教科書

看護学テキストNiCE

病態・治療論[1] 病態・治療総論

編集 : 石松伸一/林直子/鈴木久美
ISBN : 978-4-524-23741-8
発行年月 : 2019年9月
判型 : B5
ページ数 : 310

在庫あり

定価2,640円(本体2,400円 + 税)

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  • 主要目次
  • 序文

専門基礎分野において疾病の病態・診断・治療を学ぶためのテキストシリーズ(全14巻)の病態・治療総論編。2〜14巻で学ぶ病態・診断・治療のベースとなる知識を、豊富な図と平易な文章でわかりやすく解説。看護基礎教育から卒後の臨床までを支える礎となる一冊。

序章 病態・治療論を学ぶにあたって
 1 看護基礎教育課程で病態・治療論を学ぶ意義
 2 これからの日本で求められる医療のあり方
第I章 病態・疾病
 1 疾病とは
  1 疾病の概念
  2 疾病の分類
 2 基本的な病変・病態とその機序
  1 細胞障害と代謝障害
  2 遺伝子異常
  3 循環障害
  4 免疫反応と免疫異常
  5 炎症
  6 感染症(寄生)
  7 腫瘍
  8 外傷
  9 中毒
第II章 診断
 1 診断の基本
  1 診断,臨床推論
  2 問診
  3 バイタルサイン
  4 身体診察(フィジカルアセスメント)
  5 検査
  6 経過観察
 2 主な症状・徴候の診断の実際
  1 発熱
  2 倦怠感
  3 意識障害
  4 頭痛
  5 めまい
  6 胸痛
  7 呼吸困難,息切れ
  8 咳嗽
  9 動悸,頻脈
  10 腹痛
  11 悪心・嘔吐
  12 下痢
  13 吐血・下血
  14 背部痛
  15 関節痛,関節炎
  17 浮腫
  18 不眠
  16 しびれ
第III章 検査
 1 検査概論
  1 検査の目的と進め方
  2 安全の確保と事故防止
  3 検査結果の評価指標
  4 検査結果に影響を及ぼす因子
  5 検査結果の判断の仕方
  6 各種検査の概要
  7 迅速・簡便な検査の活用
 2 検査各論
  1 検体検査各論
  2 微生物学的検査各論
  3 病理検査各論
  4 遺伝子検査各論
  5 生理学的検査各論
  6 画像検査各論
  7 内視鏡検査各論
第IV章 治療
 1 治療概論
  1 治療の観点
  2 治療の分類
  3 治療の選択
 2 治療各論
  1 手術療法
  2 放射線療法
  3 薬物療法
  4 免疫療法
  5 輸血療法
  6 輸液療法
  7 栄養療法
  8 生活指導
  9 蘇生法
 3 麻酔
  1 麻酔の基本
  2 麻酔の分類・投与方法
  3 麻酔の周術期管理
  4 各種麻酔薬,作用機序,注意点
  5 鎮静と麻酔のレベル
第V章 臨床看護学・医学の基盤となる知識
 1 医療における倫理
 2 インフォームド・コンセント,意思決定
 3 感染対策
 4 放射線防護,抗がん薬曝露対策
 5 医療安全
 6 移植に関する事項
索引

はじめに

 本書のタイトルには、「病態・治療総論」という少し硬い印象の言葉が使われていますが、病態や治療について、最先端の難しいことを説明しているというわけではなく、基本的な内容を中心にまとめた1冊です。初めて病気や治療について学ぼうとする学生の皆さんに向けた入門書として、医療の世界に入り込みやすいように、という思いを込めて編集しました。
 第I章では、そもそも病気(疾病、疾患)とは何かをひもとき、第II章では、病気であること、またどのような病気であるかをいかに診断するのかを解説しています。そして第III章では診断や治療方針の決定に欠かすことができない検査について、さらに第IV章では治療とは何か、どのような治療法があるのかについて概説しています。いずれの章も、先輩から後輩に向けて、これまでの臨床経験のなかで患者さんを前に何を考え、何を学んできたのかを伝える気持ちで執筆しておりますので、日常の診療における医師の思考や視点、判断のプロセスを概観していただけると思います。看護師になって医療チームの一員として働くときに、きっと皆さんの助けとなることでしょう。
 最後に第V章では、現在の臨床看護学・医学を学ぶうえではずせない大切な知識をエッセンスとしてまとめました。
 このように本書は、「看護学テキストNiCE病態・治療論」シリーズの第巻として、皆さんがこれから学習する種々の病気や、病気をもつ人への看護を理解するためのベースとなる知識を、総合的に学べるようになっています。
 執筆者の方々には、編集者の無理なお願いを聞いて執筆いただいたり、何度も修正や校正に応じていただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。
 さて、皆さんのこれからの学びの過程では、これまで全く考えもしなかったことや想像を超えるようなことに接し、戸惑いや不安を覚えることもあろうかと思います。無事に卒業して看護師の資格を取得し、臨床の現場に出たあとにも、疑問を抱いたり、葛藤することもあるでしょう。そのようなときにはぜひ本書に立ち返り、知識の確認や考察に役立てていただきたいと考えています。これからの医療を担う皆さんが、一人前のプロフェッショナルになることを願いながら。

2019年7月
石松伸一
林直子
鈴木久美