会社情報

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社長メッセージ

社長から一言
〜南江堂創業から現在、そして目指すこと〜

南江堂は本郷の地に1879年(明治12年)に、最初は書店として創立しました。当時わが国学府の中心であった東京大学の所在地という立地を選択したと考えられます。書店開業後間もなく、お客様方の要望に押され洋書輸入を始めました。両者の関係はさらに深まり、お客様だった先生方が今度は著者となり、1888年に出版業に転進しました。それ以来今日まで脈々と医学出版社、医学洋書輸入業者として医学書の発行・普及に努めてきました。

社名「南江堂」の由来は、創業者小立鉦四郎(こだちしょうしろう)が神奈川県小田原に生まれ育ち、その小田原が相模湾に面していることから、北、要するに中国の「江」に対して相模湾を南の「江」として表したことから来ています。

創業から55年、1934年に株式会社として改組しました。創業者、創業後継者の“超”がつくほど堅実な人間性と経営方針、そしてそれを受ける社員により、徐々に医学出版社としての地位を築いていきました。

1970年代に入り創業100年に近づく頃から、社の重要な財産である人材の採用を、当時一般的であった縁故採用から入社試験を経る方式に変えました。こうした人事面の改革とともに社内体制も徐々に熟し、業務の流れも企業らしく運ぶようになっていきました。

出版部門では、親しい著者の先生から企画をいただく持込み原稿の採用は抑えられ、南江堂主導企画を増やし、企画各課での調査検討を経て、出版部と営業部が合同で審議する企画会議に諮り、企画を厳選するように変革していきました。その効果は着実に表れ、かつては某医書専門書店さんの営業マンに「○○出版社の本は黙っていても売れるけれど南江堂の本は営業努力しないと売れない」と言われこともありましたが、徐々に“黙っていても売れる”銘柄が増えていきました。(もちろん、弊社営業部の努力も大きいことは言うまでもありません。)

洋書部門は、最初に述べたように、社として出版に先駆け創業当時から脈々と医学洋書輸入も生業としていて、順調にその業績は伸び続けましたが、同業輸入業者との競争が激しさを増し苦戦した時期もありました。しかし先駆という自負と社員の苦心により、今日、医学洋書輸入に関しては確固たる地位を築くに至りました。

こうして出版は「文化的意義の深い出版事業を通して、社会に貢献する」という理念のもと、医学・薬学および周辺分野の専門書を刊行してきました。今日では、年間100点以上に及ぶ新刊書籍のほか、月刊4誌と隔月刊1誌を発行し、全国の医療関係者に広く購読されています。また、医学の洋書・洋雑誌の輸入販売では、世界各国の出版社とネットワークを築き、国際的にも高い評価を得ています。さらに近年電子書籍、電子ジャーナルにも取り組み、時代のニーズに応える医療情報の提供に邁進しています。

会社はどこに舵をとるか。医療における出版の役割を考えるとき、インターネットなどでいろいろな情報が入手できる現在、これからの医学出版社として、信頼できる、正しい、新しく質の高い情報を供給することを心掛け、それを通して医療の質の向上に貢献することが使命です。弊社はこの使命を肝に銘じて、永い社歴の上にあぐらをかくことなく努力し続け、読者や著者のご意見・ご要望を伺い、お取引先すべてに敬意を表し、皆様への感謝の気持ちを忘れずに、社内の信頼関係をベースとしたチームワークを大切にして、社業の永続に努めてまいります。

南江堂を、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。