がん看護≪隔月刊≫
通号200号記念特集! 2026年の現在地と未来図―“進化”し“深化”するがん看護(Vol.31 No.2)2026年3-4月号
- 商品説明
- 主要目次
- 序文

がんの医学・医療的知識から経過別看護、症状別看護、検査・治療・処置別看護、さらにはサイコオンコロジーにいたるまで、臨床に役立つさまざまなテーマをわかりやすく解説し、最新の知見を提供。
施設内看護から訪問・在宅・地域看護まで、看護の場と領域に特有な問題をとりあげ、検討・解説。
告知、インフォームド・コンセント、生命倫理、グリーフワークといった、患者・家族をとりまく今日の諸課題についても積極的にアプローチし、問題の深化をはかるべく、意見交流の場としての役割も果たす。
特集
通号200号記念特集!
2026年の現在地と未来図 〜“進化”し“深化”するがん看護〜 編集:角甲 純,青山真帆
●特集にあたって 角甲 純,青山真帆
第1章:がん看護の現在地 〜見えているようで見えていないもの〜
●がん看護の進化と制度の変遷 荒尾晴惠
●ケア現場における“患者中心”の構造的パラドックス 田村恵子
●がん医療政策と看護の影響力 飯野京子
●ACPとケアの意思決定 〜希望と現実のはざまで〜 山口 歩 ,林 直子
●多職種連携の深化と課題 風間郁子
第2章:治療と看護の最前線 〜技術革新とケアの変化〜
●手術療法 〜個別化医療の時代における周術期ケアとは〜 松原康美
●分子標的治療薬・免疫療法 〜看護支援の未来像〜 鈴木美穂
●放射線療法 〜晩期有害事象への継続支援の視点から〜 後藤志保
●外来化学療法 〜自己管理の教育・支援を考える〜 市川智里
●緩和的化学療法 〜患者の生きる道とその人らしさに寄り添う支援〜 淺野耕太
第3章:患者中心のケアの実践 〜声にならない声を聴く〜
●サバイバーシップと看護の役割 金澤麻衣子
●AYA 世代・希少がん患者支援と看護師の戸惑い 津村明美
●性・生殖機能に対する支援 〜語られにくいニーズ〜 渡邊知映
●患者と家族の“関係性の多様化”に応じたケア 〜支援困難な家族関係への看護の実践と今後の役割〜 岡山幸子,大西アイ子
第4章:次世代につなぐ教育と専門性 〜看護の力を見えるかたちに〜
●がん看護における専門的資格の役割と展望 〜がん対策基本法と高度実践看護CNSの歩みをふまえて〜 林 ゑり子
●研究と実践のギャップ 〜知識は現場に届いているのか〜 角甲 純
●人材育成と継承困難 〜次世代をどう育てるか〜 關本翌子
●テクノロジーと“看る力” 〜AIとともに進化するがん看護の未来〜 横田慎一郎
●がん看護の社会的役割 〜医療職から“支援職”へ〜 賢見卓也
特別寄稿
未来のがん看護実践について考えること 藤田佐和
連載
▼My Favorite Medicine!!【43】
アミバンタマブ(ライブリバント ®,リブロファズ ®) 菅野かおり
▼リレーエッセイ
●がん看護CNS巻き込む力を発揮中! 〜複雑で多様化する実践に挑む!〜
【2 患者のQOL 維持・向上を目指し多職種を巻き込む】
チーム形成の基盤づくりに焦点を当てて〜
自分の役割を意識したコミュニケーションで多職種をつなぐ〜 三浦よし子
▼ガイドラインを読み解いて活かす! がん患者の精神・心理ケア【4】
がん患者の気持ちのつらさの評価と薬物療法のポイント
〜「がん患者における気持ちのつらさガイドライン2024年版」を読み解く〜 小早川 誠,倉田明子,荒井幸子,樅野香苗
▼壁を越えた先へ! チーム医療の実践力【3】
高齢者医療体制構築ワーキンググループの立ち上げから高齢者機能評価の実装まで多職種チームのなかで看護師は何をするか? 麻生咲子
▼がん薬物療法看護のWhat’s Trending! Past☞Current☞Future【35】
がん薬物療法を受ける患者の栄養管理 村上富由子,井上智恵
▼HERE WITH YOU 〜言葉で紡ぐマギーズ東京の日々〜【1】
“感じて・気づいて・歩み出す” 〜自分の力を取り戻す場所〜 小園香奈子
今月の症例
終末期がん患者の全身的苦痛からニーズをとらえた支援 〜伴走者としての看護師の「覚悟」〜 大友志穂
BOOK(書評)
飯塚病院発! 7steps で学ぶ 緩和ケア必須手技 〈評者〉風間郁子
INFORMATION
学会・イベント情報
バックナンバーのご案内
次号予告
特集にあたって
がん看護の専門誌『がん看護』は,今号で記念すべき200号を迎えます.
この節目を機に,がん看護のこれまでの歩みを振り返ると同時に,これからの未来を見据えた特集を企画しました.医療技術の進歩,社会の変化,患者さんをとりまく環境の多様化──がん看護は常にその時代の要請に応えながら,ケアのあり方を進化させてきました.しかしその歩みは,単なる制度整備や技術革新にとどまるものではありません.目の前の患者さんとご家族に寄り添い,声にならない思いに耳を澄ませながら,感性と知恵を重ねてきた実践の歴史でもあります.
本特集では,制度・政策,治療技術,ケア場面,教育と人材育成といった多角的な視点から,がん看護の「現在地」をとらえます.そして,現場における矛盾や限界,理念と現実との狭間にも目を向けながら,がん看護がこれから描いていくべき「未来地図」を探ることを目指しました.この特別号には,がん看護領域を牽引してこられた第一人者の方々にご執筆をお願いしています.それぞれの豊かな知見と経験を基に,科学的知識(サイエンス)と全人的なケア(アート)の両輪でがん看護を支えてきた歩みをふまえ,未来に向けた新たなビジョンを描き出していただきます.
過去から現在,そして未来へ.変わり続ける医療のなかで,変わらず大切にしてきた看護の力を,次世代へとしなやかに,力強くつないでいくために──.本特集が,その新たな一歩を後押しする場となることを,心から願っています.
角甲 純(三重大学大学院医学系研究科看護学専攻)
青山真帆(山形県立保健医療大学看護学科老年看護学)


