柔道整復
柔道整復学・理論編改訂第6版
こちらの商品は改訂版・新版がございます。
監修 | : 公益社団法人全国柔道整復学校協会 |
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編集 | : 公益社団法人全国柔道整復学校協会・教科書委員会 |
ISBN | : 978-4-524-25943-4 |
発行年月 | : 2018年3月 |
判型 | : B5 |
ページ数 | : 510 |
在庫
定価7,920円(本体7,200円 + 税)
正誤表
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2019年04月01日
第1刷
- 商品説明
- 主要目次
- 序文
柔道整復師養成教育の根幹となる教科書の改訂版。今改訂では、臨床での思考回路を意識し、部位ごとの構成に変更するとともに各項目ごとに解剖と機能についての解説を追加。全体的な記述内容の見直しによる大幅な加筆修正、新知見の追加および旧い内容の圧縮も行った。
第I章 概説
1.柔道整復術および柔道整復師の沿革
A.沿革
B.柔道整復師と柔道
C.柔道整復術の現代的意義
2.業務範囲とその心得および柔道整復師倫理綱領
A.業務範囲と心得
B.柔道整復師倫理綱領
第II章 総論
1.人体に加わる力
2.損傷時に加わる力
A.損傷時の力
B.損傷時の力の種類
C.損傷時の力に影響を与える要素
3.痛みの基礎
A.痛みの種類
B.痛みのメカニズム(運動器)
C.急性痛と慢性痛
D.痛みの評価
E.痛みへのアプローチ
4.各組織の損傷
4-1.骨の損傷
A.骨の形態と機能
B.骨損傷の概説
C.骨折の分類
D.骨折の症状
E.骨折の合併症
F.小児骨折,高齢者骨折
G.骨折の癒合日数
H.骨折の治癒経過
I.骨折の予後
J.骨折の治癒に影響を与える因子
4-2.関節の損傷(捻挫,脱臼)
A.関節の構造と機能
B.関節損傷の概説
C.関節損傷の分類
D.損傷される組織
E.鑑別診断を要する類症
F.関節構成組織損傷
G.脱臼(腱脱臼を除く)
4-3.筋の損傷
A.筋の構造と機能
B.筋損傷の概説
C.筋損傷の分類
D.筋損傷の症状
E.筋損傷の治癒機序
F.筋損傷の予後
4-4.腱の損傷
A.腱の構造と機能
B.腱損傷の概説
C.腱損傷の分類
D.腱損傷の症状
E.腱損傷の治癒機序
4-5.末梢神経の損傷
A.神経の構造と機能
B.神経損傷の概説
C.神経損傷の分類
D.末梢神経損傷の症状
E.末梢神経損傷の治癒過程
5.診察
A.診察時の注意点
B.診察手順の概説
C.診察の時期による分類
D.治療計画の作成
E.施術録の扱いと記載
6.治療法
6-1.整復法
A.徒手整復施行時の配慮
B.骨折の整復法
C.脱臼の整復法
D.徒手整復後の確認と配慮
E.軟部組織損傷の初期処置
6-2.固定法
A.固定施行時の配慮
B.固定後の配慮
6-3.後療法
A.用量
B.患者の準備
C.手技療法
D.運動療法
E.物理療法
6-4.指導管理
A.患者とその環境の把握
B.患者の環境に対する指導管理
C.自己管理に対する指導(予防の認識と指導管理)
7.外傷予防
7-1.第一段階
A.運動機能向上と教育活動
B.特異的予防
7-2.第二段階:早期発見,早期治療
7-3.第三段階
第III章 各論
1.頭部,体幹
1-1.頭部,顔面の損傷
A.頭部,顔面部の解剖と機能
B.頭部,顔面部の骨折
C.顎関節脱臼
D.頭部,顔面部の軟部組織損傷
1-2.頸部の損傷
A.頸椎の解剖と機能
B.頸椎の骨折
C.頸椎脱臼
D.頸部の軟部組織損傷
E.注意すべき疾患
1-3.胸・背部の損傷
A.胸・背部の解剖と機能
B.胸部の骨折
C.胸椎の骨折
D.胸椎の脱臼
E.胸・背部の軟部組織損傷
F.その他の疾患
G.注意すべき疾患
1-4.腰部の損傷
A.腰部,仙骨部の解剖と機能
B.腰椎の骨折
C.腰椎の脱臼
D.腰部の軟部組織損傷
E.その他の疾患
F.注意すべき疾患
2.上肢
2-1.鎖骨部の損傷
A.機能と解剖
B.鎖骨骨折
C.鎖骨の脱臼
D.注意すべき疾患
