教科書

人体解剖カラーアトラス(電子書籍付)原書第8版

  • 新刊

: 佐藤達夫/秋田恵一
ISBN : 978-4-524-22764-8
発行年月 : 2021年1月
判型 : A4変型
ページ数 : 416

在庫あり

定価6,710円(本体6,100円 + 税)

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  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

本書に収載されている600点を超える人体の解剖標本のカラーアトラスは臨床面での有用性が高いと広く支持されている。これらにより人体のリアルを学ぶことができる。医療技術系養成課程で学ぶ学生にとっては必携の一冊。今版より電子書籍と動画へのアクセス権が付属し、より学習しやすくなった。

1 頭頸部と脳
 頭蓋
 頭蓋骨(分解骨)
 頸部
 頸部の基部
 顔面
 側頭窩と側頭下窩
 側頭下窩
 側頭下窩の深層
 咽頭
 喉頭
 眼
 鼻
 鼻と舌
 耳
 頭蓋腔
 脳
 脳幹と脳神経
 脳神経
2 脊柱と脊髄
 背部と脊柱
 背部と肩
 椎骨
 仙骨
 仙骨と尾骨
 骨性骨盤
 椎骨の骨化
 脊柱と脊髄
 背部の体表解剖
 背部の筋
 後頭下三角
 脊椎のX線画像
3 上肢
 上肢
 上肢骨
 肩
 腋窩
 上腕
 肘
 前腕
 手
 手根と手のX線画像
4 胸部
 胸部
 胸郭
 胸壁の体表投影と乳房
 乳房
 胸部体表への投影
 胸壁
 胸部内臓
 心臓
 縦隔
 縦隔の画像
 肺
 上縦隔
 胸郭上口と上縦隔
 胸郭上口
 後縦隔
 肋間神経と肋骨の関節
 大動脈と周囲の血管
 横隔膜
 食道
5 腹部と骨盤
 腹部の概観
 前腹壁
 鼠径部
 腹部
 上腹部
 肝臓
 胆嚢
 [肝]門脈と腸間膜の血管
 脾臓
 脾臓と腸
 腸
 小腸
 腎臓と副腎
 尿管
 横隔膜と後腹壁
 後腹壁と骨盤壁
 骨盤壁
 男性の鼠径部,外生殖器
 男性の骨盤
 骨盤の血管と神経
 骨盤靱帯
 女性の骨盤
 女性の会陰
 男性の会陰
6 下肢
 下肢
 下肢骨
 足の骨
 踵と足の骨
 踵の骨
 下肢骨の成長
 殿部
 大腿
 大腿前面
 股関節
 膝
 下腿
 足根と足
 足
 足根と足の画像
7 リンパ系
 リンパ系
 胸腺
 頸部
 胸管
 後縦隔
 腋窩
 腋窩と肘窩
 後上腹壁
 骨盤
 鼠径部
和文索引
欧文索引

