教科書

わかりやすい病理学改訂第7版

  • 新刊

監修 : 恒吉正澄
編集 : 小田義直/相島慎一
ISBN : 978-4-524-22654-2
発行年月 : 2021年3月
判型 : B5
ページ数 : 374

在庫あり

定価2,970円(本体2,700円 + 税)

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正誤表

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

視覚的に理解することが容易なシェーマ図と肉眼・染色写真を豊富に盛り込み、通読のしやすさに優れた病理学の教科書。アドバンスな内容や臨床的知識、コラム的な解説は文字の大きさで本文と区別し、レベルに応じた学習が可能。今版では、新知見の追加と共に、医療系国家試験に対応する図の追加やさらなるシェーマ図の充実によって、より「わかりやすい」教科書となった。

第I章 序論
第II章 総論
 1 病因
 2 退行性病変と代謝異常
 3 循環障害
 4 進行性病変
 5 炎症と免疫
 6 感染症
 7 腫瘍
 8 先天異常と小児疾患
 9 老化
第III章 各論
 1 循環器系
 2 呼吸器系
 3 消化器系
 4 内分泌系
 5 泌尿器系
 6 生殖器系
 7 乳腺
 8 造血器系
 9 神経系
 10 感覚器系
 11 運動器系
 12 皮膚
 13 全身性疾患
第IV章 病理診断
索引

改訂第7版 序

 医学・医療の高度化・専門化が進む中でそれらの基本であり、かつ疾患の本質を大局的に理解するために欠かすことのできない病理学の学習はますます重要になってきている。本書の初版は平成元(1989)年に看護師、臨床検査技師、診療放射線技師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士などの医療系技術者を目指す学生を対象とし、「わかりやすい」ことに主眼を置いて深い理解が得られるように編集・出版された。具体的にはシェーマなどの視覚的情報を効果的に用いながら基本的な病理学の知識が網羅的かつコンパクトにまとめられており、学ぶべき基本的事項が丁寧に解説されている。その後の医学・医療の進展に伴い改訂がなされてきたが、平成28(2016)年の『第6版』からは、より理解を容易にするために本文中のシェーマに多彩な色調を用い、必要に応じて病理組織像のカラー写真を挿入するようにした。また、総論の中に新たに「全身性疾患」の項目を設け、近年罹患率が増えている糖尿病、高血圧、メタボリックシンドロームおよび全身の自己免疫性疾患であるリウマチを取り上げ、病気の理解を全身的な観点から俯瞰的に解説した。
 今回の『第7版』では『第6版』が刊行されてから約5年が経過したため、この間の新知見を盛り込んだ。さらに第I章序論、第II章総論の「病因」「循環障害」「感染症」「先天異常と小児疾患」、第III章各論の「呼吸器系」「消化器系(2〜8)」「神経系」「皮膚」「全身性疾患(1、2)」では執筆者が一新したことで、新たな視点が加わり一段と充実した内容となっている。また「全身性疾患」のリウマチの項では他の自己免疫性疾患も取り上げ「リウマチ・膠原病」とタイトルの変更を行った。今改訂ではイラストやシェーマを増やし、従来の特徴を引き継ぎ本書のエッセンシャルな内容をより深めるためのアドバンスな内容や臨床的知識、コラムは文字を小さくして記載することでより視覚的にも「わかりやすい」書籍を目指している。
 病理学は病気を理解する上で重要な学問であるが、この体系的な学問に基づいた日常診療における病理診断の重要性はますます増しており、病理診断によってその治療法方針が決定されると言っても過言ではない。特に腫瘍の領域ではゲノム時代の到来により、遺伝子や分子異常に対応した新規の分子標的薬が開発されるようになり、医療機関の制度として、がんゲノム中核拠点病院や連携病院が整備されるようになった。この動きは、従来のHE染色標本による病理診断に加えて、コンパニオン診断や遺伝子パネル検査と呼ばれる病理学が関わる検査法も治療方針に決定的な役割を果たすようになったことに呼応しており、『第7版』においても関連事項を取り上げている。
 今後、医学・医療はますます細分化、専門化していくのは必定であるが、その一方で医療従事者は患者の目線での配慮も求められてくる。医学全般や病気の本態を正しく理解する上で重要、かつ不可欠な「病理学」を学ぶ人に、本書「わかりやすい病理学」は必ずや大きく寄与し、座右の書となることを確信している。時代の変化や医療技術の進歩によって、今後も記載内容の変更が必要になってくると思われるので、定期的な改訂を継続していき読者の皆様に必要な情報を届けることができるように努力していきたい。そのためにも読者の皆様からも忌憚のないご意見を是非お寄せいただきたい。
 最後に、前版に引き続いて改訂作業に尽力いただきました執筆者の先生方、ならびに新規に執筆陣に加わっていただきました執筆者の先生方に深く感謝の意を表したい。

令和3年2月
監修者編集者一同