書籍

患者さんと家族のための慢性膵炎ガイドブック

編集 : 日本消化器病学会
ISBN : 978-4-524-26271-7
発行年月 : 2010年10月
判型 : B5
ページ数 : 74

在庫なし

定価1,080円(本体1,000円 + 税)

正誤表

  • 商品説明
  • 主要目次
  • 序文

日本消化器病学会編集による慢性膵炎の患者さんとその家族のためのオフィシャルなガイドブック。医療者向けの各ガイドラインに基づいて、わかりやすく解説する。慢性膵炎に関して、膵臓の働きから、原因や症状、診断法、治療法と生活指導の実際、予後までを専門医がわかりやすくQ&A方式で解説する。患者さんの疑問や不安にこたえる内容で、一般の方々が理解しやすいように配慮した。医療者の患者説明用としても最適の一冊。

1 膵臓について
 1 膵臓はどこにありますか? どのような臓器ですか?
 2 膵臓はどのような働きをしますか?
 3 膵臓の病気にはどのようなものがありますか?
2 慢性膵炎について
 4 慢性膵炎とはどのような病気ですか?
 5 膵石とはなんですか? なぜできるのですか?
 6 慢性膵炎の患者さんはどのくらいいますか? どのような人に多いのですか?
 7 慢性膵炎の原因はわかっているのですか? 遺伝しますか?
 8 慢性膵炎ではどのような症状がおこりますか?
 9 慢性膵炎を治療しなければどうなりますか?
 10 慢性膵炎の糖尿病は普通の糖尿病と違いますか?
3 慢性膵炎の診断について
 11 慢性膵炎はどのように診断するのですか? 人間ドックで見つかりますか?
 12 慢性膵炎とまぎらわしい病気にどのようなものがありますか?
 13 膵臓の働きを調べるのにどのような検査がありますか?
4 慢性膵炎の治療について
 14 慢性膵炎の治療は時期によって違いますか?
 15 慢性膵炎にはどのような食事や生活習慣が勧められますか? 肉など脂肪を摂ってはいけませんか? 酒を飲んではいけませんか?
 16 慢性膵炎の腹痛に対する治療法にはどのようなものがありますか? どのような薬が効きますか? 薬はいつまで飲むのですか?
 17 慢性膵炎の内視鏡治療とはどのような治療ですか? どのような症状に効きますか?
 18 慢性膵炎の手術はどのような場合に必要ですか? どのような手術がおこなわれますか?
 19 内視鏡治療と外科治療のどちらが有効ですか? 膵石はかならず取らなければいけませんか?
 20 慢性膵炎によっておきる病気(合併症)にはどのようなものがありますか? どのように治療するのですか?
 21 慢性膵炎の栄養不良(消化吸収障害)はどのように治療するのですか?
 22 慢性膵炎の糖尿病はどのように治療するのですか?
5 慢性膵炎の予後について
 23 慢性膵炎はどのような経過をたどるのですか? 症状がなくても、定期的受診が必要ですか? 経過観察にはどのような検査を受けるのがよいですか?
 24 慢性膵炎の死亡原因としてはなにが多いですか?
 25 慢性膵炎を治療すると病気の進行を止められますか?

日本消化器病学会では、日常臨床の場でよく遭遇する消化器6疾患(胃食道逆流症、消化性潰瘍、クローン病、肝硬変、胆石症、慢性膵炎)について、最新の科学的根拠に基づいた医師向けの診療ガイドラインを作成しました。しかし、これらの病気で悩んでおられる患者さんやその家族、また広く一般の市民の方々が、これらの病気がどのような原因でおこるのか、病気を防いだり、悪化させたりしないためにはどうしたらよいのか、また根拠に基づいた最適な治療にはどのようなものがあるのか、などについてよく理解することがきわめて重要であるというのが、現在の医療の基本的な考え方のひとつとなっています。つまり、病気は医療者だけで治すものではなく、患者さんや社会全体が一体となって防ぎ、治療していくことが重要なのです。日本消化器病学会が、医師向けの診療ガイドラインだけではなく、市民向けのガイドブックを発刊するのはこのような意図からです。
 本書は、それぞれの疾患に関連した質問に対して専門家が科学的な根拠に基づいて回答をおこなうという形式で記載されていますが、患者さんやその家族ならびに市民の方々のすこしでも参考になることを願って簡潔に、またたくさんの図表を用いて読みやすくなるよう心がけました。このため、日本消化器病学会の6疾患の診療ガイドラインとは内容も体裁も異なります。病気のことをさらに詳しく知りたいとお考えの方は、医師向けの学会の診療ガイドラインもご参考になさっていただければ幸いです。
 本書の記事は、執筆時点での最新の科学的根拠に基づいて書かれていますが、推奨している診断や治療法は、すべての人に一律に適用できるとはかぎりません。患者さんの病状をよく把握しておられる主治医が標準的医療とは異なる治療を、病状に応じておこなっている場合もあると思います。また、その後の医学の進歩で、本書に記載されている根拠や考え方が変わっている場合もありうると思います。自分の受けている診療上の疑問点については、よく主治医から説明を受け、自分の病気や治療内容をよく理解し、納得のうえで主治医と一緒に病気に立ち向かっていくことが重要です。
 日本消化器病学会では、このガイドブックを日本消化器病学会一般市民向けホームページでも公開し、市民の方々からのご意見やご質問にお答えできるよう設計する予定にしています。寄せられたご意見やご質問は、新しい医学的根拠とともに次回の改訂に生かしていきたいと考えています。ぜひ多くの方々がご利用いただきますようお願い申し上げます。
2010年9月
日本消化器病学会ガイドライン委員会委員長
日本消化器病学会理事長
菅野健太郎