訳者序文

 “Abrahams’and McMinn’s Clinical Atlas of Human Anatomy,Eighth Edition”の日本語版が出版されることになりました。初版から、教員と学生の方々から多くの支持を受けてきた本書の第8版の翻訳に関わることができましたことを本当に嬉しく思います。
 本書は、臨床症例や臨床的事項をもとに、解剖学を学ぶということをコンセプトとして作られています。解剖学を通じて臨床も学ぶというのではないことに注意が必要です。医学の学ぶべき情報量は、年々飛躍的に増加しており、解剖学を解剖学としてじっくりと学ぶという時間がどんどん削減されています。一方で、学生たちにとっては解剖学を学ぶということが、ともすれば無味乾燥にも思えてしまうということが起こります。
 本書の編集をリードしてきたPeter Abrahams教授は、臨床解剖学教育に40年以上にわたって貢献してこられました。その中で、症例をもとにして解剖学を語るときに学生たちが示す目の輝きというものを非常に重視されてきました。彼は、最先端の画像診断技術などを臨床解剖学教育に積極的に取り入れることを進めてこられました。また、動画教材の制作にも非常に熱心で、最新のICT(Information and Communication Technology)技術を解剖学教育に積極的に取り入れるということも進めていることは、米国臨床解剖学会や英国臨床解剖学会、欧州臨床解剖学会でのさまざまな活動からもよく知ることができます。一方で、伝統的な解剖学により作られる精緻な標本の重要さも十分にわかっており、その標本の持つ説得力を、さまざまなテクノロジーの力も借りて存分に引き出そうとするところに彼の教育の魅力があります。
 本書は、これからの臨床解剖学教育に必要な要素が存分に散りばめられております。多くの美しい標本写真と、放射線学的画像等とのコラボレーションは、ページをめくるたびに、解剖学を学ぼうとする学生たちや、臨床医学を学びながら解剖学的構造の確認や復習をしようという学生たちの学びの心に強く働きかけることは間違いないでしょう。
 ロンドンの英国外科協会The Royal College of Surgens of Englandの膨大な解剖標本の中に息づく臨床解剖学の伝統から本書の創著者であるMcMinn名誉教授が生み出したものを核として本書はつくられています。本書の「序文と献辞」にあるように、国際的な制作チームによるさまざまな英知が結集した、コラボレーションの賜物であります。
 本書が、解剖学という枠組みを超えて、広くさまざまな医学を学ぶ学生に使われることを望んでいます。臨床的事項について触れられている多くの記載が、美しい解剖標本をより際立たせ、その重要さが伝えられるものと確信しております。
 本書で用いた解剖学用語は、現在本邦で主に用いられている日本解剖学会監修『解剖学用語 改訂第13版』(医学書院、2007)を参考にしました。それに加えて、臨床で慣用的に用いられている用語や各学会の用語集などを参考にして日本語訳としました。『解剖学用語』にないものについては「*」を付けております。臨床科ごとに異なる用語が用いられている場合もあり、統一されていないものも多くあることから、できるだけ一般的なものを選択するように努力いたしました。しかしながら、本書には、英語圏の国において慣習的に用いられている用語や表現なども多数みられました。これらについては、学習者の利便性を考慮してできる限り『解剖学用語』に沿った形にいたしました。さらに、原書にて章やページごとに異なる表記法が用いられているところについて統一するように努力はいたしましたが、完全にはできていないところがあることをお詫びいたします。
 本書第7版までは、日本語と英語の用語リストを別にして配置してきました。しかしながら、第8版では、新しい試みとして他の多くのアトラスと同様に、日英の併記といたしました。
 図内の用語に関しては、下記方針で整理しています。
 (1)部位や上位となる用語の説明が必要なものについては、〔 〕を用いて説明することとする。
  例…回旋枝〔左冠状動脈〕、長頭〔大腿二頭筋〕
   Circumflex branch〔Left coronary artery〕、Longhead〔Biceps femoris〕
 (2)同義語は「:」を用いて併記する(本文中の英語についてもこの方法を採用する)。
  例…左房室弁:僧帽弁、踵骨腱:Achilles腱
   Arch of aorta:Aortic arch
 (3)省略可能な用語は[ ]を用いて示す。ただし、脳神経を表すローマ数字についても[ ]で囲むこととする(本文中も同様)。
  例…[坐骨]尾骨筋、ラムダ[状]縫合、眼神経[V1]
 (4)人名については、原語の綴りをできるだけ使用する。
 この優れた「人体解剖カラーアトラス 原書第8版」日本語版の出版を企画されたエルゼビア・ジャパン株式会社、株式会社南江堂に感謝いたします。日本語版制作の過程において、特に用語の統一や、本書内での用語の使い方の統一といった非常に困難で複雑な作業がありました。また、版を重ねるごとに増える各ページのさまざまな情報の配置に加えて、日本語と英語を併記することによるレイアウトの難しさがありました。作業においては、“原書の良さをそのまま十分に表現する”ということを中心に取り組みました。このような作業に、忍耐強く、そして創造的に取り組んでいただきました飯塚真一氏、佐藤美里氏をはじめとするエルゼビア・ジャパン株式会社の編集部の方々に心から感謝いたします。一緒に仕事をさせていただいたことを本当に嬉しく感じております。

2020年12月
佐藤達夫・秋田恵一