教科書

看護学テキストNiCE

病態・治療論[9] 運動器疾患

  • 新刊

編集 : 土井田稔/秋山智弥
ISBN : 978-4-524-23749-4
発行年月 : 2019年9月
判型 : B5
ページ数 : 248

在庫あり

定価2,200円(本体2,000円 + 税)

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  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

専門基礎分野において疾病の病態・診断・治療を学ぶためのテキストシリーズ(全14冊)の運動器疾患編。医師と看護師の共同編集により、看護学生に必要な知識を網羅。(1)さまざまな症状を理解できる、(2)診断の進め方・考え方がわかる、(3)臨床看護に結びつく知識が得られる、の3点を重視して構成している。わかりやすい臨床写真を多数収載し、側注やコラムに看護の視点を加えることで、看護学生はもちろん整形外科の看護師にも役に立つ一冊。

序章 運動器疾患の病態・治療を学ぶ意義
 1 医療・医学的な観点から
 2 看護の観点から
第I章 運動器の基礎知識
 1 運動器の構造と機能
  1 骨
  2 関節
  3 筋・神経
  4 腱・靱帯
 2 運動器の障害と症状
  1 骨の障害
  2 関節の障害
  3 神経の障害
  4 筋肉の障害
第II章 運動器疾患の診断と治療
 1 運動器関連症状からの病態診断
  1 頚・肩・上腕痛
  2 腰痛,下肢のしびれ・痛み
  3 頚部・脊柱の変形と運動制限
  4 脊髄麻痺
  5 手指のしびれと麻痺
  6 肩の痛みと変形
  7 肘の痛みと変形
  8 手関節部の痛みと変形
  9 手指の痛みと変形
  10 股関節部の疼痛と異常歩行
  11 膝関節部の疼痛と異常歩行
  12 下腿の痛み
  13 足関節部・踵部の疼痛と異常歩行
  14 足・足趾の疼痛
 2 運動器疾患の検査
  1 身体検査
  2 画像検査
  3 骨密度検査
  4 電気生理学的検査
  5 その他:関節鏡検査など
 3 運動器疾患の治療
  1 保存療法
  2 手術療法
  3 リハビリテーション
第III章 運動器の疾患・障害をもつ患者の看護
 1 運動器疾患・障害に応じた看護
  1 装具,補助具を使用する患者の看護
  2 運動器に痛みをもつ患者の看護
  3 運動器の神経障害のある患者の看護
  4 麻痺のある患者の看護
 2 運動器疾患の治療を受ける患者の看護
  1 牽引を受ける患者の看護
  2 ギプス固定を受ける患者の看護
  3 手術を受ける患者の看護
  4 リハビリテーションを受ける患者の看護
第IV章 運動器疾患各論
 1 外傷
  1 骨折・脱臼
  2 脊椎・脊髄損傷
  3 末梢神経損傷
  4 スポーツ傷害
 2 非外傷性疾患
  1 先天性および小児の運動器疾患
  2 炎症性疾患
  3 代謝性疾患
  4 腫瘍
  5 退行性疾患
 3 部位別の疾患
  1 脊椎の疾患
  2 上肢の疾患
  3 下肢の疾患
索引

はじめに

 運動器とは、身体運動に関わる骨、関節、神経、筋肉などの総称です。運動器はそれぞれが連携して働いており、どのひとつが悪くても身体はうまく動きません。運動器の障害には、外傷や疾病だけでなく、加齢に伴う変性疾患などがあり、乳幼児から高齢者までの幅広い年齢層の患者を対象としているために、整形外科で取り扱う疾患は多岐にわたります。わが国では、超高齢化社会を迎え、運動器の障害を有する患者は増加の一途をたどっています。また、運動器の障害は日常生活動作に直接影響を与えるために、その機能や疾患を理解することは、診療科を問わず看護師やメディカルスタッフにおいても必須となってきています。
 これらの点から、第I章では運動器の構造と機能を理解していただくだけでなく、各々の運動器の障害とそれに伴う症状などについて解説しています。
 本書の特徴である、「臨床の現場で働く看護師に役立つ教科書」として、第II章第1節では、患者の症状から、その病態、考えられる原因・疾患、鑑別、対応方法・治療方針について記載しました。患者の訴えをそのまま直ちに病態や診断に結びつけて、対応方法や治療に反映できるように配慮しています。後半の第2節、第3節では、最新の運動器疾患の検査と治療についても概説しています。
 また、運動器の疾患・障害をもつ患者は、装具、補助具を使用する場合も少なくなく、神経障害や麻痺をもつ患者など多様性に富んでいるため、個々の患者の看護にも特別の配慮が必要です。このため、第III章では、看護師の観点から運動器疾患の看護について記載しています。
 第IV章では、それぞれの運動器の障害をより深く詳細に学習し理解してもらうために、外傷、非外傷性疾患、部位別の疾患に分類し、各疾患について解説しました。これまでの各章で説明された疾患と内容が重複する部分が存在しますが、その都度理解を深めていただきたく存じます。
 運動器疾患の治療には、チーム医療が不可欠です。そのため診断から治療方針は、医療チーム内で統一されていることが望ましく、その観点から日頃から同じ職場で勤務し、症例の正確な診断と最良・最善の治療について議論を重ねている岩手医科大学医学部整形外科、放射線科、リハビリテーション科や救急科の先生方、看護学部の先生方に執筆をお願いしました。ご協力いただいたすべての方々に深謝いたします。
 本書では、運動器疾患の基礎から最新の臨床的知識まで全般にわかりやすく解説していますので、看護学生や臨床の現場で勤務している看護師だけでなく、理学療法士、作業療法士、薬剤師などの運動器の治療に携わるすべてのメディカルスタッフの方々にも幅広く活用していただき、運動器疾患の治療や看護に役立てられることを祈念しております。

2019年7月
土井田稔
秋山智弥