教科書

シンプル理学療法学・作業療法学シリーズ

臨床運動学テキスト

監修 : 細田多穂
編集 : 藤縄理/赤坂清和/鈴木誠/対馬栄輝
ISBN : 978-4-524-22862-1
発行年月 : 2026年5月
判型 : B5判
ページ数 : 308

在庫あり

定価5,610円(本体5,100円 + 税)


  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

理学療法士・作業療法士養成課程の学生に必要な臨床運動学の基本的概念とその意義を分かりやすく解説.部位別に運動障害を解説しているほか,感覚や運動発達,歩行などにおける障害についても説明した.章の始めの「運動学・解剖学の基礎」や,評価や治療と運動学の関係を解説する「クリニカルリーズニング」,豊富でわかりやすい図表など,初学者がイメージして学べるよう工夫を凝らした一冊.

第�T部 臨床運動学の基礎
1 臨床運動学と理学療法・作業療法・言語聴覚療法
 A 臨床運動学的アセスメント
  �@自動運動
  �A他動運動
  �B筋力検査
  �C副運動または関節の遊びjoint play
  �D筋長検査
  �E特殊検査
  �F神経系の検査
  �G疼 痛
  �H脈 拍
  �I画像所見
 B 臨床運動学と理学療法・作業療法・言語聴覚療法
  �@臨床運動学と理学療法
  �A臨床運動学と作業療法
  �B臨床運動学と言語聴覚療法
 C まとめ
2 姿勢のみかた
 A 姿勢の種類
  �@臥 位
  �A座 位
  �B膝立ち位
  �C四つ這位
  �D立 位
  �Eその他の姿勢
 B 姿勢の安定性
  �@身体重心
  �A解剖学的指標(ランドマーク)による姿勢評価
  �B支持基底面と圧力中心
 C 脊椎のアライメント異常
  �@側 弯
  �A後 弯
 D 足部と下肢のアライメント異常
  �@足部のアライメント異常
  �A下肢のアライメント異常
  �B足部の柔軟性評価
  �C脚長差の評価
  �D変形性足関節症と下肢アラメント異常
  �E足関節および股関節疾患とアライメント異常
 E 疼痛回避姿勢によるアライメント異常
  �@腰痛や頸部痛とアライメント異常
  �A肩関節痛とアライメント異常
  �B自動運動検査と下肢症状の特徴
  �C疼痛回避姿勢による立位姿勢
第�U部 臨床運動学と運動障害
3 顔面・咀嚼・嚥下の運動障害
 A 運動学・解剖学の基礎
  �@顔 面
  �A咀 嚼
  �B嚥 下
 B 顔面筋の障害
  �@中枢性顔面神経麻痺
  �A末梢性顔面神経麻痺
 C 咀嚼機能の障害
  �@食塊形成不全
  �A開口障害
  �B咀嚼効率の低下
 D 嚥下障害
4 頭部・頸部の運動障害
 A 解剖学・運動学の基礎
 B 頭頸部の代表的な機能障害
  �@頸椎捻挫
  �A頸椎椎間板ヘルニア
  �B頸椎症
  �C後縦靱帯骨化症
5 胸椎を含む胸郭の運動機能障害と呼吸運動障害
 A 運動学・解剖学の基礎
 B 胸郭の運動機能障害
  �@胸郭側方偏位と胸椎アライメント
  �A胸郭側方偏位と体幹筋群の活動
  �B胸郭側方偏位と歩行
 C 正常な呼吸と呼吸運動障害
  �@呼吸様式
  �A呼吸筋
  �B姿勢と呼吸
  �C呼吸運動障害
6 肩複合体の運動障害
 A 解剖学・運動学の基礎
 B 肩甲上腕関節の痛み
  �@肩関節外転運動時の痛み
  �A肩関節屈曲運動時の痛み
  �B肩関節外旋運動時の痛み
 C 肩関節前方脱臼
 D 投球障害肩
7 肘・前腕の運動障害
 A 運動学・解剖学の基礎
 B 骨 折
  �@上腕骨骨幹部骨折
  �A上腕骨顆上骨折・外顆骨折
 C 末梢神経損傷
  �@肘部管症候群
  �A円回内筋症候群
 D 筋・靱帯損傷
  �@内側側副靱帯損傷
  �A上腕骨外側上顆炎
8 手関節・手指の運動障害
 A 運動学・解剖学の基礎
 B 手関節・手指の運動
  �@手関節の運動
  �A手指の運動
 C 手関節・手根骨部の骨折
  �@橈骨遠位部骨折の特徴
  �Aガレアッチ骨折の特徴
  �B舟状骨骨折の特徴
 D 三角線維軟骨複合体損傷(TFCC損傷)
  �@TFCC損傷の特徴
 E 手関節・手の狭窄性腱鞘炎
  �@ドケルバン病の特徴
 F 手関節・手の末梢神経障害
  �@末梢神経障害の特徴
9 腰椎・骨盤の運動障害
 A 運動学・解剖学の基礎
 B 腰椎の機能障害(腰椎に生じる主な疾患)
  �@腰椎椎間板ヘルニア
  �A腰椎分離症・分離すべり症
  �B腰椎圧迫骨折
  �C腰部脊柱管狭窄症
 C 骨盤帯(仙腸関節)の機能障害
  �@骨盤帯の構造的特徴
  �A骨盤帯の運動
  �B仙腸関節の障害
10 股関節の運動障害
 A 運動学・解剖学の基礎
 B 骨 折
  �@大腿骨近位部骨折
  �A股関節後方骨折・脱臼
  �B大腿骨骨幹部骨折
 C 股関節の慢性進行性疾患
  �@発育性股関節形成不全(DDH)
  �A変形性股関節症
  �B特発性大腿骨頭壊死症(ANF)
 D 股関節の過用による組織損傷
  �@股関節唇損傷
  �A大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)
  �B鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)
11 膝関節の運動障害
 A 運動学・解剖学の基礎
  �@膝を構成する関節
  �A膝の筋
 B 変形性膝関節症
  �@脛骨大腿関節症
  �A膝蓋大腿関節症
 C 脱臼・亜脱臼
  �@脛骨大腿関節脱臼
  �A膝蓋骨脱臼・亜脱臼
 D 半月板損傷
  �@外側半月板損傷
  �A内側半月板損傷
  �B円板状半月
 E 靱帯損傷
  �@前十字靱帯損傷
  �A後十字靱帯損傷
  �B内側側副靱帯損傷
  �C外側側副靱帯損傷
 F 骨 折
  �@膝蓋骨骨折
  �A脛骨粗面裂離骨折
  �B脛骨顆部骨折
12 足関節・足部の運動障害
 A 運動学・解剖学の基礎
  �@下腿・足関節・足部の骨・関節・靱帯
  �A下腿・足関節の筋
  �B足部の筋
 B 腱・靱帯損傷
  �@足関節靱帯損傷
  �Aアキレス腱断裂
 C 骨 折
  �@足関節果部骨折
  �Aジョーンズ骨折
 D 関節変形
  �@変形性足関節症
  �A外反母趾
 E 筋・腱炎
  �@シンスプリント
  �A足底腱膜炎
13 感覚と運動の障害
 A 運動学・解剖学の基礎
 B 障害部位から症状を考える
  �@脊髄より遠位
  �A脊髄障害
  �B脳 幹
  �C間 脳
  �D大 脳
  �E小 脳
 C 随意運動・動作の制御にかかわる項目
 D 感覚情報の重みづけ
 E 力学的要素
14 運動発達と姿勢反射の障害
 A 運動学・解剖学の基礎
  �@運動発達
  �A胎生期の運動発達
 B 運動発達における姿勢反射・反応
  �@乳幼児期の運動発達
  �A運動発達の評価
 C 姿勢反射・反応の見方
  �@姿勢反射・反応とは
  �A姿勢反射・反応の評価
 D 姿勢反射・反応の障害と運動発達への影響
  �@脊髄レベルの原始反射について
  �A脳幹レベルの原始反射について
  �B立ち直り反応
  �C平衡反応
 E 疾患と姿勢反射・反応の障害
  �@脳性麻痺
  �A発達性協調運動障害
  �Bその他
15 歩行の障害
 A 正常歩行における運動学・解剖学の基礎
 B 中枢神経疾患の歩行障害とその基礎知識
  �@歩行障害を生じる中枢神経疾患とその特徴
  �A脳卒中片麻痺の歩行障害
  �Bパーキンソン病の歩行障害
  �C脊髄小脳変性症の歩行障害
 C 運動器疾患の歩行障害とその基礎的知識
  �@歩行障害を生じる運動器疾患とその特徴
  �A変形性股関節症(脚長差含む)
  �B変形性膝関節症
  �C足部疾患
 D その他の歩行障害
  �@脊椎・脊髄疾患
  �A末梢神経障害
  �B神経筋疾患
  �C義 足
16 臨床運動学と評価・治療・クリニカルリーズニング
 A 臨床運動学と評価
  �@臨床運動学と運動障害
  �A測定・評価・尺度
  �B信頼性と妥当性
  �C運動・動作の分析方法
 B クリニカルリーズニングとは
  �@定 義
  �Aクリニカルリーズニングの種類
  �B仮説カテゴリー
  �Cプロセス
 C クリニカルリーズニングの実際
  �@肩関節周囲炎とは
  �Aカルテからの情報の収集
  �B初期仮説
  �C初期評価
  �D仮説の修正(関節可動域制限の原因)
  �E治 療
  �F再評価

