,各章の冒頭に「LEARNING OUTCOMES」として学びの導入を新設し,第20章「薬物療法における看護のポイント」に与薬における看護の解説を加えた.

第1章 総 論
 A 薬物療法における看護業務に必要な基礎知識
 B 薬物の作用のしくみ
 C 薬物の生体内運命と適用方法
 D 薬物療法に必要な薬物動態変化と薬理学的管理
 E 薬物の連用・併用上の注意
 F 医薬品の管理と保存
第2章 自律神経系に作用する薬物
 A 神経系の構成
 B 自律神経系
 C 交感神経に作用する薬物
 D 副交感神経系に作用する薬物
第3章 心臓・血管系疾患治療薬
 A 心臓・血管の構造とはたらき
 B 高血圧と治療薬
 C 虚血性心疾患と治療薬
 D 心不全と治療薬
 E 不整脈と治療薬
第4章 血液・造血器系疾患治療薬
 A 血液と造血器系
 B 貧血と治療薬
 C 抗血栓薬と止血薬
 D 血液製剤
第5章 消化器系疾患治療薬
 A 消化性潰瘍と治療薬
 B 食欲不振・消化不良と治療薬
 C 嘔吐と治療薬
 D 下痢・便秘と治療薬
 E 腸疾患と治療薬
 F 肝臓・膵臓疾患と治療薬
第6章 呼吸器系疾患治療薬
 A 呼吸器系のしくみ
 B 気管支喘息と治療薬
 C 鎮咳薬
 D 去痰薬
 E 呼吸抑制と呼吸刺激薬
第7章 腎臓・尿路・生殖器系疾患治療薬
 A 腎臓の構造とはたらき
 B 慢性腎臓病(CKD)と治療薬
 C 電解質平衡異常と治療薬
 D 利尿薬
 E 神経因性膀胱と治療薬
 F 前立腺肥大症と治療薬
 G その他の泌尿器系疾患と治療薬
第8章 ホルモン関連薬
 A 視床下部-下垂体系と関連薬
 B 性ホルモンと関連薬
 C 副腎皮質ホルモンと関連薬
 D 甲状腺ホルモンと関連薬
 E 副甲状腺(上皮小体)ホルモンおよびカルシトニンと関連薬
 F 骨粗鬆症と治療薬
第9章 代謝系疾患治療薬
 A 糖尿病と治療薬
 B 脂質異常症と治療薬
 C 高尿酸血症・痛風と治療薬
第10章 抗炎症薬,鎮痛薬
 A 抗炎症薬
 B 鎮痛薬
 C 疼痛治療の考え方
第11章 免疫・アレルギー系疾患治療薬
 A 免疫のしくみと役割
 B 免疫系に作用する薬物
 C アレルギー疾患と治療薬
 D 関節リウマチと治療薬
第12章 感染症治療薬
 A 感染症と病原微生物
 B 感染症と抗菌薬
 C 抗結核薬
 D 抗真菌薬
 E 抗ウイルス薬
 F 駆虫薬
 G 消毒薬
 H 予防接種
第13章 抗がん薬
 A がんの基礎知識と治療
 B 抗がん薬
第14章 中枢神経系疾患治療薬
 A 中枢神経系の構造とはたらき
 B 不眠症と治療薬
 C 不安症群と治療薬
 D 統合失調症と治療薬
 E 抑うつ症群・双極症と治療薬
 F てんかんと治療薬
 G パーキンソン病と治療薬
 H 認知症と治療薬
 I 脳血管障害と治療薬
第15章 皮膚・感覚器系疾患治療薬
 A 皮膚疾患と治療薬
 B 眼疾患と治療薬
 C 耳疾患と治療薬
第16章 外科手術で用いられる薬物
 A 全身麻酔薬
 B 局所麻酔薬
 C 筋弛緩薬
 D 造影剤および放射性医薬品
第17章 救急の際に用いられる薬物
 A 蘇生に用いられる薬物
 B 昏睡時に用いられる薬物
 C けいれんに用いられる薬物
 D 呼吸障害に用いられる薬物
 E 鎮痛・鎮静薬
 F 高カリウム血症・アシドーシスに用いられる薬物
 G 催吐薬
第18章 中毒と解毒薬
 A 中 毒
 B 解 毒
第19章 漢方薬
 A 漢方の基本概念
 B 漢方薬の使用上の注意
 C 代表的な漢方製剤
第20章 薬物療法における看護のポイント
 A 薬物療法における看護の概要
 B 与薬および与薬後の看護
 C 薬物療法における多職種連携
 D 服薬指導時の留意点
 E 与薬時に共通するインシデント事例
索  引

 薬物療法は疾病治療の中軸を担っており,医師・薬剤師ばかりでなく,臨床現場の最前線に立つ看護師にとって医薬品の知識や適切な活用法を理解することはきわめて重要である.看護師による対象者(患者)の状況の把握が治療効果や有害事象の早期発見につながる一方,医薬品の知識不足や取り扱い不備が大きな事故につながることもある.そのような観点から,看護学教育モデル・コア・カリキュラムおいて,「対象が受ける薬物療法の薬物動態,薬理作用・副作用・相互作用,安全管理,処方を理解し,看護活動を説明できる.(PS-10-03-01)」等の資質・能力が掲げられた.また,近年では,患者志向の薬理学(patient-oriented pharmacology)という考え方に基づき,医師・薬剤師と協働して薬物療法へ貢献することが期待されている.
 本書は,薬剤師,薬理学者と看護師が協働して執筆・編集した医療現場で役立つ薬物・薬物療法の教科書として,初版(2020 年発刊)から好評を博してきた.本改訂第2 版は,毎年更新される医薬品の新規開発,適用拡大,廃止などの膨大な情報をもとに内容を最新に改めるとともに,以下の3点を強化して,よりいっそう活用しやすくした.
1.看護実践で役立つ薬物療法の基礎的内容の充実
 「 第1 章 総論」および「第20章 薬物療法における看護のポイント」において看護師のための薬物療法の基礎的内容と事例を充実し,臨床現場(臨地実習等)でも活用できるように工夫した.第2〜19 章の各論においても「薬物療法の方針」「看護のポイント」を充実し,臨床現場に即した薬物療法の基本的内容を学べる機会を増やした.また,看護職として勤務した際にも活用できるように,疾患別に治療薬を網羅し,その特色や副作用・使用上の注意等を簡潔に記載した.
2.図説と表の充実
  第2〜19 章の各論において,薬物の作用機序を図解し,薬物(薬剤)の重要なポイントを表にまとめ,薬物の薬理作用や使用上の留意点などが理解しやすくなるように工夫した.
3.学修効果を高める工夫
  各章のはじめに学修者の到達目標を明確にするためのLEARNING OUTCOMESをあらたに追加した.また,網羅的な薬剤の表の掲載とともに,本文では臨床でよく使用される薬剤を厳選して解説した.さらに,図・表の充実に加えてコラム類を追加・充実させ,読者の興味を惹きながら薬剤の薬理作用・副作用・臨床適用等の理解を高めるように工夫した.
 2025 年12 月
編集者を代表して
荻田 喜代一

9784524268535