教科書

看護学テキストNiCE

看護理論改訂第3版

看護理論21の理解と実践への応用

編集 : 筒井真優美
ISBN : 978-4-524-24948-0
発行年月 : 2019年7月
判型 : B5
ページ数 : 306

在庫あり

定価2,530円(本体2,300円 + 税)

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  • 主要目次
  • 序文

看護実践の支えとなる代表的な21の理論を読み解くテキストの改訂第3版。理論家の人物像や彼らの生きた時代背景から解説し、理論が打ち立てられるまでの過程と理論の枠組みをやさしく学ぶことができる。事例を通じて、臨床現場での応用に結びつける思考力を育む。今改訂では実際の講義の経験をもとに、総論解説を刷新。また各論にはキャサリン・コルカバのコンフォート理論を追加した。

第I章 総論
 1.看護学とは
  A.看護とは
  B.看護学とは
  C.看護学と看護理論の関係
 2.看護理論とは
  A.理論とは
  B.看護理論の種類
  C.中範囲理論
 3.看護理論を実践に活かす
  A.看護理論を実践に活かす意義
  B.看護理論の理解
  C.看護理論を活用するステップ
 4.看護理論の歴史と動向
  A.職業としての看護の誕生
  B.世界に広がる看護教育
  C.看護の高等教育化と研究
  D.看護理論の開発
  E.看護独自の方法論の開発に向けて
  F.日本の看護学の発展と米国看護の及ぼした影響
第II章 各論:看護理論21の理解と実践への応用
 1.フロレンス・ナイチンゲール Florence Nightingale(1820-1910)
 2.ヴァージニアA.へンダーソン Virginia A.Henderson(1897-1996)
 3.アーネスティン・ウィーデンバック Ernestine Wiedenbach(1900-1998)
 4.ヒルデガードE.ぺプロウ Hildegard E.Peplau(1909-1999)
 5.マーサE.ロジャーズ Martha E.Rogers(1914-1994)
 6.ドロセアE.オレム Dorothea E.Orem(1914-2007)
 7.ドロシーE.ジョンソン Dorothy E.Johnson(1919-1999)
 8.マイラE.レヴァイン Myra E.Levine(1920-1996)
 9.フェイG.アブデラ Faye Glenn Abdellah(1919-2017)
 10.アイモジンM.キング Imogene M.King(1923-2007)
 11.アイダJ.オーランド Ida J.Orlando(1926-2007)
 12.ジョイス・トラベルビー Joyce Travelbee(1926-1973)
 13.マドレーヌM.レイニンガー Madeleine M.Leininger(1925-2012)
 14.マーガレット・ニューマン Margaret A.Newman(1933-2018)
 15.シスター・カリスタ・ロイ Sister Callista Roy(1939- )
 16.マールH.ミッシェル Merle H.Mishel(1940- )
 17.ローズマリー・リゾ・パースィ Rosemarie Rizzo Parse(1940- )
 18.ジーン・ワトソン Jean Watson(1940- )
 19.ノラJ.ペンダー Nola J.Pender(1941- )
 20.パトリシア・ベナー Patricia Benner(1943- )
 21.キャサリン・コルカバ Katharine Kolcaba(1944- )
付録
 付録1 本書における看護理論家一覧
 付録2 看護の歴史
索引

はじめに

 看護理論は、看護師国家試験出題基準に組み込まれ、大学院の専門看護師のカリキュラムにも含まれるようになりました。また臨床の看護師も実践レポートの中で、看護理論を用いて考察することを要求されることが多くなってきました。
 看護理論は看護実践を記述し、説明し、結果を予測するのに役立ちます。しかし、20年以上、看護理論の教育に関わってきましたが、多くの学生、臨床の看護師が、看護理論は難解、実践には活かせないなど、ネガティブな感想を持っていました。実際に看護理論の事例への応用について講義すると、受講者は実践と看護理論が深く結びついていることを実感します。そこで、今回の改訂ではこれまでの講義の経験を通して、第I章総論の内容を大幅に見直すことにしました。具体的には第2版の第I章総論「1.理論とは」「2.理論の評価」を、「1.看護学とは」「2.看護理論とは」「3.看護理論を実践に活かす」という構成とし、看護学の中で看護理論がどのように位置づけられているかを追加し、看護理論を実践にどう活かすかに重点を置いて改訂しています。「4.看護理論の歴史と動向」は前版と同じ構成です。
 「1.看護学とは」では、「A.看護とは」「B.看護学とは」「C.看護学と看護理論の関係」という構成とし、看護において看護理論がなぜ重要かについて述べました。看護学の中心概念の論争についても触れました。
 「2.看護理論とは」は、「A.理論とは」「B.看護理論の種類」「C.中範囲理論」という構成で、理論を構成する要素と理論の種類について説明しています。
 「3.看護理論を実践に活かす」では、「A.看護理論を実践に活かす意義」「B.看護理論の理解」「C.看護理論を活用するステップ」という構成にしました。看護理論を実践に活かすことを考えて、具体的な例を挙げて、看護理論の評価の方法、実践に適用する流れを説明しています。
 第II章 各論は前版と同じ執筆者が前版同様、理論の評価(分析とクリティーク)と事例の構成で記述してくださっています。また、キャサリン・コルカバが新しく追加されました。
 目次には、各理論家の理論の焦点(例:ロジャーズ「人間と環境の相互作用を対象にした看護科学」)を記載しました。理論の焦点には、理論の特徴が短い言葉の中に凝縮されています。参考にしたい理論を探すときの手助けになると思います。また、前版同様に巻末に掲載している看護の歴史の年表および地図を活用することで、その理論家の背景をさらに理解しやすくなるでしょう。
 本書が、人々の健康増進・安寧に少しでもお役立ていただければ幸いです。なお、「ドロシーE.ジョンソン」を執筆してくださった兼松百合子先生が亡くなられました。謹んで、ご冥福をお祈りします。
 最後に南江堂の竹田博安さま、一貫性を考え、丁寧に校正してくださった山口慶子さまに感謝いたします。

2019年 あやめの咲くころ
筒井真優美