教科書

すぐできる!リハビリテーション統計[解析ソフト付]改訂第2版

データのみかたから検定・多変量解析まで

監修 : 山本澄子/谷浩明
ISBN : 978-4-524-24641-0
発行年月 : 2019年7月
判型 : B5
ページ数 : 150

在庫あり

定価3,740円(本体3,400円 + 税)

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  • 主要目次
  • 序文

リハビリテーション研究に必要な最低限の知識を、初学者が誤りやすい内容を考慮しつつコンパクトに解説したテキスト。付属の統計解析ソフトJSTATを使用し、リハビリテーションの分野に特化した例題を解きながら、「出てきた結果をいかに解釈するのか」が学べる構成が特長。今改訂ではJSTATのバージョンアップに伴い記述を更新したほか、オッズ比や効果量についての内容を充実させた。

1 統計の基礎
 1.なぜ「統計」が必要なのか
 2.統計解析手法を選択する2つの手順
  何がしたいのか?
  扱うデータの尺度は何か?
  パラメトリック検定の2つのハードル
  検定手法を選択するために
 3.母集団と標本
 4.記述統計学と推測統計学
  推測統計学とバイアス
2 データの要約
 1.データの要約とは?
 2.データの視覚的要約
  視覚的要約の方法
 例題1)ドットプロットを作成する
 例題2)度数分布表とヒストグラムを作成する
  ドットプロットとヒストグラムの使い分け
 3.データの数値的要約
 例題3)基本統計量を算出する
 4.標準偏差つき棒グラフと箱ひげ図
3 2群のパラメトリック検定
 1.統計的検討とは?
  証明は否定で
  統計的検定の考え方
 2.外れ値をみつける
  グラブス・スミルノフ棄却検定を使った外れ値のみつけ方
  グラブス・スミルノフ棄却検定の仕組み
  外れ値を客観的に評価する方法
 例題1)グラブス・スミルノフ棄却検定を行う
 3.2群の差のパラメトリック検定
  2群の差の検定−検定方法の選び方−
  対応の有無
  対応のないt検定
  対応のあるt検定
 例題2)対応のあるt検定を行う
 例題3)対応のないt検定を行う
  対応のないt検定は分散の性質で使い分ける
  等分散と非等分散
4 3群のパラメトリック検定
 1.3群以上の群間に差があるかを知る方法
 2.分散分析と多重比較の意味
 3.分散分析
  主効果
  交互作用
 4.多重比較
 例題1)一元配置分散分析を行う
 例題2)一元配置分散分析反復測定を行う
 例題3)繰り返しのある二元配置分散分析を行う
 例題4)繰り返しのある二元配置分散分析反復測定を行う
5 ノンパラメトリック検定
 1.ノンパラメトリック検定とは?
 2.順序尺度の検定
 例題1)マン・ホイットニーのU検定を行う
 例題2)ウィルコクスンの符号付順位検定を行う
 例題3)クラスカル・ウォリス検定を行う
 例題4)フリードマン検定を行う
 3.名義尺度の検定:カイ2乗検定,フィッシャーの直接確率法
 例題5)カイ2乗検定の「適合度の検定」を行う
  要因が1つの場合:適合度の検定
 例題6)カイ2乗検定の「独立性の検定」を行う
  要因が2つの場合:独立性の検定,フィッシャーの直接確率法
6 相関と回帰
 1.相関と回帰
 2.相関
  相関係数
  相関分析の種類
  相関分析の注意点
 3.回帰
 例題1)相関分析を行う
 例題1−続編)回帰分析を行う
 例題2)スピアマンの順位相関係数を求める
7 多変量解析−重回帰分析とロジスティック回帰分析−
 1.多変量解析の種類
 2.重回帰分析と判別分析,ロジスティック回帰分析
 3.回帰分析と重回帰分析
 4.重回帰分析の適用例
  貢献度を調べる106..
  名義尺度をダミー変数化する
 例題1)重回帰分析を行う
  重回帰式使用上の注意点
 5.ロジスティック回帰分析の適用例
  貢献度を調べる
 例題2)ロジスティック回帰分析を行う
  重回帰分析,ロジスティック回帰分析使用上の注意点
付録 図表の作成方法
 2群のパラメトリック検定で用いる図
 3群のパラメトリック検定で用いる図
 2因子のパラメトリック検定で用いる図
 ノンパラメトリック検定で用いる図
 Microsoft Excelを用いた折れ線グラフの作図
 相関と回帰で用いる図
 多変量解析で用いる表
索引

改訂第2版の序

 このたび「すぐできる!リハビリテーション統計」の改訂第2版を刊行することとなりました。本書の初版は、リハビリテーションに従事する医療関係者にとって使いやすい統計の本を目指し、2012年10月に刊行しました。世の中にたくさんの統計の本がある中で、おかげさまで多くの方々に使っていただき改訂第2版を刊行することができました。使っていただいた方々に心よりお礼を申し上げます。
 ここ数年、以前にも増して医療にエビデンスが求められるようになり、このことはリハビリテーションの分野でも例外ではありません。そのため、医療関係者が学会などで自身の研究について発表をしたり、論文を書いたりする機会が増えています。発表を聞く方、論文を読む方に対して説得力がある説明をするために、統計は不可欠な道具です。「統計は苦手」とはいっていられない状況にますますなってきていると感じます。
 本書の初版は教育機関で教科書として採用していただき、また病院内の勉強会でもテキストとして多く使用していただきました。初版を使っていただいた方からは、わかりやすい、すぐに使えるというお褒めの言葉をいただきましたが、一方でわかりづらい箇所や説明が不足している箇所のご指摘もいただきました。これらにつきましては改訂にあたってできる限り修正をいたしました。改訂第2版についても忌憚のないご意見をいただき、より使いやすい書籍を目指したいと考えております。
 本書の特徴である、すぐに使える統計ソフト(JSTAT for Windows)とソフトを使用した例題のデータが付属のCD-ROMに含まれていることは初版と変わりません。JSTAT for Windowsは麻酔科医師の佐藤真人先生が開発された統計ソフトです。初版に比べてより簡便に作図ができるようにパワーアップしたものを添付させていただきました。このソフトは有料で配信されているものですが、佐藤先生のご厚意により引きつづき本書の付属CD-ROMに含めさせていただくことになりました。ソフトの使用を快諾してくださった佐藤先生にこの場を借りてあらためてお礼を申し上げます。
 以上のような特徴をもつ本書を活用して、多くのリハビリテーションに関わる医療関係者が自信をもって統計を使えるようになることを願っています。

2019年6月
山本澄子
谷浩明