2-2.肩関節部の損傷
A.解剖と機能
B.肩甲骨の骨折
C.上腕骨近位部の骨折
D.肩関節脱臼
E.肩関節部の軟部組織損傷
F.注意すべき疾患
2-3.上腕部の損傷
A.解剖と機能
B.上腕骨骨幹部骨折
C.上腕部の軟部組織損傷
D.注意すべき疾患
2-4.肘関節部の損傷
A.解剖と機能
B.上腕骨遠位部の骨折
C.前腕骨近位部の骨折
D.肘関節の脱臼
E.肘関節部の軟部組織損傷
F.注意すべき疾患
2-5.前腕部の損傷
A.解剖と機能
B.前腕骨骨幹部骨折
C.前腕部の軟部組織損傷
2-6.手関節部の損傷
A.解剖と機能
B.前腕骨遠位端部骨折
C.手根骨部の骨折
D.手関節部の脱臼
E.手関節部の軟部組織損傷
F.注意すべき疾患
2-7.手・指部の損傷
A.解剖と機能
B.中手骨部の骨折
C.手根中手関節の脱臼
D.指骨の骨折
E.中手指節関節,指節間関節の脱臼
F.手部,指部の軟部組織損傷
G.注意すべき疾患
3.下肢
3-1.骨盤部の損傷
A.解剖と機能
B.骨盤骨骨折
C.注意すべき疾患
3-2.股関節部の損傷
A.解剖と機能
B.大腿骨近位部の骨折
C.股関節脱臼
D.股関節の軟部組織損傷
E.注意すべき疾患
3-3.大腿部の損傷
A.解剖と機能
B.大腿骨幹部の骨折
C.大腿部の軟部組織損傷
D.注意すべき疾患
3-4.膝関節部の損傷
A.解剖と機能
B.大腿骨遠位部の骨折
C.下腿骨近位部の骨折
D.膝関節脱臼(それに伴う複合靱帯損傷)
E.膝蓋骨の骨折
F.膝蓋骨脱臼
G.膝関節部の軟部組織損傷
H.注意すべき疾患
3-5.下腿部の損傷
A.解剖と機能
B.下腿骨幹部の骨折
C.下腿部の軟部組織損傷
D.注意すべき疾患
3-6.足関節部の損傷
A.解剖と機能
B.下腿骨遠位部の骨折
C.足根骨部の骨折
D.足関節部の脱臼
E.足関節部の軟部組織損傷
F.注意すべき疾患
3-7.足・趾部の損傷
A.解剖と機能
B.足根骨の骨折
C.中足骨の骨折
D.趾骨の骨折
E.足根部の脱臼と軟部組織損傷
F.中足趾節関節,趾節間関節の脱臼
G.足・趾部の軟部組織損傷
H.注意すべき疾患
参考文献
付録
関節可動域表示ならびに測定法
臨床徒手検査法
骨端核の発生と閉鎖
索引
改訂第6版の序文
平成30年度から約18年振りの柔道整復師養成施設ガイドラインの大改訂が行われることになり、職業倫理、社会保障制度(保険の仕組み)、高齢者や競技者の生理学的特徴や外傷予防、柔道整復術の適応、外傷の保存療法、物理療法の取り扱い、臨床実習教育の充実を骨子とする、新しい時代に向けてのカリキュラムが始まる運びとなった。昭和39年9月に、初めて柔道整復術の教科書として発行された『柔道整復理論』の書を基に、昭和63年に国家試験にあわせて出版されたのが本書の初版である。平成21年4月に改訂第5版を出し、6年毎の改訂を目指していたが、折しもカリキュラムの大改訂が行われることになりそれにあわせて完成したのがこの改訂第6版である。
今回、こういった社会的背景の中、柔道整復師が最も知らなければいけない『柔道整復学・理論編』の教科書の改訂が行われ、本協会会員校から集った数多くの教科書委員会のメンバーを中心に、執筆の労を取っていただいたことは感謝の念に堪えない。
カリキュラム改訂の検討会では、国民福祉の向上のため、柔道整復術の適応や医療安全に資する意味から職業倫理や社会保障制度、物理療法の取り扱い、外傷予防についての内容を深めることが求められ、それを含んだ新たな指導ガイドラインに沿った内容となったことは、学生諸君にとって、柔道整復術のバイブルともなる教科書が発刊されることは歓迎すべきことと、心から喜ぶ次第である。柔道整復術が国民福祉のための社会的要請に応え、進歩していくことは必定であり、柔整教育に対しての各学校の絶大なる熱意の賜物である教科書をさらにより良いものに仕上げておくことを心から念ずる次第である。
改訂にあたり、貴重なご意見をいただいた会員校並びに教科書委員会諸氏に感謝の意を表し、南江堂出版部関係各位に謝辞を申し上げ、監修の言葉にさせていただきます。
平成30年1月
公益社団法人全国柔道整復学校協会
会長 碓井貞成