 本書の前身となる『運動学テキスト』は2010 年4 月に発行され,幸いにも多くの養成校で使用していただき,2015 月11 月には改訂第2 版を発行しました.改訂第2 版も多くの方々に支持をいただいてきましたが,一方で,養成校の講義体系にあわせて「基礎運動学」と「臨床運動学」の内容を分けてほしいという要望も多くありました.そこで,その要望にお応えして『運動学テキスト』を『基礎運動学テキスト』と『臨床運動学テキスト』に分冊化し新たなスタートを切ることになりました.
 そして,運動学を初学者向けに分かりやすく解説するという基本方針のもと,2025 年3 月に『基礎運動学テキスト』が発行された.『基礎運動学テキスト』に続き,本書では,多くのご意見・ご要望を考慮しながら,各章を詳細に検討し,新たに多くの著者に原稿の執筆をお願いした.
 書籍全体としてはリハビリテーション専門職の臨床場面を踏まえて,これまでの『運動学テキスト 改訂第2 版』から基礎運動学の部分を除くだけではなく,構成から全面的に見直し,受傷原因や病態運動学をより視覚に訴え,分かりやすく理解が深まり,リハビリテーション専門職の戦略がみえてくるように内容を充実させた.とはいっても,学問は日々新しくなるものであり,分かりやすい表現は時代とともに変化するものである.本書を使用していただいた皆さまには,引き続きご意見・ご批評をお寄せいただければ幸いである.
 『運動学テキスト』の初版より編集を務めてこられた埼玉県立大学名誉教授 藤縄 理先生が昨年末にご逝去された.本書においても校正刷を確認するところまで編集作業にご尽力いただいた.記して,これまでの先生のご指導・ご助言に感謝を申し上げるとともに,ご冥福を祈念申し上げます.
 最後に,本書の出版に際し多くのご尽力をいただいた南江堂の諸氏に深く感謝する.

   令和8 年3 月
編者を代表して 
赤坂 清和 

9784524228621