Atlases of Tumor & Non-Tumor Pathology, 5th Series,

人体最大の臓器である皮膚は、数多くの腫瘍性および非腫瘍性疾患の場となる。非腫瘍性皮膚疾患の大部分は炎症性であるが、一部は非炎症性である。本書は、主要な顕微鏡的組織反応パターンにより分類された194の非腫瘍性皮膚疾患を収載し、これらについて簡潔かつ実践的な最新のレビューを提供する。各疾患については、臨床像、組織病理学的特徴、病因、鑑別診断、および管理に関する解説を収載し、疾患の顕著な特徴を示す豊富な臨床画像と顕微鏡写真を収録する。
本書では、臨床的・組織病理学的特徴の著しい重複により診断が困難となり得る、広範な炎症性皮膚疾患に焦点を当てている。皮膚病理医は、分類が特に困難で特異あるいは曖昧な症例に遭遇する可能性が高い。非腫瘍性皮膚生検の解釈において最も適切な診断を下すためには、顕微鏡的なパターン認識だけでなく、臨床病歴、検査データ、その他の補助的所見を慎重に統合することが求められる。解釈が困難な非腫瘍性疾患の皮膚生検に際して、読者を支援する一冊である。

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